chapter:30 エトランゼは当て所もなく
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心の奥に突き刺さったままの言葉をデュークへと告げれば、彼は一瞬驚いた様に目を見開いたがすぐに表情を覚まし、思い当たる節がある様に一言そう呟いた
「何か知ってるんですね?」
「この世界には始祖の隸長が忌み嫌う力の使い手とそれに似た力の使い手がいる」
「それがわたしとアルシア……?」
「その力の使い手を《満月の子》と《陽月の子》という」
「……《満月の子》って伝承の……」
「その通りだ」
「《陽月の子》…?」
「どうして、その始祖の隸長はわたしとアルシアを……《満月の子》と《陽月の子》を嫌うんです?
始祖の隸長が忌み嫌う《満月の子》の力と《陽月の子》の力って何のことですか?」
「真意は始祖の隸長本人の心の内、始祖の隸長に直接聞くしか、それを知る方法はない」
「やっぱりフェローに直接会って聞くしか方法はないの?」
「フェローに会ったところで《満月の子》は消されるだけ、おろかなことはやめるがいい」
「でも……!」
「エステル、アルシア、もうやめとこう」
これ以上、デュークに訪ねても答えてはくれないだろう、それをエステルよりも早く気付いたリタは彼女達を制止させる、キリが良いという会話の終わりに納得はいかない様だが彼女は口を閉ざした
ふと始祖の隸長の話題をラーギィことイエガーが話していた事を思い出す、彼らはノードポリカを作ったと言っていたが、フェローがそんな事をするだろうか
「立ち去れ、もはやここには用はなかろう」
「待って!あたしもあんたに聞きたいことがある、エアルクレーネであんた何してたの?あんた、何者よ、その剣はなに!?」
「おまえたちに理解できる事ではない、また理解も求めぬ、去れ。もはや語る事はない」
「ちょっ何よそれ!」
「リタ」
デュークの冷徹な切り返しにリタは納得がいかず、突っかかろうとするが間一髪でユーリに制止され、その突っかかろうとした足を入口へと向けた
彼はもう何も話さない、それを知ったから、皆が何も言わずに家を出ようとする、勿論アルシアもそうしようとすると腕を掴まれ、引き止められる
「な、何?」
「フェロー…否、始祖の隸長はおまえを忌み嫌っていない、《陽月の子》の力を哀れんでいるだけだ」
「それってどういう…」
「…出来るなら始祖の隸長達に関わらず、何も知らずに過ごして欲しかった」
「あなた…一体…」
「…去れ、ここはおまえのいるべき場所ではない」
「…」
哀れむ様にデュークは無表情な中に何かを宿しながら、アルシアの髪の一束に触れ、直ぐにその手を下ろした
《陽月の子》の力、そしてデュークの言葉の真意が頭の中でかき混ぜられる、だが今はデュークの背中を見ながらも外で待っていてくれているだろうユーリ達の元へ
「アルシア、遅かったわね」
「あ…うん、ちょっと…今は何の話をしているの?」
「伝承のお話をしているみたいね」
「大地を見守るっていうのは、この世界を支配するってこと?」
「じゃあ皇帝になる人ってこと?エステルが《満月の子》なら、それでつじつまが合わない?」
「だとすると代々の皇帝はみんな、フェローに狙われるわな」
だが今までの皇帝がフェローに狙われたという話はエステルも聞いた事がないという、一体《満月の子》とは何なのか皆目見当がつかない
それに《満月の子》もそうだが、やはり…
「じゃあアルシアの《陽月の子》ってなに?」
「伝承にも見た事ありません…」
「一番の問題はアルシアを指す言葉か…」
「アルシアちゃん、家族とかにそんな話を聞いた事はないのかしらん?」
「レイヴン!それはアルシアに聞いちゃだめですっ」
「へ?」
「あ…えっと私、十年前以前の記憶がなくて…」
「…おっさん」
「う…」
「で、でも私、その話は気にしてないから大丈夫だよ!下町の皆が家族だったんだから」
「だな」
「今はこれからどうするかを決めた方がいいんじゃない?」
知らないとはいえ、アルシアの痛い所を突き、顔を俯かせた為に罰が悪そうにするが彼女は直ぐに顔を上げ、いつも通りの満面な笑顔を浮かべ、その雰囲気を打破した
それに続いてのジュディスのフォローにリタは調べたいことがあるので、この街に残る事を告げる、調べたいことはデュークに聞けなかった《聖核》のこととデュークに聞きたいことがあるからとのこと
「あんたらが帰るのなら、あたしはここでお別れね」
「え!」
「そう……残念、砂漠一人で大変だと思うけど、がんばって」
「う……そうか……砂漠越えないとダメなんだった」
「リタ一人じゃ、心配だよ…」
「調べもんの間ぐらい、俺らもいていいんでない?《聖核》のことは俺も興味あるし」
「また砂漠へ行くなら、のんびりと準備でもするのじゃ。もう行き倒れは勘弁なのじゃ」
「そうだな、出発は明日にするか。リタ、一日あればいいだろ?」
「ええ、十分よ。あ、ありがと……一応礼いっとく」
さりげなく自分を気遣ってくれた全員に背を向け、赤い顔でリタが感謝の気持ちを露にするもので皆の雰囲気も和やかになる
彼女が調べものをするのなら、とユーリは全員を自由行動にさせ、全員がばらける
「アルシア、さっきの水辺行かないか」
「え?うん、いいよ?」
「付き合わせて悪いな」
「ううん、大丈夫!」
疲れを感じさせない笑顔を浮かべるアルシアを連れ、ユーリは水辺へと向かった
「何か知ってるんですね?」
「この世界には始祖の隸長が忌み嫌う力の使い手とそれに似た力の使い手がいる」
「それがわたしとアルシア……?」
「その力の使い手を《満月の子》と《陽月の子》という」
「……《満月の子》って伝承の……」
「その通りだ」
「《陽月の子》…?」
「どうして、その始祖の隸長はわたしとアルシアを……《満月の子》と《陽月の子》を嫌うんです?
