chapter:33 嘆傷を知らず輝く星は涙にも似て
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「あのまま暴れられると闘技場が崩れっちまうぜ!」
「ベリウス様!お気を確かに!ベリウス様!!」
「もう…声も届かないの…?!」
「戦って止めるしかないのか!?」
「でもこんなの相手に手加減なんて出来ないわよ!こっちがやられちゃうわ!」
「そんなのって……!」
「でも……やるしかなさそうなのじゃ」
「ベリウス……」
「エステル、しっかり!」
「ええ……」
「来るぜ!」
仲間であるナッツの声さえも届かず、こちらが手加減をしてしまえば、こちらの命が危ぶまれる、それを意味するのは…ベリウスの命を奪うということ
今までで一番剣を取る事を躊躇われる戦い、だが暴走したベリウスにそれが分かる筈なく、咆哮と共にこちらへ向かって来た
「やらないとやられるか…悪ぃがやらせてもらうぜ」
『わらわを殺せ…っ』
「私が間違っていたというの?」
『間違ってはおらぬ、そなたは…あああああっ!!』
「フェローが言った世界の毒ってわたしの力なの?」
『生きろ…強く』
「私が世界の贄だって言うのなら、あなたの痛みを引き受けられないの…っ?」
『そなたのその、力は…っ!あぁぁぁ危険じゃ!』
「!無影衝!っこれは効かないんだね…!」
辛うじて残っていたベリウスの自我と話していた最中、自我を失い、ベリウスはかまいたちをアルシアに放ち、それを剣技で薙ぎ払うが耐性がある攻撃で彼女には効果はない
「蒼破ぁ!斬!はぁっ!」
「ユーリ…!」
「アルシア、これ以上苦しめないでやろうぜ」
「っ…」
「…後ろに下がってな」
「ううん…落とし前、つけなきゃ」
彼女と戦う事を誰よりも躊躇っているアルシアに気付き、気遣う彼の言葉に首を横に振り、彼女はジェミニを構え直す
「冗談キツいぜ…こいつをぶっ叩かなきゃならないなんて…けど…うりっ!降り注げ! 」
「本気で行くわよ…良いわね!?大地の脈動 、その身を贄にして敵を砕かん…グランドダッシャー!、!弱点発見よ!」
『うっうぅ!』
「壮麗たる御遣い達の歌声よ、戦士達の刃に更なる恩恵を…ホーリーソング!聖なる月光よ、零に戻す理を!飛天翔駆!幻龍斬!十字衝!!」
「弧月閃!雷神月詠華!!」
『わらわの力、止められん…』
レイヴンの弓術、そしてリタの魔術がベリウスの弱点を付き、動きを怯めた瞬間にアルシアとジュディスの躊躇いを捨てた技がその巨体を地面に倒す
だがダウンから復帰したと同時、辺りは暗闇に包まれ、その瞬間にベリウスの分身らしきものが現れ、2倍の攻撃が襲いかかる
『見るがよい!』
「っぅ…!暗闇にさせたということは…この暗闇自体がもう一人のベリウスを現せた正体…?なら…!
轟け火焔の帝の咆哮、憤怒の爆炎となりて焼き尽くさん!バーンストライク!」
「!そういうこと…!揺らめく焔、猛追!ファイアーボール!」
「ユーリ!お願い!」
「任せろ!爆砕!」
『危険じゃ!』
「邪魔はさせんのじゃ!ランダムフォール!リスキーベット!」
「爆砕ロック!烈震ドロップ!!」
「邪悪なる魂魄、光の禊にて滅さん!グランシャリオ!」
「これで!灼熱の軌跡を以って野卑なる蛮行を滅せよ…スパイラルフレア!」
『力は奪われた、今じゃトドメを…』
逸早くベリウスの分身の仕組みを理解したアルシアに続き、燭台に炎を灯して行くユーリとリタ
そんな彼女達の邪魔をさせぬ様にとパティ、カロル、エステルがベリウスを引き付けている間に燭台に火は灯り、ベリウスは一人となる
「喰らえ、大地の刃!天狼滅牙・砕覇!」
「煌めいて、魂揺の力!フォトン!」
「…」
「!アルシア、待て!!」
「お願い、止めないで…天羽落刃!瞬迅剣!龍影刃っ!!」
『よくやった…』
「……ベリウス…私、あなたともっと…心を通わせたかった…っ」
『わらわもじゃ…陽月の子よ…』
ユーリとエステル、その連続した攻撃により動きを止めたベリウスをアルシアはジェミニで貫く
俯き、前髪で顔を隠したままに震える声で呟かれた彼女の声にただ優しく同意すると、その剣技が決め手となったのだろう
ベリウスは漸く暴走を続ける心を落ち着かせ、ただその場で息を上がらせ衰弱していた
嘆傷を知らず輝く星は涙にも似て
(貫いた刃を伝ったのはどちらのソレだったのか)