chapter:52 抱き止めた一輪の華
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ユーリの躊躇いも今の彼女には届かず、苦しむ彼らを嘲笑う様に見るアレクセイと彼に捕われたままのアルシアの目の前で戦いは余儀なくされた
「うぁああああ――ッ!」
「蒼破ァ!」
エステルの剣が振り上がり、その斬撃は地面を這いながら仲間を斬りつけようと放たれる
幸いにも斬撃の速度は遅く、ユーリの放った斬撃と相殺され難を逃れた
「エステル、もうやめて!っ危ない!」
「月影刃!気をつけて、この子、それなりに強いのよ?」
必死に説得を試みようと声を上げるカロルへと無情にもエステルはその剣で間合いに踏み込み、彼を連続で斬り刻もうと剣を振るう
彼女の攻撃をカロルが受け止めている背後からジュディスが鋭い突きでエステルを後退させる、彼女の槍にはいつもの力がない様でそこには躊躇いが見えた
「だめ、エステル!力に呑まれちゃだめっ!」
「こりゃ、チョイきついわね…行ってこいっ!華麗に!」
「アルシアの前で傷つけるなんてできないっ」
「エステル、目ェ覚ませッ」
「くぅっ、ぅああああーっ」
「「エステル!」 」
戦いには参加していないものの心はユーリ達と共にあるアルシアも目の前で繰り広げられる戦い、否エステルを止めようと声を必死に振り絞る
今にも泣きそうな声で振り絞られた声を背中で聞きながら、レイヴンはエステルの懐に飛び込み、その体躯を切り裂くと動き出す前に放った矢も射抜いた
体に受けた衝撃と仲間からの必死の声に揺さぶられたのか、再び彼女の口から叫び声が漏れ、攻撃の手が一時止む
「しっかりして!きゃあっ」
「リタッ」
一時的に止んだ攻撃の手は直ぐさまに動き出し、無防備でいたリタに鋭い突きが繰り出される
防御が間に合わず、エステルからの攻撃を甘受したその体は一瞬背後へ押し飛ばされるものの直ぐに態勢を整えた
「問題ない、わ!」
「やっぱりやるしかねえのか、斬!成敗!喰らえ!」
「く、あの外道団長がッ!!」
「エステル、痛くしてごめん…っ孤月閃!飛燕崩蹴月!!」
「エステル、みんな…負けないで…っ」
「これで…っ狂気と強欲の水流、旋嵐の如く逆巻く!タイダルウェイブ!」
「うぁああああッ!!」
攻撃を繰り出そうとしているエステルの体を大津波が押し流し、その力に彼女は一瞬倒れるものの直ぐに起き上がってしまう、彼女とは真逆に満身創痍なユーリ達の目の前で
「ふむ、パワーが足りなかったか?」
まだユーリ達の息の根がある事にそう判断するとアレクセイは傍観を止め、再び剣を抜くとエステルは聖核と術式に再び閉じ込められてしまい、苦悶の声が上がる
「きゃあああああ!!」
「エステ……うぐっ!!」
「やめてっこれ以上、エステルやユーリ達を傷付けないでよ……っ」
「諸君のおかげでこうして宙の戒典にかわる新しい『鍵』も完成した。礼といってはなんだが我が計画の仕上げを見届けていただこう
……真の満月の子の目覚めをな」
術式から溢れるエステルの力の一端に触れている事もあり、アレクセイがやろうとしている事に手出し出来ないユーリ達の視界から帝都を守る結界が消え去る
それに呼応する様に自分達の頭上にそびえる剣のモニュメントの先にある魔導器から青白い光が海目掛けて放たれる
立ち上る水の中から巨大な聖核を頭上に携えたリング型の建物を中心に海に沈んでいたのであろう神殿が遥か彼方でそびえ立ったのが確認出来た
「く……なんだ、ありゃ……」
魔導器の発動の反動で周囲にエアルが充満した為かレイヴンは心臓を抑え、膝をついており、彼を筆頭にユーリ達も苦しげに肩で呼吸をする事を余儀なくされている
彼らの様子に図らずも自分を捕らえている術式に守られているアルシアは胸に置いた指を白くなる程に握り締め、眉を顰めた
―私が皆と一緒にいられたら、エアルを和らげられたのに……!
「あれは……ミョルゾで見た……」
「あの壁画の……輪っかなのか……!?」
「くくく…ははは……成功だ!やったぞ、ついにやった!!
