chapter:38 失楽園で僕らは本当の仲間へと変わる
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「てことはジュディ姐は人魔戦争には参加しとらんかったみたいじゃな」
「そうだねー、アルシアが言ってたけど十年前ったらジュディスが九歳だよ?僕より年下だもん」
「まー、あのバウルってのも見かけなかった気がするし、どっかに逃げてたんじゃない?」
「戦争の相手はやっぱり始祖の隸長だったのか?」
「そうなるんだろうなぁ、当時はとんでもない魔物としか思ってなかったけども」
「でもホントにレイヴン、戦争に行ってたんだね。すごいね、そんなの騎士団だけかと思ってたよ」
「大人の事情ってヤツさ」
「(あ…また、だ、この違和感…)」
純粋な子供の素直な感想にレイヴンは再び一瞬の間を置き、誤摩化した言葉にアルシアは再び気にかかったが彼が歩き出した事で一瞬の間とその言葉の意味を聞く事は叶わない
彼の行動の意味を気にかけている事が顔に出ていたのか、ふにっとアルシアの頬を詰む者が一人、こんな事するのは…
「いっ…たくないけど…ユーリ、何するのっ」
「辛気くさい顔してたからな、それだけの元気があったら大丈夫か」
「もう…もっと違う方法あったでしょ」
「!ユーリ、アルシアに引っ付き過ぎです!離れてくださいっ」
「いつもはお前の方がくっ付いてるからこれくらい…」
「ダメです!」
「…バカっぽーい、アルシア放っといて行きましょ」
「う、うん?二人とも早くしないと置いてっちゃうよー!」
アルシアの頬を詰む際にどうしてもユーリが近付く距離に納得がいかなかったらしいエステルとユーリからリタによって引き離されたアルシアは気付けば、笑顔が溢れていた
登り終わった崖の頂上には向こう岸に渡る為の人為的に作られた橋がかけられており、渡った向こう岸には街であったものの残骸が跡として残されていた
「ここがクリティア族の街……?」
「街というより街の跡ね」
「ここにあった街も人魔戦争の被害にあったのかな…」
「こういう場所にお宝があったりするもんなんじゃが……」
「ジュディスはここに何しに来たんだろう……?」
「故郷を懐かしんで……ってワケじゃなさそうだな」
悲惨な街の跡地を見つめるアルシア達だったが、不意にラピードが街の奥地を見つめ唸り出すものでそちらへ自然と目を向けると同時に大の男二人が吹き飛ばされてきた
男二人の武装はここに来るまでの間に何度も見た「魔狩りの剣」の者達と同一、吹き飛ばされた先には彼女の姿が
「「ジュディス!」」
「あなたたち……」
男二人を吹き飛ばし、現れたジュディスは少なからずアルシア達がここまで来る事は想定外だった様で目を丸くしていた
「くそっ!」
「ティソンさんとナンに知らせろ!」
「おまえら!うちのモンに手ぇ出すんじゃねぇよ、掟に反しているならケジメはオレらでつける、引っ込んでな!」
「我々は奥に行って魔物を狩りたいだけだ!」
「邪魔をするな!」
「寧ろアンタ達が私達の邪魔をしてるんだけど?」
「もう面倒くさいなぁ、ぶっ飛ばしちゃおうか」
「そうねぇ、こいつらじゃ話にならないしねぇ」
「話の邪魔する奴は永久にそこに倒れとけなのじゃ」
ギルド内の問題に図らずも首を突っ込もうとし、聞く耳を持たない二人の男にアルシアはジェミニを、パティは銃を構え、リタは術式を展開している
数だけでも不利なのは分かる状態で彼らは言葉を失い立ち尽くす、そんな彼らに最後の忠告をユーリが静かに告げた
「消えとけ、ホントに一戦やらかすか?」
忠告を受けた男達は今度こそ足早にその場を去って行き、漸く見つけたジュディスに本題をぶつける事が可能となった
自分を追ってきたのねと言い歩み寄ってくる彼女にユーリは当初に決めた通り、ギルドのケジメをつけに来たと告げる
「ジュディス、全部話して欲しいんだよ」
「何故魔導器を壊したのか、聖核のこと、始祖の隸長のこと、フェローとの関係、知ってること全部ね」
「事と次第によっちゃジュディでも許す訳にはいかない」
「!ユー、リ…」
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