chapter:55 優しい声で生きてもいいんだと、
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傷口へ全て吸い込まれた瞬間、抉る様な衝撃で傷口が爆発、その光が強力な衝撃波となり、二人をアルシアから吹き飛ばすと周囲の闇は晴れ渡っていた
一瞬の内に出来上がった傷とそこから発せられる痛みに顔を歪ませる二人だがそれと同じ様にアルシアの瞳も何処か揺らぎを放ち、術式の光は弱まっている、これは揺さぶりをかけるチャンスかもしれない
「いい加減、目を覚ますんだ!アルシア!」
「わた、私、は……っ嫌…もう…っ私、を…っ」
「何を言ってるんだ、アルシア!」
「このままアレクセイに操られたままで良いのか!」
思った通り、あの奥義を使った後のアルシアは沈まされていた自我が蘇り、こちらの呼び掛けが通用する
いつまたその自我が奥底へ引きずり込まれるか分からないので剣は下ろせないが、何とかこの内に彼女を…
「っ…わた、し……いつも…怖かっ、た……ユーリや…フレンが成そうとする正義、の邪魔になってる、んじゃないか、って……
いつか……いつか…っ二人、に…皆に置いていかれる、って…ず、っと…ずっと…っあ、あぁぁぁ!!」
今までひた隠しにしていた彼女が胸に抱いていた恐怖、それが初めて言葉となり自分達が知る事となった
涙を溜め、ジェミニを持つ両手で頭を抱え、横に大きく降るアルシアのその言葉に二人は目を見開き、その後眉を潜めた
「アルシア、ずっとそんな事を思って……」
「っ……悪ぃ、お前に背負い込ませてたんだな…アルシア…」
「お願、い……これ以、上…皆を傷付ける、前に…殺し、て……っ!」
「それが気に喰わねぇって言ってんだ!」
「っ…舞い上がれ…!」
「まだまだ!」
「円牙!」
「っく、ぁ…!」
ここに来ても尚、自分を殺す様に願うアルシアを叱咤するも彼女は術式から発せられる命に腕を動かされ、フレンを切り上げようと試みる
だが幼馴染みとして何度も見てきたその技を防御するのは容易く、一人空中へ舞い上がったアルシアを迎え撃つ様にユーリの剣技がその着地を崩す
「腹ぁ括れよ!天狼滅牙ぁ!これで決める!
閃け、鮮烈なる刃!無辺の闇を鋭く切り裂き、仇為すモノを微塵に砕く!決まった!漸毅狼影陣!」
「うっあ…!くぅ…っ!」
「おいおい、嘘だろ…っ」
今度はユーリの神速の刃がアルシアを幾重に切り刻むも彼女はそれでも歯を食いしばり、倒れない
否、もしくは彼女の自我はもうこの攻撃に意識を喪失しているが術式からの言葉が彼女を立たせているかもしれない
「まだ倒れないというのか、アルシア…ッなら!舞い降りろ!光翔戦滅陣!」
「あぁぁっ!」
「今度こそ…!これでお終いにするよ…はぁぁぁぁあ!光竜!滅牙槍!!」
酷だとは思ったがこれも彼女をアレクセイから助け出す為、フレンは最後の情けも捨て、その剣に雷を宿し、剣先からアルシア目掛けて無数の竜の闘気が放たれた
連続しての強力な奥義に傷だらけになったアルシアの心は折れ、その瞳には確かな光が戻ると足下から崩れ落ちる
「あ……っ」
「っと危ねぇ」
「怪我は……うん、思ったより浅いみたいだね」
「ユーリ…フレン……」
目の前の二人に倒れ込む形で支えられたアルシアの瞳に今の自分との戦いで刻まれた無数の傷が映り込む
こんなにも傷だらけにされても、自分がしても二人は自分を何とかしてくれようと最後まで諦めてくれなかった、自分はさっさと生きる希望を捨ててしまったのに
否、死にたくはなかった、生きたかった、けどそれを自己犠牲で覆い隠して虚勢を張っていただけに過ぎない、隠していた思いが堰を切って溢れ出す
「わた、し、ずっと……皆に置いていかれるのが怖いって思ってた…だけど……ずっと死にたくなく、て……生きて一緒にいたく、て……
色々ごちゃごちゃして、変なこと言って…攻撃したりしてごめんなさい……ユーリのこと、考えないで…自分の想いだけ押し付けて……ごめん、なさい……!」
「もう二度とあんなこと言うんじゃねぇぞ」
「ああ。お帰り、アルシア」
「ただ、いま……」
ぽろぽろと旅の中でひた隠しにしていた涙を流しながら見た二人の微笑に今度こそ、自分は帰って来れたのだと安堵感が生まれ、更に涙が視界を滲ませる
「アルシア!ユーリとフレンも無事でよかったです…っ」
「無事って言えるか微妙だけどな」
「……本当にごめん、なさい」
「ユーリ、君はまた……」
「今、治しますっ」
戦いの前からこちらを心配する色を見せていたエステルが真っ先に駆けつけ、治癒術を三人に施す事で体に出来た傷は直ぐさまに完治
これでアルシアという気掛かりもこちらに戻ってきた、決着をつけるべきがとうとう来た様だ
「陽月の子も倒された、か……ならばこれもまた我が覇道の試練!ぬうん!!」
今までアルシアとユーリとフレンの戦いを静観していたアレクセイは自分も戦うべきが来たのだと悟り、剣を抜き取る
