chapter:33 嘆傷を知らず輝く星は涙にも似て
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慌ただしい音が響き渡る闘技場へと階段を駆け抜ける、だがその場には魔物狩りを指揮しているナンが通行を妨げる様に待ち構えていた
カロルの存在に驚く彼女を止めるべく、ユニオンがギルド同士の抗争は厳禁にしている事を発したが意外な返答が戻って来た
「何言ってんの!これはユニオンから直々に依頼された仕事なんだから!」
「何だと?」
「戦士の殿堂」の急襲はユニオンから回された仕事だと告げるナンの後ろからは以前、ダングレストでドンと共にいた青年、その青年の姿にレイヴンは驚いたままに声を荒げた
「おまえ……ハリー!?」
「あいつ……ダングレストで会ったユニオンのやつ……?」
「ドンの孫のハリーだ」
「ドンの孫……?」
「その孫が何でこんな所に…」
「ちょっと何がどうなってるのよ?」
「おまえもドンに命令されたろ?《聖核》を探せって」
「ああ、でも《聖核》とこの騒ぎ、何の関係があるってんだ?」
《聖核》と「戦士の殿堂」強襲に何の意図があるのか、不明点が多い会話を進めている最中、不意にジュディスが闘技場へと駆け込む
彼女が向かう先、そこには「魔狩りの剣」のメンバー達にたった一人で剣を交わすナッツの姿
明らかにフェアではない戦いへ、ナッツを救うべくアルシア達がジュディスに続く
「あと一人じゃ物足んねぇだろ?オレらが相手してやるよ」
「貴様らもベリウスの配下か!」
「ボ、ボクらは「凛々の明星」だ!」
「なんか知らねぇが、魔物に味方する奴は死ね!」
「あなた達のやり方は肯定出来ない!」
ナッツから自分達へ濡れ衣を着せながら、ターゲットを変え、襲いかかって来た「魔狩りの剣」のメンバー達をアルシア達は薙ぎ払って行く
やがてメンバー達がその足を途絶えさせた頃、漸く傷付いたナッツにエステルが治癒術を展開する事が出来た
「あんた治癒術師だったんだな、おかげで命拾いしたよ」
「ナッツさんだけでも助けられて良かった…」
「ベリウスの方は大丈夫なのかの……?」
「!皆、上っ!」
逸早く何かの気配と影に気付いたアルシアが声を上げた数秒後、上空から傷だらけのベリウスとティソン、クリントが落下してきたのだった
「ベリウス様!」
『ナッツ、無事のようだの。まだやるか、人間ども』
「……この……悪の根源……め……」
「…まだ分からないの?あなた達は信念に目を眩ませて、私情に狩られてるだけじゃない!」
「あいつが悪の根源?んなわけねぇだろ、よく見てみやがれ!」
「魔物は悪と決まっている……!ゆえに、狩る……!「魔狩りの剣」が、我々が……!」
「この石頭ども!」
「この……魔物風情がぁ……!」
倒れ込む程に傷だらけにされたと言うのに未だベリウスを目の敵にする二人、その中で剣を持てなくなったクリントに代わり、ティソンが駆け出すが逸早くジュディスが槍で薙ぎ払う
その背後では二人との戦闘で体を傷付けたベリウスが体をぐらつかせ、衰弱してしまっていた
「ベリウス様!」
「ベリウス!大丈夫?しっかりして…っ」
「すぐに治します!」
『ならぬ、そなたの力は……』
「え…?」
「だめ!」
「!な、何っ?」
「こ、これは……いったい……」
「っ…え…?これ、ま、た…!」
彼女の身を案じ、駆け寄るアルシアの傍でエステルの治癒術がベリウスの傷へ介入する、その術の発生が悲劇の引き金となる事も知らず
制止を促す声も虚しく治癒術が発動したと思いきや、その術の効力は全く違うものへと変換された様で対象であったベリウスの体は眩く輝き出す
そしてその傍にいたアルシアも、あの暴発したエアルクレーネに近づいた時と同じ様に輝き出し、軽い倦怠感が襲う
「エステルの術式に反応した……?でも、これは……それにアルシアのあの現象、エアルクレーネでの限定的なものではないの…?」
「ぐぁああああっっっ!」
「ベリウス…!」
「なんじゃ!?」
「遅かった……」
「っ…(治まった…?一体、どうして…)」
「アルシア、大丈夫か!」
「う、ん、もう大丈夫…!」
「わたしのせい……?」
