chapter:37 この足で進む事が手向けとなると信じて
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結局は口にはしないもののこの場にいる全員が心の奥底ではジュディスを心配している事とユーリとアルシアがカロルを信じているのが分かった所でパティがタイミング良く戻ってきた
彼女はドンが最期に遺した言葉通り、地下の誓約をその心に刻んできたと言う
「で、何か少しでも記憶を取り戻す材料になったか?」
「そううまくはいかないみたいなのじゃ……でもこれしきのことでめげてもいられないのじゃ」
「ふっ……だな」
「もう少し……うちも一緒に行ってもいいかの?」
「構わねぇぜ、じゃ行くか」
「これからも宜しくね、パティ」
「うむ!」
「レイヴンはどうするんです?」
「さすがに来ないでしょ、ドンを失ったこの街をほっとけないだろうし」
「最期にドンに頼まれた事もあるもんね…」
「だろうな、おっさんにはおっさんのやることがある」
「……寂しくなりますね……」
次々と数が欠けて行く仲間達にぽつりと寂しさが口から出たがきっとまた何処かで出会えると信じ、今は「魔狩りの剣」の手が伸ばされているジュディスだ
彼女がいる可能性が高いテムザ山はコゴール砂漠の北方面、エステルが言うには確かにデズエール大陸の北西部には山脈が広がっていると言う
再びデズエール大陸へと向かう為にもアルシア達はフィエルティア号に乗り込むがすぐには出航せずに彼女達はただ一人を待ち望んでいた、そしてその時はやって来た
「待って~!!」
「「カロル!」」「カロルなのじゃ」
「……待って!はあ……はあ……はあ……はあ……ボクも一緒に行く……」
そう、待ち望んでいたのは挫折に屈しながら立ち上がってきてくれる事を信じていたカロル
彼は息を切らし、肩を上下させながらも必死にフィエルティア号に乗船して来た、その姿の前に静かに再びユーリが対面する
「ドンの伝えたかったこと、ちゃんとわかってないかもしれないけど……「凛々の明星」はボクの、ボクたちのギルドだから……ボクも一緒に行きたいんだ!」
「カロル……」
「ここで逃げたら……仲間を放っておいたら、もう戻れない気がする……だから!ボクも行く!一緒に連れてって!」
「カロル先生が首領なんだ、一緒に行くのは当たり前だろ」
「そうだよ、一緒に行く為に皆で首領を待ってたんだから!」
「ユーリ、アルシア。ありがとう!でも……もう首領って言わないで」
「ん?」「え?」
「ボクは……まだ首領って言われるような事、何もしてない……ユーリやアルシアにちゃんと首領って認めてもらえるまで
首領って呼ばれて恥ずかしくなくなるまで、ボクは首領じゃなくて同じ「凛々の明星」の一員としてがんばる!」
「……わかった、カロル。がんばれよ」
「一緒に頑張ろうね、今度は首領としてじゃなく同じギルドの一員として!」
「うん!」
挫折を乗り越え、自分なりにドンの最期の言葉を理解し成長したカロルの言葉にユーリとアルシアはそれを優しく受け入れ、彼の成長を嬉しく思うのだった
そんな三人の会話を聞いていたエステル達はというと反応を様々に示していた、エステルやパティは嬉しそうに見守り、リタはやはりギルドの良さが理解出来ていない様子
「ほんっとギルドって面倒、アツ過ぎ、バカっぽい」
「きっとそこがギルドのいいところ、なのじゃ。たぶん」
「んむんむ、青春よのう」
「うわっ!お、おっさん……?!」
「えぇっ?いつの間に…?!」
アルシアが言う様にいつの間にか船に設置された小部屋の屋根に上り、話を聞いていたレイヴンは自分達の目の前を降り立つ
ドンが亡くなったばかりで後始末等が残り、大変であろうレイヴンが何故ここにいるかと聞くが彼は何と面倒だから逃げてきてしまったという、その言葉にカロルが眉を潜める
「ドンに世話になったんでしょ、悲しくないの?」
「ああ、悲しくて悲しくて、喉が渇くくらいに泣いてもう一滴も涙は出ない」
「全然そんなふうに見えないけど」
「さすがのおっさんもドンの最後の言葉は無視できないって事だろ」
「ん、んなわけないってーの。言っただろ、俺には重荷だって
あっちはあっちで後に残った奴らがきっちりやってくれるって」
「ま、そういうことにしておいてやるよ」
「ったく、最近の若人は怖いわ」