始祖の隸長が忌み嫌う《満月の子》の力と《陽月の子》の力って何のことですか?」
「真意は始祖の隸長本人の心の内、始祖の隸長に直接聞くしか、それを知る方法はない」
「やっぱりフェローに直接会って聞くしか方法はないの?」
「フェローに会ったところで《満月の子》は消されるだけ、おろかなことはやめるがいい」
「でも……!」
「エステル、アルシア、もうやめとこう」
これ以上、デュークに訪ねても答えてはくれないだろう、それをエステルよりも早く気付いたリタは彼女達を制止させる、キリが良いという会話の終わりに納得はいかない様だが彼女は口を閉ざした
ふと始祖の隸長の話題をラーギィことイエガーが話していた事を思い出す、彼らはノードポリカを作ったと言っていたが、フェローがそんな事をするだろうか
「立ち去れ、もはやここには用はなかろう」
「待って!あたしもあんたに聞きたいことがある、エアルクレーネであんた何してたの?あんた、何者よ、その剣はなに!?」
「おまえたちに理解できる事ではない、また理解も求めぬ、去れ。もはや語る事はない」
「ちょっ何よそれ!」
「リタ」
デュークの冷徹な切り返しにリタは納得がいかず、突っかかろうとするが間一髪でユーリに制止され、その突っかかろうとした足を入口へと向けた
彼はもう何も話さない、それを知ったから、皆が何も言わずに家を出ようとする、勿論アルシアもそうしようとすると腕を掴まれ、引き止められる
「な、何?」
「フェロー…否、始祖の隸長はおまえを忌み嫌っていない、《陽月の子》の力を哀れんでいるだけだ」
「それってどういう…」
「…出来るなら始祖の隸長達に関わらず、何も知らずに過ごして欲しかった」
「あなた…一体…」
「…去れ、ここはおまえのいるべき場所ではない」
「…」
哀れむ様にデュークは無表情な中に何かを宿しながら、アルシアの髪の一束に触れ、直ぐにその手を下ろした
《陽月の子》の力、そしてデュークの言葉の真意が頭の中でかき混ぜられる、だが今はデュークの背中を見ながらも外で待っていてくれているだろうユーリ達の元へ
「アルシア、遅かったわね」
「あ…うん、ちょっと…今は何の話をしているの?」
「伝承のお話をしているみたいね」
「大地を見守るっていうのは、この世界を支配するってこと?」
「じゃあ皇帝になる人ってこと?エステルが《満月の子》なら、それでつじつまが合わない?」
「だとすると代々の皇帝はみんな、フェローに狙われるわな」
だが今までの皇帝がフェローに狙われたという話はエステルも聞いた事がないという、一体《満月の子》とは何なのか皆目見当がつかない
それに《満月の子》もそうだが、やはり…
「じゃあアルシアの《陽月の子》ってなに?」
「伝承にも見た事ありません…」
「一番の問題はアルシアを指す言葉か…」
「アルシアちゃん、家族とかにそんな話を聞いた事はないのかしらん?」
「レイヴン!それはアルシアに聞いちゃだめですっ」
「へ?」
「あ…えっと私、十年前以前の記憶がなくて…」
「…おっさん」
「う…」
「で、でも私、その話は気にしてないから大丈夫だよ!下町の皆が家族だったんだから」
「だな」
「今はこれからどうするかを決めた方がいいんじゃない?」
知らないとはいえ、アルシアの痛い所を突き、顔を俯かせた為に罰が悪そうにするが彼女は直ぐに顔を上げ、いつも通りの満面な笑顔を浮かべ、その雰囲気を打破した
それに続いてのジュディスのフォローにリタは調べたいことがあるので、この街に残る事を告げる、調べたいことはデュークに聞けなかった《聖核》のこととデュークに聞きたいことがあるからとのこと
「あんたらが帰るのなら、あたしはここでお別れね」
「え!」
「そう……残念、砂漠一人で大変だと思うけど、がんばって」
「う……そうか……砂漠越えないとダメなんだった」
「リタ一人じゃ、心配だよ…」
「調べもんの間ぐらい、俺らもいていいんでない?《聖核》のことは俺も興味あるし」
「また砂漠へ行くなら、のんびりと準備でもするのじゃ。もう行き倒れは勘弁なのじゃ」
「そうだな、出発は明日にするか。リタ、一日あればいいだろ?」
「ええ、十分よ。あ、ありがと……一応礼いっとく」
さりげなく自分を気遣ってくれた全員に背を向け、赤い顔でリタが感謝の気持ちを露にするもので皆の雰囲気も和やかになる
彼女が調べものをするのなら、とユーリは全員を自由行動にさせ、全員がばらける
「アルシア、さっきの水辺行かないか」
「え?うん、いいよ?」
「付き合わせて悪いな」
「ううん、大丈夫!」
疲れを感じさせない笑顔を浮かべるアルシアを連れ、ユーリは水辺へと向かった