chapter:54 アィーアツブスなる紫陽花
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振動と共にアレクセイとアルシアがいる床が上空を目指し、競り上がり始める
また逃亡しようとする彼を三度も逃がすまい、とユーリを筆頭に床へ飛び上がり、彼に続く様に仲間達も次々と床へ着地し、先程よりも至近距離でアレクセイと対峙する
「なあ大将、どうあってもやめる気はねえの?」
「おまえまでがそんなことを言うのか、なぜだ?おまえたちの誰一人として今の帝国をよいとは思っていないだろうに
陽月の子もそのひとりだろう?その意志を有効活用しているだけだが?」
「目的は手段を正当化しねえよ、大将。おらぁこいつら見てて、よく分かった」
「……痛みに満ちたあなたのやり方は正しいとは思えません、やり方を変えられないというのなら……」
「ギルドも帝国もいいとこだってある、それを全部壊してからやり直すなんてひどすぎるよ」
「強硬な手段は必ずそれを許さないものを生む、わかるわよね?」
「あんたの作る世界が今よりマシだって保証なんてどこにもないわ!」
「僕があなたを信じたのは人々に何かを押し付けるためじゃない
与えるためにまず奪うというのなら、アルシアを苦しめ続けるなら、僕はあなたを……倒す!」
「おまえの勝手な夢なんかに付き合うのはまっぴらなのじゃ、勿論アルシアもじゃ!」
親衛隊ならまだしもアレクセイの思考にユーリ達は自分の意志は揺らがない、染まらない
真っ向から彼の思考を否定した仲間達は今も、これからもアレクセイの言い分を認めはしないだろう
「どうあっても理解しないのか、変革を恐れる小人ども
だがすでに全世界のエアルは我が掌中にある、勝ち目はないぞ」
「よく言うわ、アルシアの陽月の子の力を使ってやっとのくせに。あんたそれ、まだ術式の解析中でしょ」
「え?どういうことです?」
「こいつ、まだザウデの制御、完全には手に入れていないのよ
だからアルシアをここまで連れてきたってわけ、ザウデの制御が手に入るまでの補いとして」
「時間稼ぎ……!?」
「……リタ・モルディオか。なるほど、これは迂闊だったな」
リタに指摘され、迂闊と称しながらもアレクセイの態度は変わらない、何処から出るのか分からない余裕を前面に押し出している
「小細工がすぎるぜ。そんなんで世界を変えるなんざ、お笑い種だ!」
「いちいちごもっともだ。ならば更にその小細工に工夫をこさえよう」
解析中の術式を消し去り、どこからか聖核を取り出したアレクセイの手により、アルシアを捕らえていた術式は消え去ると床に座り込む様に彼女は解放される
ザウデの制御の補助の為のアルシアを解放したという事にリタは目を見開かざるを得ない、エステルの時と同じ、ろくでもない事を考えていると思考がはじき出す
「ザウデの制御が出来てない状況でアルシアを手放すなんて……何を考えてるのよ、あんた!」
「アルシア!」
何か意図があると分かっていてもユーリはアルシアへと駆け寄り、彼女の安否を確認しようと膝を折り、顔を覗き込もうとする
だがその想いを切り捨てる様にアルシアは腰に指したままであったジェミニを手にし、ユーリを斬りつけようと横に動かす
「アルシア……?!」
「エステルの時と同じなのじゃ!」
一閃を受け止め、後退したユーリの瞳には暗く陰った瞳で自分達と対峙するアルシアの姿が映る、良く見れば封印魔導器が施されていた部位には何らかの術式が備え付けられていたのを確認出来た
「性懲りもなく、アルシアを私たちの敵にしたというわけね」
「アレクセイ、てめぇ……!」
「ユーリ、危ない!」
「うわっと!」
充分な距離を開けていたと思われていたものの、アルシアの素早さを持ってすれば、詰めるには十分な距離だった様だ
アレクセイに怒りの矛先を向けていたユーリの懐に入り込み、上段切りで切り掛かろうとするアルシアのジェミニを今度はフレンが受け止めていた
「大丈夫かい、ユーリ」
「ああ……やるしかないってか」
「そんな……っ」
「……みんな、下がってろ。行くぞ、フレン!」
「……ああ!」
「えっ?!」
「ちょっあんた達?!」
二人でアルシアと立ち向かおうとする彼らに狼狽える仲間の声を背で聞きながら、目の前でジェミニを構える少女へ駈けた
