chapter:39 星座の様に一つとして欠けられない
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ティソンとナンの襲撃を打破し、アルシア達は眩い光を放っていた横穴へとジュディスを先頭に駆け込む
その中には先程の光程ではないが微かに体を輝かせるジュディスの相棒であるバウルが苦しげに横たわっていた
「これは……」
「バウルは成長しようとしているの……始祖の隸長としてね」
「苦しそう……」
「がんばって……バウル」
「がんばるのじゃぞ」
「エステル!」
「だめ!」
あまりにも苦しげな姿を見るに耐えかね、エステルがバウルに駆け寄り、治癒術を展開しようとしたが彼女の行動を予測したアルシアは彼女の手を掴み制止させる
彼女の力はアルシア達、人間にとっては確かな良薬となるが始祖の隸長達にとっては毒、それはベリウスの一件で分かった事
「怪我を治してあげたくても何もしてあげられない……あなたにとって、わたしの力は毒なんですよね……」
「傷を癒せるってのがエステルの力じゃないぜ」
「え?」
「ベリウスの言葉……覚えてない?」
―力は己を傲慢にする……だが、そなたは違うようじゃな
他者を慈しむ優しき心を……大切にするのじゃ……
「エステルは傷付いた誰かを思える心があるでしょう?それがあるから…傷を癒したいって思えるんじゃないかな」
「慈しむ心……」
「バウルにも伝わっているわ、きっと……あなたの気持ち」
仲間に促され思い出したのはベリウスが息を引き取る寸前に彼女に遺した言葉、強大な力があったとしても心がなくては誤った道に使ってしまう恐れがある
だがエステルには他者を慈しむ心がある、それがあれば…ジュディスが言った様にバウルに思いは通じているだろう
エステルがその事を思い出したと同時、今まで苦しげにしていたバウルの体が最初の時よりも尚眩い光を発し…
「おほー」
「わぁ…!」
「すごい……」
「がんばったわね、バウル」
「どうやら相棒はもう大丈夫のようだな」
「ええ、ありがとう、バウルを守ってくれて……私だけだときっと守りきれなかったわ」
いつの間にか開けた天井へと舞い上がり、バウルはその姿を始祖の隸長へと進化を遂げていた、壮大なその姿を見上げた誰もが口を開き感嘆の思いを息として零す
彼の成長の手助けをしてくれたアルシア達へとジュディスが礼を告げたが彼らはただ彼女とバウルが仲間だから当たり前だと気さくに返したのだった
「おめでとう、バウル!エステルも一緒に撫でてあげよう?」
「は、はい」
「こうやって触れ合う事も…大切な事だよ?傷を癒す力と同じ事くらいに」
「アルシア…はい、ありがとうございますっ」
「言ったでしょう?ちゃんと伝わってるって」
「ふふ」
「可愛いなぁ…」
再び自分達の眼下に降りてきたバウルに歩み寄り、その体を撫でていたアルシアに誘われエステルも共に労る様に撫でる
二人に撫でられ、心地良さそうに瞳を細めるバウルの姿が巨体に似合わず愛らしくて二人は小さく笑みを零す、バウルと心を通わせる二人の姿にジュディスは決心する
「フェローにも伝わるかもしれない、会う?フェローに」
「決めるのはエステルとアルシアだ」
「……会います、それがわたしの旅の目的だから。アルシアは…?」
「私もフェローに会う事が旅の目的にしてきたから、そろそろこの目的にも踏ん切りをつけなきゃ、だから…ジュディスお願い、連れて行って」
「いいの?殺されちゃうかもしれないのよ」
「はい、わたしも覚悟を決めなきゃ……」
「殺されても本望って気持ちじゃないと…きっとフェローに気持ちは伝わらないと思うの」
「……」
ジュディスからの申し出に一瞬戸惑うもののエステルとアルシアはリタに命が危ないと言われても、最初から変わらない思いを言葉にする
