chapter:31 鋭眼の正義が胸を刺し貫いた夜
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涙を流しながらだが、確かにアルシアは今度は自分から逃げずに真正面から見つめ、微笑んだ
彼女が言った自分の優しさよりも罪を包みこむ大きな優しさを宿して、その心地良さを腕に抱こうとした瞬間、水が入った
「あ、だめ、ラピード」
「エステル…?もしかして今の話…」
「ごめんなさい」
「オレが怖いと思うか?嫌ならここまでにすればいい、フレンと一緒に帰れ」
「ユーリ、そんなこと…!」
「……帰りません」
ラピードと共に今までの話を聞いていたであろうエステルにそう冷たく突き放す様に言い、背を向ける
だがエステルは強い口調でユーリが思っていたものと逆の言葉を発したために振り返り、驚いた
「おまえ」
「……ユーリのやった事は法を犯しています、でもわたし、わからないんです
ユーリのやったことで救われた人がいるのは確かなのだから……」
切り取られた湖から見える街の住民の笑顔、それは確かにユーリが行った事が功を成したこと
「いつかおまえにも刃を向けるかもしれないぜ」
「ユーリは意味もなく、そんなことをする人じゃない
もしユーリがわたしに刃を向けるなら、きっとわたしが悪いんです」
「…………フレンと帰るなら、今しかねぇぞ。急いでるみたいだったし」
「わたしはユーリと…何よりアルシアと旅を続けます、続けたいんです
ユーリとアルシアと旅をしているとわたしも見つかる気がするんです、わたしの、選ぶ道が……だから……」
「エステル…」
再度の問いかけ、だが彼女は意志を変えはしない、アルシア同様に全てを受け入れた上で旅を続ける事を決めたのだ
ユーリを受け入れてくれたエステルにアルシアは安堵した様に、嬉しそうに微笑を浮かべると自分と彼にその手を差し伸べた
「これからもよろしくって意味です」
「……ありがとな」
「うん、よろしくね、二人ともっ」
握手で再びの絆を固め、その夜は過ぎた
「久しぶりによく寝た~ふわぁあっ……」
「あんた、寝過ぎ」
「もう街出んだから、しゃんと目を覚ませよ」
「おっさん、目がとろけてるのじゃ」
「なにっ!?それは大変!」
「うさっ……」
「皆、朝から元気いっぱいだね」
「だな」
ユーリの闇を見たが朝はいつもと変わらない、いつも通りのこのシーンにアルシアは安堵した様に一つ笑みを零した
ふと街の騎士団が少ない事に気付く、ユーリが言うにはフレンたちはいつの間にか自分達と同じくノードポリカに戻ったらしく、それで騎士団が少ないのだとの事
「慌ただしい出立だったみたいだね」
「前に魔物が逃げたりして大変だったでしょ、あれの後処理じゃないの」
「たぶん「戦士の殿堂」が騎士団に協力を仰いだんだよ、きっと」
「さあ、どうだろうな」
「それだけじゃない気がするけど…」
「…………?」
「いや、なんか封鎖がどうとか言ってたし」
「封鎖?何のことかしら」
「まさか例の人魔戦争の件でベリウスを捕まえるため……?」
「そう簡単に「戦士の殿堂」が騎士団に後れを取るとは思えないけどな」
「何であれ、ゴタゴタしそうな予感はする」
「同感かな…」
封鎖されているノードポリカで何かが行われているのは間違いなさそうだ、その為に騎士団に関わりたくないのもあってノードポリカに近寄りがたいレイヴン
だが新月の夜まで後数日なのだ、この機会を逃せば、ベリウスに会う機会がまた遠のく、そしてパティも記憶と「麗しの星」を探す旅が出来ない
「じゃ慎重に進もうよ、慌てず急いで、ね」
「カドスのエアルクレーネの事も忘れないでよね」
「ああ分かってるさ、行こうぜ」
「エアルクレーネかぁ…また倒れないといいけど…」
「安心しろ、そん時はまたおぶって連れて行ってやるよ」
「う…で、でもあれって結構恥ずかしい…んだよね」
この街はもう大丈夫だろう、それを確認し、新月の夜に間に合う様にアルシア達はマンタイクを出立したのだった
