chapter:21 星の名を掲げ、他が為に戦わん
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「ユーリ」
「まだ寝ないのか?アルシア」
「今日色んな事があって、何だか眼が冴えちゃって…」
「本当に色んな事が起こってるな」
「ね、でもギルドを自分達で立ち上げるとは思わなかったな、私」
「全くだ、魔核を取り返して帝都に帰るつもりだったのにな、最初は」
「ふふ、でもユーリはギルドが良く似合ってるよ」
「そうか?でも良いのか?ギルドの一人となったら、フレンとも敵対する事もあるかもしれないんだぞ」
「私はギルドの一員の前にユーリとフレンの幼馴染みだから、ユーリは気にしないで良いの
それより今はギルドの運営頑張ろう?お互いに、ただし無茶はだめだけどね!」
「ああ、アルシアもな」
「分かってるよ、ありがとユーリ」
「こっちこそ、ありがとなアルシア」
お互いに微笑み合い、お互いの心情は通い合う、二人の姿は恋人にも近いが一番近い距離にいる幼馴染みだった
ユーリが何処かへ行ったのを見て、アルシアはエステルへ近付く
「エステル」
「アルシア…」
「…あの喋る魔物が言ってた事、気になるね」
「!はい…毒って何なんでしょう…アルシアの事も贄だなんて…」
「私にも分からないし、ちょっと怖いよ」
「アルシアもですか?」
「うん…あの魔物に真意を問いただす為に私は旅を続けようかなって思う、それがどんなに辛い事でも私は知りたい」
「…アルシアの言葉をわたしの旅の目的にして良い、です?」
「全然良いよ」
真剣な表情で聞くエステルにアルシアは安心させる様に微笑む、その表情に顔を赤くさせながらも嬉しそうに彼女は微笑んだ
こうして夜は更け、再びヘリオードへ向かおうとしたがカロルが何か仕事をしたいと言い出す、そう慌てるなと制止するユーリの隣でアルシアがエステルを気にかける
「エステルはこれからどうするつもりなんだ?」
「昨日、アルシアとお話したんですが…わたしはあの喋る魔物を探そうと思います
狙われたのがわたしとアルシアなら、その理由を知りたいんです」
「理由が分からないとおちおち昼寝も出来ないか、アルシアもエステルと同じ目的か?」
「うん…どうしてもあの言葉が頭から抜けないから…知らなくちゃいけない気がするの」
同じ不安を持ったままの二人の言葉だが、あの喋る魔物はカロルでさえも見た事がなく、いる場所が分からないという
その時、今まで背を向けたままのジュディスが不意に振り向き、口を開く
「化け物ではなくて、あの子は《フェロー》」
「フェロー…?ってジュディス、何で…」
「知っているんです?」
「前に友達と旅をした時に見たの、友達が彼の名前を知っていたわ」
「一緒に旅してたって人?その人、なんでそんなの知ってたの?」
カロルのそんな言葉もジュディスは黙秘を通すつもりで顔を横に反らす
"フェロー"を何処で見たのかという質問には顔を戻し、デズエール大陸にあるコゴール砂漠で見たとは話してくれた
「このトルビキア大陸の南西の大陸ですね、デズエール大陸……砂漠……」
「そこに行けば、あの時言われた言葉の意味が分かるんだね」
「ただ見たってだけでほいほい行く様なとこじゃないぞ、砂漠は」
「そうだよねぇ」
「もしかして、あのおとぎ話の……」
「おとぎ話?」
「お城で読んだ事があります、コゴール砂漠に住む言葉を喋る魔物の物語を」
「でもいくらでもあるじゃん、そんな話。ほら海の中から語り掛けてくる魔物の話とか」
「それはきっと逆ね」
「逆?」
「そのままそういうお話になったのよ、彼らの事が」
「火のない所に煙はたたない、ですね」
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