chapter:24 揺蕩うは柩かパンドラの箱か
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カロルの悲鳴を聞きつけ、彼の視線を辿るとそこには椅子に座り、机に伏せている骸骨化した亡骸
何かを大事そうに持っているが、それよりも気になったのはその亡骸の横にある色褪せた本だ
「アズール暦232年、プルエールの月13?」
「アズール暦もプルエールの月も帝国ができる前の暦ですね」
「千年以上も昔、か……」
「そんなに?」
「日記は何て書いてあるの?」
「「船が漂流して40と5日、水も食糧もとうに尽きた。船員も次々と飢えに倒れる。しかし私は逝けない、ヨームゲンの街に『澄明の刻晶』を届けなくては……
魔物を退ける力を持つ『澄明の刻晶』があれば、街は助かる、『澄明の刻晶』を例の紅の小箱に収めた、ユイファンにもらった大切な箱だ。彼女にももう少しで会える、みんなも救える」
……でも結局この人は街に帰れず、ここで亡くなってしまわれたんですね……」
「街や大切な人のために頑張ったのに…何だか悲しい結末だね…」
「アルシア、エステル、千年も前の話よ」
「そんな長い間、この船は広い海を彷徨っておったのじゃな、寂しいのう……」
「ボク、ヨームゲンなんて街、聞いたことないなぁ……」
「これがほんとに千年前の記録なら街だって残ってるかどうか」
この船と日誌を書き留めた人物を哀れむエステルとアルシアをリタは現実を見る様にと思いを込め、彼女等の思考を止める
千年も昔の街が残っている可能性は低いだろう、他に気になる事と言えば『澄明の刻晶』だがこれはリタも知らないらしい
「……魔物を退ける力ねぇ」
「結界みたいなものじゃないかしら?」
「そのへんにないか?」
「探してみるのじゃ」
日誌に記されていた紅の小箱を皆が室内を探している中、アルシアはふと亡骸が何かを抱えている事を気付いた
「これ、紅い箱だよね、じゃあこの中に『澄明の刻晶』が?」
「日誌に書かれた通りなら、これがそうだろうな」
「と、取るのにちょっと抵抗、が…」
「お、おっさん、取ってよ……!」
「イ、イヤだっての、何言い出すのよ、まったくこの若人は」
「いい歳して、おっさんはこわがりなのじゃ」
「そう言うパティちゃんはどうなのよ」
「子供と張り合うなよ、いい歳して」
誰が亡骸か紅の小箱を取るかを言い争っている横でふとジュディスが動くとあっさりと紅の小箱を取ってしまった、しかも亡骸の片腕つきで
「はい」
「うひゃぁ」
「ジ、ジュディス、腕、腕!」
「あら、ごめんなさい」
「ジュディスちゃん、大胆だねぇ」
「呪われちゃうかしら」
「あれ、開かないぞ……」
そう言いながら、ジュディスは宝箱についていた片腕を面白そうに弄くっている
彼女が取った宝箱には鍵穴があるが鍵は見当たらない、どうやって開くのかと考えていると…
「あ、あ、あ、あ、あれ……」
「ん……うぉっ!」
「な、何…!?今までの魔物と同じ?!」
「逆のようね」
「なにが!?」
「魔物を引き寄せてるってこと」
「っこ、こっち来るよ…!」
鏡の中には巨体な骸骨、それは死しても意志を持つ人の様
狼狽えているとそれは鏡の中からアルシア達のいる方へ現れ、闘志をむき出し、剣を振るう
何かを大事そうに持っているが、それよりも気になったのはその亡骸の横にある色褪せた本だ
「アズール暦232年、プルエールの月13?」
「アズール暦もプルエールの月も帝国ができる前の暦ですね」
「千年以上も昔、か……」
「そんなに?」
「日記は何て書いてあるの?」
「「船が漂流して40と5日、水も食糧もとうに尽きた。船員も次々と飢えに倒れる。しかし私は逝けない、ヨームゲンの街に『澄明の刻晶』を届けなくては……
魔物を退ける力を持つ『澄明の刻晶』があれば、街は助かる、『澄明の刻晶』を例の紅の小箱に収めた、ユイファンにもらった大切な箱だ。彼女にももう少しで会える、みんなも救える」
……でも結局この人は街に帰れず、ここで亡くなってしまわれたんですね……」
「街や大切な人のために頑張ったのに…何だか悲しい結末だね…」
「アルシア、エステル、千年も前の話よ」
「そんな長い間、この船は広い海を彷徨っておったのじゃな、寂しいのう……」
「ボク、ヨームゲンなんて街、聞いたことないなぁ……」
「これがほんとに千年前の記録なら街だって残ってるかどうか」
この船と日誌を書き留めた人物を哀れむエステルとアルシアをリタは現実を見る様にと思いを込め、彼女等の思考を止める
千年も昔の街が残っている可能性は低いだろう、他に気になる事と言えば『澄明の刻晶』だがこれはリタも知らないらしい
「……魔物を退ける力ねぇ」
「結界みたいなものじゃないかしら?」
「そのへんにないか?」
「探してみるのじゃ」
日誌に記されていた紅の小箱を皆が室内を探している中、アルシアはふと亡骸が何かを抱えている事を気付いた
「これ、紅い箱だよね、じゃあこの中に『澄明の刻晶』が?」
「日誌に書かれた通りなら、これがそうだろうな」
「と、取るのにちょっと抵抗、が…」
「お、おっさん、取ってよ……!」
「イ、イヤだっての、何言い出すのよ、まったくこの若人は」
「いい歳して、おっさんはこわがりなのじゃ」
「そう言うパティちゃんはどうなのよ」
「子供と張り合うなよ、いい歳して」
誰が亡骸か紅の小箱を取るかを言い争っている横でふとジュディスが動くとあっさりと紅の小箱を取ってしまった、しかも亡骸の片腕つきで
「はい」
「うひゃぁ」
「ジ、ジュディス、腕、腕!」
「あら、ごめんなさい」
「ジュディスちゃん、大胆だねぇ」
「呪われちゃうかしら」
「あれ、開かないぞ……」
そう言いながら、ジュディスは宝箱についていた片腕を面白そうに弄くっている
彼女が取った宝箱には鍵穴があるが鍵は見当たらない、どうやって開くのかと考えていると…
「あ、あ、あ、あ、あれ……」
「ん……うぉっ!」
「な、何…!?今までの魔物と同じ?!」
「逆のようね」
「なにが!?」
「魔物を引き寄せてるってこと」
「っこ、こっち来るよ…!」
鏡の中には巨体な骸骨、それは死しても意志を持つ人の様
狼狽えているとそれは鏡の中からアルシア達のいる方へ現れ、闘志をむき出し、剣を振るう