鋭眼の正義が胸を刺し貫いた夜
(その行く宛てのない刃の鞘になりましょう)
彼女が言った自分の優しさよりも罪を包みこむ大きな優しさを宿して、その心地良さを腕に抱こうとした瞬間、水が入った
「あ、だめ、ラピード」
「エステル…?もしかして今の話…」
「ごめんなさい」
「オレが怖いと思うか?嫌ならここまでにすればいい、フレンと一緒に帰れ」
「ユーリ、そんなこと…!」
「……帰りません」
ラピードと共に今までの話を聞いていたであろうエステルにそう冷たく突き放す様に言い、背を向ける
だがエステルは強い口調でユーリが思っていたものと逆の言葉を発したために振り返り、驚いた
「おまえ」
「……ユーリのやった事は法を犯しています、でもわたし、わからないんです
ユーリのやったことで救われた人がいるのは確かなのだから……」
切り取られた湖から見える街の住民の笑顔、それは確かにユーリが行った事が功を成したこと
「いつかおまえにも刃を向けるかもしれないぜ」
「ユーリは意味もなく、そんなことをする人じゃない
もしユーリがわたしに刃を向けるなら、きっとわたしが悪いんです」
「…………フレンと帰るなら、今しかねぇぞ。急いでるみたいだったし」
「わたしはユーリと…何よりアルシアと旅を続けます、続けたいんです
ユーリとアルシアと旅をしているとわたしも見つかる気がするんです、わたしの、選ぶ道が……だから……」
「エステル…」
再度の問いかけ、だが彼女は意志を変えはしない、アルシア同様に全てを受け入れた上で旅を続ける事を決めたのだ
ユーリを受け入れてくれたエステルにアルシアは安堵した様に、嬉しそうに微笑を浮かべると自分と彼にその手を差し伸べた
「これからもよろしくって意味です」
「……ありがとな」
「うん、よろしくね、二人ともっ」
握手で再びの絆を固め、その夜は過ぎた
「久しぶりによく寝た~ふわぁあっ……」
「あんた、寝過ぎ」
「もう街出んだから、しゃんと目を覚ませよ」
「おっさん、目がとろけてるのじゃ」
「なにっ!?それは大変!」
「うさっ……」
「皆、朝から元気いっぱいだね」
「だな」
ユーリの闇を見たが朝はいつもと変わらない、いつも通りのこのシーンにアルシアは安堵した様に一つ笑みを零した
ふと街の騎士団が少ない事に気付く、ユーリが言うにはフレンたちはいつの間にか自分達と同じくノードポリカに戻ったらしく、それで騎士団が少ないのだとの事
「慌ただしい出立だったみたいだね」
「前に魔物が逃げたりして大変だったでしょ、あれの後処理じゃないの」
「たぶん「戦士の殿堂」が騎士団に協力を仰いだんだよ、きっと」
「さあ、どうだろうな」
「それだけじゃない気がするけど…」
「…………?」
「いや、なんか封鎖がどうとか言ってたし」
「封鎖?何のことかしら」
「まさか例の人魔戦争の件でベリウスを捕まえるため……?」
「そう簡単に「戦士の殿堂」が騎士団に後れを取るとは思えないけどな」
「何であれ、ゴタゴタしそうな予感はする」
「同感かな…」
封鎖されているノードポリカで何かが行われているのは間違いなさそうだ、その為に騎士団に関わりたくないのもあってノードポリカに近寄りがたいレイヴン
だが新月の夜まで後数日なのだ、この機会を逃せば、ベリウスに会う機会がまた遠のく、そしてパティも記憶と「麗しの星」を探す旅が出来ない
「じゃ慎重に進もうよ、慌てず急いで、ね」
「カドスのエアルクレーネの事も忘れないでよね」
「ああ分かってるさ、行こうぜ」
「エアルクレーネかぁ…また倒れないといいけど…」
「安心しろ、そん時はまたおぶって連れて行ってやるよ」
「う…で、でもあれって結構恥ずかしい…んだよね」
この街はもう大丈夫だろう、それを確認し、新月の夜に間に合う様にアルシア達はマンタイクを出立したのだった
鋭眼の正義が胸を刺し貫いた夜
(その行く宛てのない刃の鞘になりましょう)