口先ではそう言うがレイヴンもまたドンの言葉に突き動かされて一緒に来てくれるのだろう、苦笑する彼とは逆にアルシア達は満面の笑み等を浮かべ、レイヴンを迎える
彼女はドンが最期に遺した言葉通り、地下の誓約をその心に刻んできたと言う
「で、何か少しでも記憶を取り戻す材料になったか?」
「そううまくはいかないみたいなのじゃ……でもこれしきのことでめげてもいられないのじゃ」
「ふっ……だな」
「もう少し……うちも一緒に行ってもいいかの?」
「構わねぇぜ、じゃ行くか」
「これからも宜しくね、パティ」
「うむ!」
「レイヴンはどうするんです?」
「さすがに来ないでしょ、ドンを失ったこの街をほっとけないだろうし」
「最期にドンに頼まれた事もあるもんね…」
「だろうな、おっさんにはおっさんのやることがある」
「……寂しくなりますね……」
次々と数が欠けて行く仲間達にぽつりと寂しさが口から出たがきっとまた何処かで出会えると信じ、今は「魔狩りの剣」の手が伸ばされているジュディスだ
彼女がいる可能性が高いテムザ山はコゴール砂漠の北方面、エステルが言うには確かにデズエール大陸の北西部には山脈が広がっていると言う
再びデズエール大陸へと向かう為にもアルシア達はフィエルティア号に乗り込むがすぐには出航せずに彼女達はただ一人を待ち望んでいた、そしてその時はやって来た
「待って~!!」
「「カロル!」」「カロルなのじゃ」
「……待って!はあ……はあ……はあ……はあ……ボクも一緒に行く……」
そう、待ち望んでいたのは挫折に屈しながら立ち上がってきてくれる事を信じていたカロル
彼は息を切らし、肩を上下させながらも必死にフィエルティア号に乗船して来た、その姿の前に静かに再びユーリが対面する
「ドンの伝えたかったこと、ちゃんとわかってないかもしれないけど……「凛々の明星」はボクの、ボクたちのギルドだから……ボクも一緒に行きたいんだ!」
「カロル……」
「ここで逃げたら……仲間を放っておいたら、もう戻れない気がする……だから!ボクも行く!一緒に連れてって!」
「カロル先生が首領なんだ、一緒に行くのは当たり前だろ」
「そうだよ、一緒に行く為に皆で首領を待ってたんだから!」
「ユーリ、アルシア。ありがとう!でも……もう首領って言わないで」
「ん?」「え?」
「ボクは……まだ首領って言われるような事、何もしてない……ユーリやアルシアにちゃんと首領って認めてもらえるまで
首領って呼ばれて恥ずかしくなくなるまで、ボクは首領じゃなくて同じ「凛々の明星」の一員としてがんばる!」
「……わかった、カロル。がんばれよ」
「一緒に頑張ろうね、今度は首領としてじゃなく同じギルドの一員として!」
「うん!」
挫折を乗り越え、自分なりにドンの最期の言葉を理解し成長したカロルの言葉にユーリとアルシアはそれを優しく受け入れ、彼の成長を嬉しく思うのだった
そんな三人の会話を聞いていたエステル達はというと反応を様々に示していた、エステルやパティは嬉しそうに見守り、リタはやはりギルドの良さが理解出来ていない様子
「ほんっとギルドって面倒、アツ過ぎ、バカっぽい」
「きっとそこがギルドのいいところ、なのじゃ。たぶん」
「んむんむ、青春よのう」
「うわっ!お、おっさん……?!」
「えぇっ?いつの間に…?!」
アルシアが言う様にいつの間にか船に設置された小部屋の屋根に上り、話を聞いていたレイヴンは自分達の目の前を降り立つ
ドンが亡くなったばかりで後始末等が残り、大変であろうレイヴンが何故ここにいるかと聞くが彼は何と面倒だから逃げてきてしまったという、その言葉にカロルが眉を潜める
「ドンに世話になったんでしょ、悲しくないの?」
「ああ、悲しくて悲しくて、喉が渇くくらいに泣いてもう一滴も涙は出ない」
「全然そんなふうに見えないけど」
「さすがのおっさんもドンの最後の言葉は無視できないって事だろ」
「ん、んなわけないってーの。言っただろ、俺には重荷だって
あっちはあっちで後に残った奴らがきっちりやってくれるって」
「ま、そういうことにしておいてやるよ」
「ったく、最近の若人は怖いわ」
口先ではそう言うがレイヴンもまたドンの言葉に突き動かされて一緒に来てくれるのだろう、苦笑する彼とは逆にアルシア達は満面の笑み等を浮かべ、レイヴンを迎える