あれこそ、古代文明が生み出した究極の遺産!ザウデ不落宮!かつて世界を見舞った災厄をも打ち砕いたという究極の魔導器!」
「魔導器!?あれが……」
壁画の持ち主であるミョルゾの長老でさえも知らなかったものを魔導器と称するアレクセイの言葉にリタは信じられないという様に目を見開き、彼方にそびえるザウデ不落宮へ視線を移した
ザウデ不落宮を呼び起こす事に成功し、高揚し続けるアレクセイの様子を冷ややかに見聞きしていたユーリは彼を一蹴する
「うぁああああ――ッ!」
「蒼破ァ!」
エステルの剣が振り上がり、その斬撃は地面を這いながら仲間を斬りつけようと放たれる
幸いにも斬撃の速度は遅く、ユーリの放った斬撃と相殺され難を逃れた
「エステル、もうやめて!っ危ない!」
「月影刃!気をつけて、この子、それなりに強いのよ?」
必死に説得を試みようと声を上げるカロルへと無情にもエステルはその剣で間合いに踏み込み、彼を連続で斬り刻もうと剣を振るう
彼女の攻撃をカロルが受け止めている背後からジュディスが鋭い突きでエステルを後退させる、彼女の槍にはいつもの力がない様でそこには躊躇いが見えた
「だめ、エステル!力に呑まれちゃだめっ!」
「こりゃ、チョイきついわね…行ってこいっ!華麗に!」
「アルシアの前で傷つけるなんてできないっ」
「エステル、目ェ覚ませッ」
「くぅっ、ぅああああーっ」
「「エステル!」 」
戦いには参加していないものの心はユーリ達と共にあるアルシアも目の前で繰り広げられる戦い、否エステルを止めようと声を必死に振り絞る
今にも泣きそうな声で振り絞られた声を背中で聞きながら、レイヴンはエステルの懐に飛び込み、その体躯を切り裂くと動き出す前に放った矢も射抜いた
体に受けた衝撃と仲間からの必死の声に揺さぶられたのか、再び彼女の口から叫び声が漏れ、攻撃の手が一時止む
「しっかりして!きゃあっ」
「リタッ」
一時的に止んだ攻撃の手は直ぐさまに動き出し、無防備でいたリタに鋭い突きが繰り出される
防御が間に合わず、エステルからの攻撃を甘受したその体は一瞬背後へ押し飛ばされるものの直ぐに態勢を整えた
「問題ない、わ!」
「やっぱりやるしかねえのか、斬!成敗!喰らえ!」
「く、あの外道団長がッ!!」
「エステル、痛くしてごめん…っ孤月閃!飛燕崩蹴月!!」
「エステル、みんな…負けないで…っ」
「これで…っ狂気と強欲の水流、旋嵐の如く逆巻く!タイダルウェイブ!」
「うぁああああッ!!」
攻撃を繰り出そうとしているエステルの体を大津波が押し流し、その力に彼女は一瞬倒れるものの直ぐに起き上がってしまう、彼女とは真逆に満身創痍なユーリ達の目の前で
「ふむ、パワーが足りなかったか?」
まだユーリ達の息の根がある事にそう判断するとアレクセイは傍観を止め、再び剣を抜くとエステルは聖核と術式に再び閉じ込められてしまい、苦悶の声が上がる
「きゃあああああ!!」
「エステ……うぐっ!!」
「やめてっこれ以上、エステルやユーリ達を傷付けないでよ……っ」
「諸君のおかげでこうして宙の戒典にかわる新しい『鍵』も完成した。礼といってはなんだが我が計画の仕上げを見届けていただこう
……真の満月の子の目覚めをな」
術式から溢れるエステルの力の一端に触れている事もあり、アレクセイがやろうとしている事に手出し出来ないユーリ達の視界から帝都を守る結界が消え去る
それに呼応する様に自分達の頭上にそびえる剣のモニュメントの先にある魔導器から青白い光が海目掛けて放たれる
立ち上る水の中から巨大な聖核を頭上に携えたリング型の建物を中心に海に沈んでいたのであろう神殿が遥か彼方でそびえ立ったのが確認出来た
「く……なんだ、ありゃ……」
魔導器の発動の反動で周囲にエアルが充満した為かレイヴンは心臓を抑え、膝をついており、彼を筆頭にユーリ達も苦しげに肩で呼吸をする事を余儀なくされている
彼らの様子に図らずも自分を捕らえている術式に守られているアルシアは胸に置いた指を白くなる程に握り締め、眉を顰めた
―私が皆と一緒にいられたら、エアルを和らげられたのに……!
「あれは……ミョルゾで見た……」
「あの壁画の……輪っかなのか……!?」
「くくく…ははは……成功だ!やったぞ、ついにやった!!
あれこそ、古代文明が生み出した究極の遺産!ザウデ不落宮!かつて世界を見舞った災厄をも打ち砕いたという究極の魔導器!」
「魔導器!?あれが……」
壁画の持ち主であるミョルゾの長老でさえも知らなかったものを魔導器と称するアレクセイの言葉にリタは信じられないという様に目を見開き、彼方にそびえるザウデ不落宮へ視線を移した
ザウデ不落宮を呼び起こす事に成功し、高揚し続けるアレクセイの様子を冷ややかに見聞きしていたユーリは彼を一蹴する