chapter:52 抱き止めた一輪の華
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術式からの呪縛からの解放、そして力を解放した為かエステルはその場に倒れ、正常に戻ったその様子にリタとカロルの表情に笑みが灯る
だが喜びも束の間、倒れたエステルを毒々しく変色した術式が再び取り込んでしまう
「アレクセイの剣が要だったんだわ、このままでは……!」
「うう……ああ!!」
「うわあ!!」
周囲に満月の子の力の波動が広がり、それをユーリ達はまともに受けてしまう
「ぐうう!!」
「駄目……もう止まらない……みんな、逃げて……!!」
「大丈夫だ、仲間を信じろ!!」
「あいつのシステムが使えるかも……!」
リタはジュディスと頷き合うと立ち上がり、エステルの内部にある術式解析を始めるとその精密な術式に目を見張る
「……すごい……エステルとの同調も完璧
干渉術式不活性化調整データ、余剰エアル隔離術式もそろってる。でも肝心の聖核の代わりをどうしたら……」
「この剣、使ったらどうだ!?アレクセイが使ってたやつの本物だろ!?」
「……やってみる!」
「手伝うわ、流れを読み取るから」
「ボクも!」
「手伝うのじゃ」
カロル、パティがリタ達に集まる中でレイヴンはエアルの影響を受けた反動で動けずにいる
「くぅ、融通の利かない体だぜ……」
「みんな、もう……」
「言ったろ、信じろって。「凛々の明星」はやるときゃやる、そんな顔するなって」
「……はい!」
術式の中で苦しみ続けるエステルへユーリが歩み寄ると安心させる様に微笑んで言ったその言葉にエステルは失っていた笑顔を取り戻す
エステルの周りに仲間が囲む様に立つとリタにより、全員の足下へ術式が灯る、タイミングを図っていたリタは声を上げる
「ユーリ!剣を!」
「っしゃあ!」
宙の戒典を掲げたユーリに習う様に仲間も念じ、リタはそれらの力を使い、エステルの力と制御を外れた術式を鎮めていく
眩い光が御剣の階梯から放たれたのと時を同じくして、術式から解放されたエステルをユーリが受け止めるとそのまま床に倒れ込んでしまった
「成功なのじゃ!」
「やったあ!!」
「……おかえり」
「……ただいま」
一時は肝を冷やしたものの彼の腕の中には無事エステルが取り戻された、後は彼女を案じ、自分達が見ている前で無惨にも連れて行かれたアルシアを助け出すだけ
やけに早く感じた時間はいつの間にか夜更けに陥っており、ユーリは帝都へ戻ってきていたフレンに彼の自室へこれまでの経緯を報告する為に足を運んでいた
どうやら彼自身もザウデ不落宮のことは始めて聞いたらしく、どういったものかは分からないと首を横に振っている、だが分からなくても何に使うかは分かりきっていた
「全世界の支配……本当にできると思うかい?」
「できると思ったんだろ、ヤツは」
「騎士団はずっと後手に回りっぱなしだ、ユーリたちがいなかったら帝都の解放は不可能だった
魔導器が世界を危険にさらしているということすら……」
「ヘラクレスから帝都守ったのは騎士団じゃねえか、オレたちが帝都に入れたのだってそうだったろ」
「エステリーゼ様のことだって……」
「あれはエステルが自分で帰ってきたんだ」
そう言うもののエステルが帰りたい、と願う切っ掛けになったのはユーリや「凛々の明星」の働きあってこそ
それを知っているからこそ、フレンはユーリの言葉に首を横に振る
「それでも感謝している、ありがとう」
「よせよ、むずがゆいぜ。それにまだ肝心な事が終わってないんだ」
「アルシアのこと、だね」
「アレクセイには色々と貸しができすぎた。世界にとっても、オレたち自身にとってもだ
だからケリをつける、明日ザウデ不落宮に乗り込む、…アルシアが待ってるからな」
「君の仲間も行くんだね、アルシアを助けるためにも」
「ああ、今は明日のためにそれぞれ好きに休んでるから。今夜はおとがめ無しで頼むわ」
「わかった」
城内で好きな様に今頃休んでいるであろう仲間を思っての言葉に二人が微笑み合っているとソディアが他の部下を連れ、現れた
室内にフレンだけでなくユーリがいた事に再びソディアの目が細められるも厄介事はご免だと言わんばかりに力無く手を振るとユーリはその場を退いた
