chapter:28 蜃気楼先のアポクリファ
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体調を倒れる前までに戻したアルシアを連れ、ユーリは宿屋を一先ず後にした
途中でカロル、レイヴン、リタ、ラピードと合流すると皆が皆、アルシアが復活した事に喜んでくれた
心配させた事には本当に申し訳なく思ったが、自分を心配してくれる仲間の存在に嬉しく思うその気持ちが申し訳なさを覆う、暫く歩くと真剣な面持ちのエステルが待っていた
「カロル、これを」
「どうしたの、エステル、突然……これは?」
「仕事の報酬です、きっと高値で売れると思います
ここまでありがとうございます」
「え、何言ってるの、まだエステルの依頼は終ってないのに……」
「……みんなとはここでお別れです」
今までの依頼の報酬として何かを渡されたカロルでさえも口籠る中、リタがその口を開き、当然の事を彼女に聞いた
自分の心配から沸く質問でさえも振り切り、フェローに会いたいと言っていたエステルがここでそれを諦めるとは思えなかったから
「お別れって……あんたはどうすんのよ」
「一人で行く気か……?」
「フェローに会うのはわたしの個人的な願いですから」
「何言ってんの、危険だって!」
「だから、です。これ以上みんなをわたしのわがままに巻き込めません
ここまで着いて来てもらって、何度もアルシアを倒れさせて…わたし、もうそんなアルシアの姿を見たくないんです」
「エステル…そんな、」
「義をもって事を成せ、不義には罰を」
「え……?……あ、ボクたちの掟だね」
「どう考えても、エステル一人で砂漠の真ん真ん中に行かせるのは不義ね」
「ここで請け負った事を放棄する気、私にはないよ」
「オレ、掟を破るほど度胸ねぇぞ、な、カロル」
「うん!」
「それに私にだってフェローに会う理由はある、ここで帰りはしないよ」
「そういうことのようだけど」
皆の身、何より初めての友達で親友でもあるアルシアを案じたエステルの優しさ、そこにユーリは『凛々の明星』の掟を持ち出す
いつの間にか背後にいたジュディスやアルシア達はそれに乗っ取り、彼女をここで放っておく様なギルドではないと言えば、エステルは複雑な面持ちになってしまう
「……わたし、とても嬉しいです、でもやっぱりダメ……」
「待ちなさい、エステルにアルシア!あんたらも何考えてんの?自然なめてない?」
「やばいからこそ、みんなで行かないとな」
「ボク、怖いけどエステルとアルシアを放っとけないよ」
「私もエステルを放っておけないし、一人で危険な所に行かせたくない、それだったらきっと私達がいた方が少しは安全かなって」
「あんた!何とか言いなさいよ」
「ここでごねたら俺一人であの街戻んないとダメでしょ?それもめんどくさいのよね」
「まったく、あんたたちと来たら……どうしても行くの?」
「はい、わたし、考えたんです。みんな自分たちのやるべき事を探して、やりたい事のために頑張ってる
でもわたしはそんな事考えてなかったかもって……わたしも自分の本当にやりたい事、やるべき事を見つけなきゃって思ったんです
そのためにも自分で決めて、自分から始めたこの度の目的を達したい、これはけじめでもあるんです」
どうやら反対していたのは自分だけ、他のアルシア達はエステルを止めるよりも一緒に行く事を良しとしている
頭を抱え、何度目か分からないその問いを口にすれば、彼女はこの旅の中で見つけた強く堅い思いを口にする、それを聞かされてしまえば止める等ヤボな事は出来ない、だが…
「…アルシアは?」
「え、私も?エステルみたいなはっきりした…リタを納得させる様な言葉を持ってない気が…」
「あたしが納得するとかじゃないの」
「…私、確かに旅の中で何度も倒れて、その度に少し不安になった、もしこの旅が私一人だけだったなら、きっと途中で挫けて、不安に押し潰されていたと思うの
だけど倒れたら背負ってくれる人がいる、心配してくれる人がいる、不安を分け合って背中を押してくれる…皆が私にはいる
私は…一人じゃない、皆がいるなら、私はこの先で何があっても乗り越えられるって信じてる、だから…フェローに会う為に皆の力を貸して欲しい」
アルシアの言葉は最初にこの街で目覚めた時にユーリに答えた言葉と同じもの、それでもエステルと同じとは言えないが言葉の中には譲れない強い想いが通っていた
一人ではなく、皆の力を貸して貰いたい、一人で背負うと言った類いではない言葉にユーリは微笑み、リタはアルシアとエステルを見、少しの間を置く
「……わかったわよ、入ろうじゃないの、砂漠中央部に」
「え…?」
「こんなガンコな連中、もうあたしには止めきれないわよ、それに…アルシアに力を貸して欲しいって言われたんだし」
「リタ……」
「…ありがとう、リタッ」
「リタこそ、アルシアにそう言われただけでついてくる必要ないだろ。エアルクレーネ、調べるんじゃないのか?」
「あんたたちみたいなバカほっとけるワケないでしょ。エアルクレーネは逃げないんだから、あとでまた行くわよ
ただし!この街でちゃんと準備して、万全でいくわよ」
「迷惑かけてゴメンなさい……」
「この旅の最初からこうなる予定だったろ、アルシアはちょっと予定外だったけどな」
「うん」
「む、ユーリ、それどういう意味?」
「さあな?」
「ありがとうございます」
「私も皆の力を貸して貰えて嬉しい、本当にありがとう」
「あれ……?ジュディスは?」
天の邪鬼の如く、素直に心配だからという言葉が言えなかったが、それでも彼女の気持ちは汲み取った筈だ