エステルの術式が落ち着いた頃、アルシアを襲っていた倦怠感も波を引く
目の前で自分の力を受け、暴走するベリウスをエステルはただ呆然と見上げ、声色に絶望を浮かばせていた
カロルの存在に驚く彼女を止めるべく、ユニオンがギルド同士の抗争は厳禁にしている事を発したが意外な返答が戻って来た
「何言ってんの!これはユニオンから直々に依頼された仕事なんだから!」
「何だと?」
「戦士の殿堂」の急襲はユニオンから回された仕事だと告げるナンの後ろからは以前、ダングレストでドンと共にいた青年、その青年の姿にレイヴンは驚いたままに声を荒げた
「おまえ……ハリー!?」
「あいつ……ダングレストで会ったユニオンのやつ……?」
「ドンの孫のハリーだ」
「ドンの孫……?」
「その孫が何でこんな所に…」
「ちょっと何がどうなってるのよ?」
「おまえもドンに命令されたろ?《聖核》を探せって」
「ああ、でも《聖核》とこの騒ぎ、何の関係があるってんだ?」
《聖核》と「戦士の殿堂」強襲に何の意図があるのか、不明点が多い会話を進めている最中、不意にジュディスが闘技場へと駆け込む
彼女が向かう先、そこには「魔狩りの剣」のメンバー達にたった一人で剣を交わすナッツの姿
明らかにフェアではない戦いへ、ナッツを救うべくアルシア達がジュディスに続く
「あと一人じゃ物足んねぇだろ?オレらが相手してやるよ」
「貴様らもベリウスの配下か!」
「ボ、ボクらは「凛々の明星」だ!」
「なんか知らねぇが、魔物に味方する奴は死ね!」
「あなた達のやり方は肯定出来ない!」
ナッツから自分達へ濡れ衣を着せながら、ターゲットを変え、襲いかかって来た「魔狩りの剣」のメンバー達をアルシア達は薙ぎ払って行く
やがてメンバー達がその足を途絶えさせた頃、漸く傷付いたナッツにエステルが治癒術を展開する事が出来た
「あんた治癒術師だったんだな、おかげで命拾いしたよ」
「ナッツさんだけでも助けられて良かった…」
「ベリウスの方は大丈夫なのかの……?」
「!皆、上っ!」
逸早く何かの気配と影に気付いたアルシアが声を上げた数秒後、上空から傷だらけのベリウスとティソン、クリントが落下してきたのだった
「ベリウス様!」
『ナッツ、無事のようだの。まだやるか、人間ども』
「……この……悪の根源……め……」
「…まだ分からないの?あなた達は信念に目を眩ませて、私情に狩られてるだけじゃない!」
「あいつが悪の根源?んなわけねぇだろ、よく見てみやがれ!」
「魔物は悪と決まっている……!ゆえに、狩る……!「魔狩りの剣」が、我々が……!」
「この石頭ども!」
「この……魔物風情がぁ……!」
倒れ込む程に傷だらけにされたと言うのに未だベリウスを目の敵にする二人、その中で剣を持てなくなったクリントに代わり、ティソンが駆け出すが逸早くジュディスが槍で薙ぎ払う
その背後では二人との戦闘で体を傷付けたベリウスが体をぐらつかせ、衰弱してしまっていた
「ベリウス様!」
「ベリウス!大丈夫?しっかりして…っ」
「すぐに治します!」
『ならぬ、そなたの力は……』
「え…?」
「だめ!」
「!な、何っ?」
「こ、これは……いったい……」
「っ…え…?これ、ま、た…!」
彼女の身を案じ、駆け寄るアルシアの傍でエステルの治癒術がベリウスの傷へ介入する、その術の発生が悲劇の引き金となる事も知らず
制止を促す声も虚しく治癒術が発動したと思いきや、その術の効力は全く違うものへと変換された様で対象であったベリウスの体は眩く輝き出す
そしてその傍にいたアルシアも、あの暴発したエアルクレーネに近づいた時と同じ様に輝き出し、軽い倦怠感が襲う
「エステルの術式に反応した……?でも、これは……それにアルシアのあの現象、エアルクレーネでの限定的なものではないの…?」
「ぐぁああああっっっ!」
「ベリウス…!」
「なんじゃ!?」
「遅かった……」
「っ…(治まった…?一体、どうして…)」
「アルシア、大丈夫か!」
「う、ん、もう大丈夫…!」
「わたしのせい……?」
エステルの術式が落ち着いた頃、アルシアを襲っていた倦怠感も波を引く
目の前で自分の力を受け、暴走するベリウスをエステルはただ呆然と見上げ、声色に絶望を浮かばせていた