彼が動いたことで二人の会話は終わり、ソディアによる報告がフレンの耳に入る、ユニオンとの交渉が先方の意見がまとまらずに難航しているとの事
だが喜びも束の間、倒れたエステルを毒々しく変色した術式が再び取り込んでしまう
「アレクセイの剣が要だったんだわ、このままでは……!」
「うう……ああ!!」
「うわあ!!」
周囲に満月の子の力の波動が広がり、それをユーリ達はまともに受けてしまう
「ぐうう!!」
「駄目……もう止まらない……みんな、逃げて……!!」
「大丈夫だ、仲間を信じろ!!」
「あいつのシステムが使えるかも……!」
リタはジュディスと頷き合うと立ち上がり、エステルの内部にある術式解析を始めるとその精密な術式に目を見張る
「……すごい……エステルとの同調も完璧
干渉術式不活性化調整データ、余剰エアル隔離術式もそろってる。でも肝心の聖核の代わりをどうしたら……」
「この剣、使ったらどうだ!?アレクセイが使ってたやつの本物だろ!?」
「……やってみる!」
「手伝うわ、流れを読み取るから」
「ボクも!」
「手伝うのじゃ」
カロル、パティがリタ達に集まる中でレイヴンはエアルの影響を受けた反動で動けずにいる
「くぅ、融通の利かない体だぜ……」
「みんな、もう……」
「言ったろ、信じろって。「凛々の明星」はやるときゃやる、そんな顔するなって」
「……はい!」
術式の中で苦しみ続けるエステルへユーリが歩み寄ると安心させる様に微笑んで言ったその言葉にエステルは失っていた笑顔を取り戻す
エステルの周りに仲間が囲む様に立つとリタにより、全員の足下へ術式が灯る、タイミングを図っていたリタは声を上げる
「ユーリ!剣を!」
「っしゃあ!」
宙の戒典を掲げたユーリに習う様に仲間も念じ、リタはそれらの力を使い、エステルの力と制御を外れた術式を鎮めていく
眩い光が御剣の階梯から放たれたのと時を同じくして、術式から解放されたエステルをユーリが受け止めるとそのまま床に倒れ込んでしまった
「成功なのじゃ!」
「やったあ!!」
「……おかえり」
「……ただいま」
一時は肝を冷やしたものの彼の腕の中には無事エステルが取り戻された、後は彼女を案じ、自分達が見ている前で無惨にも連れて行かれたアルシアを助け出すだけ
やけに早く感じた時間はいつの間にか夜更けに陥っており、ユーリは帝都へ戻ってきていたフレンに彼の自室へこれまでの経緯を報告する為に足を運んでいた
どうやら彼自身もザウデ不落宮のことは始めて聞いたらしく、どういったものかは分からないと首を横に振っている、だが分からなくても何に使うかは分かりきっていた
「全世界の支配……本当にできると思うかい?」
「できると思ったんだろ、ヤツは」
「騎士団はずっと後手に回りっぱなしだ、ユーリたちがいなかったら帝都の解放は不可能だった
魔導器が世界を危険にさらしているということすら……」
「ヘラクレスから帝都守ったのは騎士団じゃねえか、オレたちが帝都に入れたのだってそうだったろ」
「エステリーゼ様のことだって……」
「あれはエステルが自分で帰ってきたんだ」
そう言うもののエステルが帰りたい、と願う切っ掛けになったのはユーリや「凛々の明星」の働きあってこそ
それを知っているからこそ、フレンはユーリの言葉に首を横に振る
「それでも感謝している、ありがとう」
「よせよ、むずがゆいぜ。それにまだ肝心な事が終わってないんだ」
「アルシアのこと、だね」
「アレクセイには色々と貸しができすぎた。世界にとっても、オレたち自身にとってもだ
だからケリをつける、明日ザウデ不落宮に乗り込む、…アルシアが待ってるからな」
「君の仲間も行くんだね、アルシアを助けるためにも」
「ああ、今は明日のためにそれぞれ好きに休んでるから。今夜はおとがめ無しで頼むわ」
「わかった」
城内で好きな様に今頃休んでいるであろう仲間を思っての言葉に二人が微笑み合っているとソディアが他の部下を連れ、現れた
室内にフレンだけでなくユーリがいた事に再びソディアの目が細められるも厄介事はご免だと言わんばかりに力無く手を振るとユーリはその場を退いた
彼が動いたことで二人の会話は終わり、ソディアによる報告がフレンの耳に入る、ユニオンとの交渉が先方の意見がまとまらずに難航しているとの事