chapter:37 この足で進む事が手向けとなると信じて
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「アルシア…!どこに行ってたんですか?何も言わずにいなくなるから、わたし…心配で…!」
「心配させちゃってごめんね?考え事しながら散歩してたの、それに…今は私よりも…」
「……カロル……大丈夫でしょうか……」
「心配すんな」
「でも……」
「ボーイアンガール、ナイストゥミートゥユー?」
「あなた達は…!」
「イエガー……!」
こちらの話や街の雰囲気を他所に陽気な語句で会話に入ってきたのはユニオンと「戦士の殿堂」をぶつからせた張本人のイエガーとその部下であるゴーシュとドロワット
張本人である相手が現れた事に少なからず警戒し身構えるエステルとアルシアとは逆にユーリは込み上げる怒りを殺気として現す
「よく顔出せたな、ケンカの種まいといて」
「ケンカの種を?ナンノコトデスカ?」
「「戦士の殿堂」襲撃はユニオンの判断だろう」
「そうそう、ウチらは情報を教えただけよん☆」
「そうでーす、ドゥユーアンダースタン?」
「……いい度胸だ、!」
悪びれもなくユニオンと「戦士の殿堂」間の闘争は自分達の所為ではないと言うイエガー達に食って掛かろうとするユーリの腕を間髪入れずにアルシアが掴んだ
「…今、街は忌中の最中、騒がしくするべきじゃないよ」
「……今日はやめまショウ、ドンがお亡くなりになったのです。オトムライが大ナッスィンです
本当に惜しいミスター、亡くしましたデス」
「おまえらの狙いはなんだ?ドンを消してユニオンを掌握しようってのか?」
「ノンノン、確かにドンがいなくなってビジネスはイージーになりましたが……
……やめまショウ……トゥディは個人として来てるのでーす」
「……ドンの前で無粋な真似はしたくねえ、オレの気が変わらないうちに消えろ」
「ミーもドンの死を悼む気持ちは同じデース、今日のところはシーユー」
背を向けたユーリにどこからともなく取り出した花束を持ち、イエガーはゴーシュとドロワットを連れ、ユニオン本部へと向かって行った
残した言葉に増々彼の本当の思惑がどこにあるか分からなくなる中でユーリは「海凶の爪」とイエガー個人にとってのドンは思う所が違うのではないかと推測する
「ギルド「海凶の爪」にとってドンは邪魔な存在だが……イエガー個人にとっては少し違ったのかもな」
「ギルドと個人は別物ってことです?」
「ああ、ドンにとってのイエガーもギルドと個人じゃ思うところが違ったようだしな」
「ドン自らが掟を破って私闘を挑む程ですしね」
「二人ともお互いの力は認めてたってことかな…」
「さぁ、もう行こうぜ」
「そういえばリタとパティは一緒じゃないんだね?」
「あ、はい、リタとは街の出口で待ち合わせてます。パティにも宿屋に言付けをお願いしておきました、でもカロルは……」
挫折に屈しているカロルを尚心配するエステルに再度心配はいらないという言葉をユーリが告げる、後ろ髪を引かれる想いが残りながらもリタが待つという出口へ
出口で待機していたリタもやはりカロルと姿が見えないパティが心配なのか彼らを気にする言葉を口にしたが心配するなと詮索させない事に
「それより二人ともこれからどうするつもりなんだ?」
「あたしはもちろん一緒に行くわよ、言ったでしょ?エアルクレーネの調査はあんたたちとするって決めたの
それにアルシアとエアルクレーネの関係性を調べて、何とかしてあげたい…し」
「そうだったな」
「ありがとう、リタ!エステルはどうする?」
「わたしもアルシアと行きたいです、ジュディスが「魔狩りの剣」に狙われているかもしれないのに放っておけない……」
アルシア同様にジュディスを心配し続けるエステルの言葉にリタはすかさず彼女を助ける義理はないと食って掛かり、フィエルティア号の駆動魔導器を破壊した事を思い出させる
竜使いである事を隠していたとは言え、彼女は共に旅してきた仲間、リタの言い分も最もで口籠るエステルに更なる追い打ちがかかる
「オレが行くのは助けるためじゃないぜ、ケジメをつけるためって言ったろ?」
「私はギルドの掟に乗っかって行動するだけだよ」
「ユーリ…アルシア……」
「ジュディが一体何を知っていて、何を知らないのか……全部話してもらう、ギルドとしてケジメをつけるために」
「ま、結果助ける事になるかもだけど」
「二人ともジュディスが心配なんですね」
「素直に心配してるって言えば良いのにねー」
「な、何言ってんの!あくまでついでよ!それよりギルドのケジメっても肝心の首領、ホントに来るの?」
「私は来てくれるって信じてる」
「アイツはこんなとこで終わりゃしない、必ず来る」
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