剣に組み込まれた魔核が輝き、術式が発動したのだろう、放たれた衝撃波はアルシア達を床に倒す程の威力を見せた
一瞬の内に出来上がった傷とそこから発せられる痛みに顔を歪ませる二人だがそれと同じ様にアルシアの瞳も何処か揺らぎを放ち、術式の光は弱まっている、これは揺さぶりをかけるチャンスかもしれない
「いい加減、目を覚ますんだ!アルシア!」
「わた、私、は……っ嫌…もう…っ私、を…っ」
「何を言ってるんだ、アルシア!」
「このままアレクセイに操られたままで良いのか!」
思った通り、あの奥義を使った後のアルシアは沈まされていた自我が蘇り、こちらの呼び掛けが通用する
いつまたその自我が奥底へ引きずり込まれるか分からないので剣は下ろせないが、何とかこの内に彼女を…
「っ…わた、し……いつも…怖かっ、た……ユーリや…フレンが成そうとする正義、の邪魔になってる、んじゃないか、って……
いつか……いつか…っ二人、に…皆に置いていかれる、って…ず、っと…ずっと…っあ、あぁぁぁ!!」
今までひた隠しにしていた彼女が胸に抱いていた恐怖、それが初めて言葉となり自分達が知る事となった
涙を溜め、ジェミニを持つ両手で頭を抱え、横に大きく降るアルシアのその言葉に二人は目を見開き、その後眉を潜めた
「アルシア、ずっとそんな事を思って……」
「っ……悪ぃ、お前に背負い込ませてたんだな…アルシア…」
「お願、い……これ以、上…皆を傷付ける、前に…殺し、て……っ!」
「それが気に喰わねぇって言ってんだ!」
「っ…舞い上がれ…!」
「まだまだ!」
「円牙!」
「っく、ぁ…!」
ここに来ても尚、自分を殺す様に願うアルシアを叱咤するも彼女は術式から発せられる命に腕を動かされ、フレンを切り上げようと試みる
だが幼馴染みとして何度も見てきたその技を防御するのは容易く、一人空中へ舞い上がったアルシアを迎え撃つ様にユーリの剣技がその着地を崩す
「腹ぁ括れよ!天狼滅牙ぁ!これで決める!
閃け、鮮烈なる刃!無辺の闇を鋭く切り裂き、仇為すモノを微塵に砕く!決まった!漸毅狼影陣!」
「うっあ…!くぅ…っ!」
「おいおい、嘘だろ…っ」
今度はユーリの神速の刃がアルシアを幾重に切り刻むも彼女はそれでも歯を食いしばり、倒れない
否、もしくは彼女の自我はもうこの攻撃に意識を喪失しているが術式からの言葉が彼女を立たせているかもしれない
「まだ倒れないというのか、アルシア…ッなら!舞い降りろ!光翔戦滅陣!」
「あぁぁっ!」
「今度こそ…!これでお終いにするよ…はぁぁぁぁあ!光竜!滅牙槍!!」
酷だとは思ったがこれも彼女をアレクセイから助け出す為、フレンは最後の情けも捨て、その剣に雷を宿し、剣先からアルシア目掛けて無数の竜の闘気が放たれた
連続しての強力な奥義に傷だらけになったアルシアの心は折れ、その瞳には確かな光が戻ると足下から崩れ落ちる
「あ……っ」
「っと危ねぇ」
「怪我は……うん、思ったより浅いみたいだね」
「ユーリ…フレン……」
目の前の二人に倒れ込む形で支えられたアルシアの瞳に今の自分との戦いで刻まれた無数の傷が映り込む
こんなにも傷だらけにされても、自分がしても二人は自分を何とかしてくれようと最後まで諦めてくれなかった、自分はさっさと生きる希望を捨ててしまったのに
否、死にたくはなかった、生きたかった、けどそれを自己犠牲で覆い隠して虚勢を張っていただけに過ぎない、隠していた思いが堰を切って溢れ出す
「わた、し、ずっと……皆に置いていかれるのが怖いって思ってた…だけど……ずっと死にたくなく、て……生きて一緒にいたく、て……
色々ごちゃごちゃして、変なこと言って…攻撃したりしてごめんなさい……ユーリのこと、考えないで…自分の想いだけ押し付けて……ごめん、なさい……!」
「もう二度とあんなこと言うんじゃねぇぞ」
「ああ。お帰り、アルシア」
「ただ、いま……」
ぽろぽろと旅の中でひた隠しにしていた涙を流しながら見た二人の微笑に今度こそ、自分は帰って来れたのだと安堵感が生まれ、更に涙が視界を滲ませる
「アルシア!ユーリとフレンも無事でよかったです…っ」
「無事って言えるか微妙だけどな」
「……本当にごめん、なさい」
「ユーリ、君はまた……」
「今、治しますっ」
戦いの前からこちらを心配する色を見せていたエステルが真っ先に駆けつけ、治癒術を三人に施す事で体に出来た傷は直ぐさまに完治
これでアルシアという気掛かりもこちらに戻ってきた、決着をつけるべきがとうとう来た様だ
「陽月の子も倒された、か……ならばこれもまた我が覇道の試練!ぬうん!!」
今までアルシアとユーリとフレンの戦いを静観していたアレクセイは自分も戦うべきが来たのだと悟り、剣を抜き取る
剣に組み込まれた魔核が輝き、術式が発動したのだろう、放たれた衝撃波はアルシア達を床に倒す程の威力を見せた