アィーアツブスなる紫陽花
(Goodbye, world for the third time)
また逃亡しようとする彼を三度も逃がすまい、とユーリを筆頭に床へ飛び上がり、彼に続く様に仲間達も次々と床へ着地し、先程よりも至近距離でアレクセイと対峙する
「なあ大将、どうあってもやめる気はねえの?」
「おまえまでがそんなことを言うのか、なぜだ?おまえたちの誰一人として今の帝国をよいとは思っていないだろうに
陽月の子もそのひとりだろう?その意志を有効活用しているだけだが?」
「目的は手段を正当化しねえよ、大将。おらぁこいつら見てて、よく分かった」
「……痛みに満ちたあなたのやり方は正しいとは思えません、やり方を変えられないというのなら……」
「ギルドも帝国もいいとこだってある、それを全部壊してからやり直すなんてひどすぎるよ」
「強硬な手段は必ずそれを許さないものを生む、わかるわよね?」
「あんたの作る世界が今よりマシだって保証なんてどこにもないわ!」
「僕があなたを信じたのは人々に何かを押し付けるためじゃない
与えるためにまず奪うというのなら、アルシアを苦しめ続けるなら、僕はあなたを……倒す!」
「おまえの勝手な夢なんかに付き合うのはまっぴらなのじゃ、勿論アルシアもじゃ!」
親衛隊ならまだしもアレクセイの思考にユーリ達は自分の意志は揺らがない、染まらない
真っ向から彼の思考を否定した仲間達は今も、これからもアレクセイの言い分を認めはしないだろう
「どうあっても理解しないのか、変革を恐れる小人ども
だがすでに全世界のエアルは我が掌中にある、勝ち目はないぞ」
「よく言うわ、アルシアの陽月の子の力を使ってやっとのくせに。あんたそれ、まだ術式の解析中でしょ」
「え?どういうことです?」
「こいつ、まだザウデの制御、完全には手に入れていないのよ
だからアルシアをここまで連れてきたってわけ、ザウデの制御が手に入るまでの補いとして」
「時間稼ぎ……!?」
「……リタ・モルディオか。なるほど、これは迂闊だったな」
リタに指摘され、迂闊と称しながらもアレクセイの態度は変わらない、何処から出るのか分からない余裕を前面に押し出している
「小細工がすぎるぜ。そんなんで世界を変えるなんざ、お笑い種だ!」
「いちいちごもっともだ。ならば更にその小細工に工夫をこさえよう」
解析中の術式を消し去り、どこからか聖核を取り出したアレクセイの手により、アルシアを捕らえていた術式は消え去ると床に座り込む様に彼女は解放される
ザウデの制御の補助の為のアルシアを解放したという事にリタは目を見開かざるを得ない、エステルの時と同じ、ろくでもない事を考えていると思考がはじき出す
「ザウデの制御が出来てない状況でアルシアを手放すなんて……何を考えてるのよ、あんた!」
「アルシア!」
何か意図があると分かっていてもユーリはアルシアへと駆け寄り、彼女の安否を確認しようと膝を折り、顔を覗き込もうとする
だがその想いを切り捨てる様にアルシアは腰に指したままであったジェミニを手にし、ユーリを斬りつけようと横に動かす
「アルシア……?!」
「エステルの時と同じなのじゃ!」
一閃を受け止め、後退したユーリの瞳には暗く陰った瞳で自分達と対峙するアルシアの姿が映る、良く見れば封印魔導器が施されていた部位には何らかの術式が備え付けられていたのを確認出来た
「性懲りもなく、アルシアを私たちの敵にしたというわけね」
「アレクセイ、てめぇ……!」
「ユーリ、危ない!」
「うわっと!」
充分な距離を開けていたと思われていたものの、アルシアの素早さを持ってすれば、詰めるには十分な距離だった様だ
アレクセイに怒りの矛先を向けていたユーリの懐に入り込み、上段切りで切り掛かろうとするアルシアのジェミニを今度はフレンが受け止めていた
「大丈夫かい、ユーリ」
「ああ……やるしかないってか」
「そんな……っ」
「……みんな、下がってろ。行くぞ、フレン!」
「……ああ!」
「えっ?!」
「ちょっあんた達?!」
二人でアルシアと立ち向かおうとする彼らに狼狽える仲間の声を背で聞きながら、目の前でジェミニを構える少女へ駈けた
アィーアツブスなる紫陽花
(Goodbye, world for the third time)