胸に手を当て殺されるのも本望だと告げたアルシアの横顔をユーリは眉を寄せ見つめていた、今まで会話に入って来なかったレイヴンが不意に外の気配に気付く
その中には先程の光程ではないが微かに体を輝かせるジュディスの相棒であるバウルが苦しげに横たわっていた
「これは……」
「バウルは成長しようとしているの……始祖の隸長としてね」
「苦しそう……」
「がんばって……バウル」
「がんばるのじゃぞ」
「エステル!」
「だめ!」
あまりにも苦しげな姿を見るに耐えかね、エステルがバウルに駆け寄り、治癒術を展開しようとしたが彼女の行動を予測したアルシアは彼女の手を掴み制止させる
彼女の力はアルシア達、人間にとっては確かな良薬となるが始祖の隸長達にとっては毒、それはベリウスの一件で分かった事
「怪我を治してあげたくても何もしてあげられない……あなたにとって、わたしの力は毒なんですよね……」
「傷を癒せるってのがエステルの力じゃないぜ」
「え?」
「ベリウスの言葉……覚えてない?」
―力は己を傲慢にする……だが、そなたは違うようじゃな
他者を慈しむ優しき心を……大切にするのじゃ……
「エステルは傷付いた誰かを思える心があるでしょう?それがあるから…傷を癒したいって思えるんじゃないかな」
「慈しむ心……」
「バウルにも伝わっているわ、きっと……あなたの気持ち」
仲間に促され思い出したのはベリウスが息を引き取る寸前に彼女に遺した言葉、強大な力があったとしても心がなくては誤った道に使ってしまう恐れがある
だがエステルには他者を慈しむ心がある、それがあれば…ジュディスが言った様にバウルに思いは通じているだろう
エステルがその事を思い出したと同時、今まで苦しげにしていたバウルの体が最初の時よりも尚眩い光を発し…
「おほー」
「わぁ…!」
「すごい……」
「がんばったわね、バウル」
「どうやら相棒はもう大丈夫のようだな」
「ええ、ありがとう、バウルを守ってくれて……私だけだときっと守りきれなかったわ」
いつの間にか開けた天井へと舞い上がり、バウルはその姿を始祖の隸長へと進化を遂げていた、壮大なその姿を見上げた誰もが口を開き感嘆の思いを息として零す
彼の成長の手助けをしてくれたアルシア達へとジュディスが礼を告げたが彼らはただ彼女とバウルが仲間だから当たり前だと気さくに返したのだった
「おめでとう、バウル!エステルも一緒に撫でてあげよう?」
「は、はい」
「こうやって触れ合う事も…大切な事だよ?傷を癒す力と同じ事くらいに」
「アルシア…はい、ありがとうございますっ」
「言ったでしょう?ちゃんと伝わってるって」
「ふふ」
「可愛いなぁ…」
再び自分達の眼下に降りてきたバウルに歩み寄り、その体を撫でていたアルシアに誘われエステルも共に労る様に撫でる
二人に撫でられ、心地良さそうに瞳を細めるバウルの姿が巨体に似合わず愛らしくて二人は小さく笑みを零す、バウルと心を通わせる二人の姿にジュディスは決心する
「フェローにも伝わるかもしれない、会う?フェローに」
「決めるのはエステルとアルシアだ」
「……会います、それがわたしの旅の目的だから。アルシアは…?」
「私もフェローに会う事が旅の目的にしてきたから、そろそろこの目的にも踏ん切りをつけなきゃ、だから…ジュディスお願い、連れて行って」
「いいの?殺されちゃうかもしれないのよ」
「はい、わたしも覚悟を決めなきゃ……」
「殺されても本望って気持ちじゃないと…きっとフェローに気持ちは伝わらないと思うの」
「……」
ジュディスからの申し出に一瞬戸惑うもののエステルとアルシアはリタに命が危ないと言われても、最初から変わらない思いを言葉にする
胸に手を当て殺されるのも本望だと告げたアルシアの横顔をユーリは眉を寄せ見つめていた、今まで会話に入って来なかったレイヴンが不意に外の気配に気付く