リタの説得も出来、後は彼女が言った通りに準備を整えるだけ…その矢先で再びジュディスがいなくなったと思えば、すぐに彼女は何処からか戻ってくる
途中でカロル、レイヴン、リタ、ラピードと合流すると皆が皆、アルシアが復活した事に喜んでくれた
心配させた事には本当に申し訳なく思ったが、自分を心配してくれる仲間の存在に嬉しく思うその気持ちが申し訳なさを覆う、暫く歩くと真剣な面持ちのエステルが待っていた
「カロル、これを」
「どうしたの、エステル、突然……これは?」
「仕事の報酬です、きっと高値で売れると思います
ここまでありがとうございます」
「え、何言ってるの、まだエステルの依頼は終ってないのに……」
「……みんなとはここでお別れです」
今までの依頼の報酬として何かを渡されたカロルでさえも口籠る中、リタがその口を開き、当然の事を彼女に聞いた
自分の心配から沸く質問でさえも振り切り、フェローに会いたいと言っていたエステルがここでそれを諦めるとは思えなかったから
「お別れって……あんたはどうすんのよ」
「一人で行く気か……?」
「フェローに会うのはわたしの個人的な願いですから」
「何言ってんの、危険だって!」
「だから、です。これ以上みんなをわたしのわがままに巻き込めません
ここまで着いて来てもらって、何度もアルシアを倒れさせて…わたし、もうそんなアルシアの姿を見たくないんです」
「エステル…そんな、」
「義をもって事を成せ、不義には罰を」
「え……?……あ、ボクたちの掟だね」
「どう考えても、エステル一人で砂漠の真ん真ん中に行かせるのは不義ね」
「ここで請け負った事を放棄する気、私にはないよ」
「オレ、掟を破るほど度胸ねぇぞ、な、カロル」
「うん!」
「それに私にだってフェローに会う理由はある、ここで帰りはしないよ」
「そういうことのようだけど」
皆の身、何より初めての友達で親友でもあるアルシアを案じたエステルの優しさ、そこにユーリは『凛々の明星』の掟を持ち出す
いつの間にか背後にいたジュディスやアルシア達はそれに乗っ取り、彼女をここで放っておく様なギルドではないと言えば、エステルは複雑な面持ちになってしまう
「……わたし、とても嬉しいです、でもやっぱりダメ……」
「待ちなさい、エステルにアルシア!あんたらも何考えてんの?自然なめてない?」
「やばいからこそ、みんなで行かないとな」
「ボク、怖いけどエステルとアルシアを放っとけないよ」
「私もエステルを放っておけないし、一人で危険な所に行かせたくない、それだったらきっと私達がいた方が少しは安全かなって」
「あんた!何とか言いなさいよ」
「ここでごねたら俺一人であの街戻んないとダメでしょ?それもめんどくさいのよね」
「まったく、あんたたちと来たら……どうしても行くの?」
「はい、わたし、考えたんです。みんな自分たちのやるべき事を探して、やりたい事のために頑張ってる
でもわたしはそんな事考えてなかったかもって……わたしも自分の本当にやりたい事、やるべき事を見つけなきゃって思ったんです
そのためにも自分で決めて、自分から始めたこの度の目的を達したい、これはけじめでもあるんです」
どうやら反対していたのは自分だけ、他のアルシア達はエステルを止めるよりも一緒に行く事を良しとしている
頭を抱え、何度目か分からないその問いを口にすれば、彼女はこの旅の中で見つけた強く堅い思いを口にする、それを聞かされてしまえば止める等ヤボな事は出来ない、だが…
「…アルシアは?」
「え、私も?エステルみたいなはっきりした…リタを納得させる様な言葉を持ってない気が…」
「あたしが納得するとかじゃないの」
「…私、確かに旅の中で何度も倒れて、その度に少し不安になった、もしこの旅が私一人だけだったなら、きっと途中で挫けて、不安に押し潰されていたと思うの
だけど倒れたら背負ってくれる人がいる、心配してくれる人がいる、不安を分け合って背中を押してくれる…皆が私にはいる
私は…一人じゃない、皆がいるなら、私はこの先で何があっても乗り越えられるって信じてる、だから…フェローに会う為に皆の力を貸して欲しい」
アルシアの言葉は最初にこの街で目覚めた時にユーリに答えた言葉と同じもの、それでもエステルと同じとは言えないが言葉の中には譲れない強い想いが通っていた
一人ではなく、皆の力を貸して貰いたい、一人で背負うと言った類いではない言葉にユーリは微笑み、リタはアルシアとエステルを見、少しの間を置く
「……わかったわよ、入ろうじゃないの、砂漠中央部に」
「え…?」
「こんなガンコな連中、もうあたしには止めきれないわよ、それに…アルシアに力を貸して欲しいって言われたんだし」
「リタ……」
「…ありがとう、リタッ」
「リタこそ、アルシアにそう言われただけでついてくる必要ないだろ。エアルクレーネ、調べるんじゃないのか?」
「あんたたちみたいなバカほっとけるワケないでしょ。エアルクレーネは逃げないんだから、あとでまた行くわよ
ただし!この街でちゃんと準備して、万全でいくわよ」
「迷惑かけてゴメンなさい……」
「この旅の最初からこうなる予定だったろ、アルシアはちょっと予定外だったけどな」
「うん」
「む、ユーリ、それどういう意味?」
「さあな?」
「ありがとうございます」
「私も皆の力を貸して貰えて嬉しい、本当にありがとう」
「あれ……?ジュディスは?」
天の邪鬼の如く、素直に心配だからという言葉が言えなかったが、それでも彼女の気持ちは汲み取った筈だ
リタの説得も出来、後は彼女が言った通りに準備を整えるだけ…その矢先で再びジュディスがいなくなったと思えば、すぐに彼女は何処からか戻ってくる