chapter:50 それはレジリエンスのような、
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「ちょっと、なに寄り道してんのよ」
「いや、騎士団がデイドン砦に集結してるって聞いたんでな」
「フレンね?」
「でももぬけの殻なのじゃ」
「どうやら入れ違いっぽいねえ」
「帝都に向かったのかな」
帝都に向かったのならどこかではち合わせる可能性も高い、ならここで待つよりも自分達も帝都に向かい始めた方が良いだろう
不機嫌なリタに帝都に向かう事を促され、砦を出て帝都方面へと向かうとやはり砦にはいなかった騎士団が物々しい面持ちで帝都前で集結していた
「騎士団じゃねえか。帝都に攻め込むとこか」
「でも足踏みしているみたい。なにかあったのかしら?」
「そうだ、ねえ、ユーリ、フレンが一緒に来てくれたら心強いんじゃない?」
「騎士団率いてるんでしょ。あたしらと来るのは無理なんじゃないの?」
確かにフレンが自分達と共に来てくれたなら、戦力も格段と上がるだろうが今目の前でソディアに命令を言い渡している彼には騎士団を見捨てていけないだろう
「偵察が戻り次第、各小隊長を集めて……、!ユーリ!みんな!」
ユーリ達に目敏く気付いたフレンは話を打ち切り、彼らへ歩み寄る、その背後で同じ様に彼らに気付いたソディアは驚いた様に見開いた瞳を細めていた
歩み寄ってきたフレンはユーリ達の無事を喜び、アルシアとエステルが彼らといない事から帝都に捕われたままな事を知る
「良かった、無事だったんだな。アルシアとエステリーゼ様は……まだザーフィアスなんだな」
「今のところはまだ、な。そっちはなにやってんだ、こんなとこで」
「親衛隊がこの先に布陣している、出方を見るために送った偵察隊が戻るのを待っているんだ」
自分達が足踏みしている理由を語っている所にソディアがユーリ達と話している時間はないと危惧しているとその不安を覆す様に長居するつもりはない旨を話す
長居するつもりはない、という事は彼らも騎士団と同じ様に帝都へ踏み込む事をフレンは知る
「君たちも帝都に行くんだね」
「ああ」
「……少しだけふたりで話がしたい、いいかい?」
「隊長!」
「大丈夫だ、すぐ戻るよ。何か動きがあれば報せてくれ、行こう」
いつ偵察隊が戻り、出陣になるか分からないのに、といった意志が見られるソディアを落ち着かせ、フレンはユーリを連れ、陣営と離れた場所に移動すると話を切り出す
「ヨーデル殿下から何が起きているのか、おおよその話は聞いた
エステリーゼ様の能力のこともね。万が一の場合、君はアルシアのことも……」
「おいおい、そうならないようにするためにオレたちは行くんだぜ」
「分かっている。僕が言っているのは最悪の場合の話だ」
「オレはもう選んだんだぜ、忘れたのか?」
「そう、だったね」
「オレは腹をくくった。その上で望みを拾いに行くんだ、お前はどうする」
自分で導いた答えと変わらない意志の在り方を伝えたユーリに背を向ける様にフレンは歩き出すと今までの自分の思考を思い返す
「ずっと考えていた。法とはなにか、罪とはなにか。良いものと悪いものの境はどこにあるのかと。さんざん考えて出てきたのははっきりした線引きはできない、という分かりきった答えだけだ
法が必要だという思いは今でも変わらない、それでも君を悪だと呼ぶ気にはなれない、君を庇うアルシアを非難することもできない
だからせめてこれ以上、繰り返さずにすむような世の中を作りたいと思った……それなのに今またこんなことになるなんて」
「なら一緒に行くか?どうせ帝都はアレクセイがアルシアに集めさせたエアルだらけで騎士団は入ることができねえはずだ
オレらとなら、全員は無理でも多少はなんとかなるかもしれねえぜ」
「宙の戒典か」
「……それにこれはあいつらに言ってないことだがアルシア、こっちに一刻の猶予も許されないくらいにやばい状態になってる」
「どういうことだい?」
「自分の力が下町の連中に害をなした、って思い込んでるのが一番かもしれねぇけど……追い詰められて自分を殺してくれってオレに言いやがった」
「な……っ?!じゃあ君は……っ」
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