chapter:41 楔はただ、そこで沈黙を守るのみ
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一瞬表情を強張らせたパティだったがその足取りはしっかりとしたもの、彼女自身が平気だと言うのでこれ以上は引き止めずに洞窟の中へと進む
中で別れた道の一方に進むと視界に入ってきたのは…一筋の光が射し込む中で帽子が置かれ、佇む石を中心に異常な数の石が広がった光景
「なに!!この石……!?こんな場所に、こんなたくさん気持ち悪い……」
「これってまさか……お……墓……!?」
「やっぱり場所間違えたんじゃないんかね」
「だとしても……こんなにいっぱい……どうして……こんなところに……なぜ……!?」
「しかも……すごい、数……」
「まさかクリティア族の街への道探しに来て、こんなところに来ちまうとは、な……」
「…………」
ミョルゾへの道を開く鐘を求めた場所で見つけてしまった異質な空間にアルシア達は気を動転させてしまう
だがただ一人パティだけがアルシア達とは違うものを食い入る様に見つめていた、その視界の先にある帽子が置かれている周りとは違う石をアルシアも見つめ気付く
「…?ねえここ…」
「……何か書いてある」
「『……ブラックホープ号事件の被害者、ここに眠る……
……その死を悼み、その死者をここに葬るものなり』」
「これ全部、あのブラックホープ号の事件の犠牲者……!?」
「つまりアイフリードが殺した人の……お墓……ってことよ……ね?」
「確かに……でも……こんなにとは……」
心の準備もする暇もなく告げられた祖父の行った事実、そしてその犠牲という現実に耐えきれずにパティはその場に崩れ落ちる
「パティ……!」
「でも……うち…………まさか、こんな……」
「パティ……」
「いくらなんでも無理ないわ、この歳でこの事実を受け止めろって方が無茶だ」
「これがパティの探していた事実だなんて…残酷、過ぎる……」
「…………」
「この墓……誰が建てたんだろ?」
「さあ……事件の生き残りがいた、とかな……」
「でも……なんて……こと……」
パティへ同情し犠牲者達を弔った存在を気にしているとジュディスが一人アルシア達から外れる
「……私はミョルゾの鍵を探すわ、あなたたちはここにいて」
「え、ひとりで?」
「こんなパティを連れ回す訳にはいかないでしょう?」
「……魔物の気配もねえ、オレたちも行こう。ラピード、パティを見ててやってくれ」
「ワン……!」
「パティをお願いね、ラピード…、……」
小さな体で事実を受け止めようと葛藤しているであろうパティにこれも一つの気遣いになるであろう、一人になる時間が確かに彼女も必要だ
何も言わず、ただ傍にいてくれるという役目に適任のラピードの頭を撫で、その手でパティの頭を優しく撫でると後ろ髪を引かれる思いでアルシアもその場を後にした
鐘を求め、道の先を進むも行き止まりであり、再びトートの言っている事か場所を間違えたかで信憑性を疑い始めるとジュディスがそれを割って岩壁に歩み寄る
「……解けよ、まやかし。我選ばれし民、汝が待ちわびし者なり」
ジュディスが言葉を告げたと同時、岩壁が波立った現象を起こすと今まで道を塞いでいた岩壁が消え、扉が現れる
「扉……?」
「な……何したの……!?」
「クリティア族には物にこめられた情報を読みとるナギーグという古い力があるの
その力でこの扉を隠していた岩壁の幻惑を取り除く秘文を読み取ったの」
「なるほどな、トートの奴が言ってたクリティアにしか開けられない扉ってこれのことか」
「じゃあ言われた場所はここで間違いなかったんだね」
「さぁ、中に入りましょう」
扉の先には人工的に作られた柱が立ち並んだ神殿の一室にも思える様な空間が広がり、その奥の祭壇にはトートが言っていたものであろう鐘が役目を果たす時を待ち望んでいた
クリティア族であるジュディスがその鐘、ミョルゾの道標を手に取る、これでここに来た目的を果たす事となるがブラックホープ号事件の犠牲者達が何故ここに葬られていたのかの疑問が残る
「にしてもなんで鐘の隠し場所にお墓が作られてんのかねぇ」
「偶然ね」
「かもな、墓を作ったヤツはここが鐘の隠し場所だなんて知らなかったんだろ」
「あんなふうに扉が見えなかったんだから仕方ないよ」
「……もしかして洞窟の入り口を塞いだのはあのお墓を作った人かも……」
「何のために?」
「さあな、単なる墓荒らし対策か、それともなにか隠さなきゃならない別の理由があったのか……」
「トートさんはここに入る前の扉の事は教えてくれたけど、入り口のことは知らなかったみたいだし…」
「確かにトートは洞窟の入り口のことは何も言ってなかったし、そうかもね」
「わざわざこんな辺疆なとこに葬る……本当にそれだけでやるかねぇ」
「何であれ目的の鐘も手に入ったし、とりあえずパティのところへ戻ろう」
目的を達成し、ラピードと一人あの場所に残されたパティを気遣い踵を返すユーリの背中に怖ず怖ずとエステルが胸の内に秘めていた疑問を隠しきれずに問う
あの異常な数の墓石はアイフリードが行った事なのだろうかと、恐る恐ると言った彼女とは違い、ユーリははっきりとそうかもしれないと答えたものでエステルはパティを哀れんでしまう
中で別れた道の一方に進むと視界に入ってきたのは…一筋の光が射し込む中で帽子が置かれ、佇む石を中心に異常な数の石が広がった光景
「なに!!この石……!?こんな場所に、こんなたくさん気持ち悪い……」
「これってまさか……お……墓……!?」
「やっぱり場所間違えたんじゃないんかね」
「だとしても……こんなにいっぱい……どうして……こんなところに……なぜ……!?」
「しかも……すごい、数……」
「まさかクリティア族の街への道探しに来て、こんなところに来ちまうとは、な……」
「…………」
ミョルゾへの道を開く鐘を求めた場所で見つけてしまった異質な空間にアルシア達は気を動転させてしまう
だがただ一人パティだけがアルシア達とは違うものを食い入る様に見つめていた、その視界の先にある帽子が置かれている周りとは違う石をアルシアも見つめ気付く
「…?ねえここ…」
「……何か書いてある」
「『……ブラックホープ号事件の被害者、ここに眠る……
……その死を悼み、その死者をここに葬るものなり』」
「これ全部、あのブラックホープ号の事件の犠牲者……!?」
「つまりアイフリードが殺した人の……お墓……ってことよ……ね?」
「確かに……でも……こんなにとは……」
心の準備もする暇もなく告げられた祖父の行った事実、そしてその犠牲という現実に耐えきれずにパティはその場に崩れ落ちる
「パティ……!」
「でも……うち…………まさか、こんな……」
「パティ……」
「いくらなんでも無理ないわ、この歳でこの事実を受け止めろって方が無茶だ」
「これがパティの探していた事実だなんて…残酷、過ぎる……」
「…………」
「この墓……誰が建てたんだろ?」
「さあ……事件の生き残りがいた、とかな……」
「でも……なんて……こと……」
パティへ同情し犠牲者達を弔った存在を気にしているとジュディスが一人アルシア達から外れる
「……私はミョルゾの鍵を探すわ、あなたたちはここにいて」
「え、ひとりで?」
「こんなパティを連れ回す訳にはいかないでしょう?」
「……魔物の気配もねえ、オレたちも行こう。ラピード、パティを見ててやってくれ」
「ワン……!」
「パティをお願いね、ラピード…、……」
小さな体で事実を受け止めようと葛藤しているであろうパティにこれも一つの気遣いになるであろう、一人になる時間が確かに彼女も必要だ
何も言わず、ただ傍にいてくれるという役目に適任のラピードの頭を撫で、その手でパティの頭を優しく撫でると後ろ髪を引かれる思いでアルシアもその場を後にした
鐘を求め、道の先を進むも行き止まりであり、再びトートの言っている事か場所を間違えたかで信憑性を疑い始めるとジュディスがそれを割って岩壁に歩み寄る
「……解けよ、まやかし。我選ばれし民、汝が待ちわびし者なり」
ジュディスが言葉を告げたと同時、岩壁が波立った現象を起こすと今まで道を塞いでいた岩壁が消え、扉が現れる
「扉……?」
「な……何したの……!?」
「クリティア族には物にこめられた情報を読みとるナギーグという古い力があるの
その力でこの扉を隠していた岩壁の幻惑を取り除く秘文を読み取ったの」
「なるほどな、トートの奴が言ってたクリティアにしか開けられない扉ってこれのことか」
「じゃあ言われた場所はここで間違いなかったんだね」
「さぁ、中に入りましょう」
扉の先には人工的に作られた柱が立ち並んだ神殿の一室にも思える様な空間が広がり、その奥の祭壇にはトートが言っていたものであろう鐘が役目を果たす時を待ち望んでいた
クリティア族であるジュディスがその鐘、ミョルゾの道標を手に取る、これでここに来た目的を果たす事となるがブラックホープ号事件の犠牲者達が何故ここに葬られていたのかの疑問が残る
「にしてもなんで鐘の隠し場所にお墓が作られてんのかねぇ」
「偶然ね」
「かもな、墓を作ったヤツはここが鐘の隠し場所だなんて知らなかったんだろ」
「あんなふうに扉が見えなかったんだから仕方ないよ」
「……もしかして洞窟の入り口を塞いだのはあのお墓を作った人かも……」
「何のために?」
「さあな、単なる墓荒らし対策か、それともなにか隠さなきゃならない別の理由があったのか……」
「トートさんはここに入る前の扉の事は教えてくれたけど、入り口のことは知らなかったみたいだし…」
「確かにトートは洞窟の入り口のことは何も言ってなかったし、そうかもね」
「わざわざこんな辺疆なとこに葬る……本当にそれだけでやるかねぇ」
「何であれ目的の鐘も手に入ったし、とりあえずパティのところへ戻ろう」
目的を達成し、ラピードと一人あの場所に残されたパティを気遣い踵を返すユーリの背中に怖ず怖ずとエステルが胸の内に秘めていた疑問を隠しきれずに問う
あの異常な数の墓石はアイフリードが行った事なのだろうかと、恐る恐ると言った彼女とは違い、ユーリははっきりとそうかもしれないと答えたものでエステルはパティを哀れんでしまう