chapter:47 終焉はあなたがいい、と望む声
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ヘラクレスを脱出し、バウルによってフィエルティア号は帝都へと運ばれていく
「ザーフィアス、が……下町の皆、が…っ」
ザーフィアス城のとある一角で依然として球状の術式に囚われたままのアルシアは目下の帝都の惨状に胸を締め付けられていた
帝都を包む惨状、それらの原因は全て自分の力にあると自己理解していた彼女にアレクセイは容赦なく嘲笑う
「どうだね?自分の力のせいで最も大切なものを混乱に貶める感覚というのは」
「わ、たしの…力の、せい……?」
「そう、パクティオンの時にすでに君は勘づいていたのではないのかね?
最初は姫の心を傷付け、そして今は共に支えあってきた家族を生命の危機に伏している……自分の力の贄として」
「っ……!」
「所詮君の力は災いを招くものでしかないという事だ。だが……安心するが良い、私が君の力を祝福としてあげよう
そうすれば誰も傷付けない、逆に世界を救う為の尊いものへと変化するのだから喜ばしいことだろう?」
「わ、たし……」
「アルシア、耳を傾けちゃだめ、です!」
「私、が皆、を……」
アレクセイが言う様に彼女は気付いていた、どう言葉を繕ってもこの力は誰も助けられない、否寧ろ世界を混乱に、大切な人たちを傷付けるものでしかない、と
生気を失い、あの凛とした光を携えていた彼女の瞳が陰っていく、もう彼女にはエステルの声でさえも…
「……見つけた」
「あそこ!」
「アルシア!エステル!」
「アレクセイもいやがる」
「…………!」
「ジュディ、近づけてくれ!」
ザーフィアス城を主張する御剣の階梯の先端に球状の術式に囚われたアルシアが、その下部には同じ状況下のエステルとアレクセイが彼らを待ち構える様に存在していた
帝都を覆い隠す様に暴走したエアルの中を切り裂きながら、バウルはアルシアへと近づき、ユーリは船の先端から彼女に荒げる声で呼び掛ける
「アルシア!!」
「ユー、リ…ッあ、あぁぁぁっ?!」
アレクセイは彼女の苦しむ姿を見せつける様に聖核を用いて、その力を使わせる
「アルシア!エステル!!」
「リタ、みんな…!」
「てめえ、アレクセイ!アルシア、待ってろ。今、エステルと一緒に助けてやる!!」
「ダメ…ダメ、だよ……私はここから逃げられない…っ」
「何言ってんだ!最初っから諦めるんじゃねぇよ!」
船の先端からユーリが彼女へと手を伸ばすもアルシアは自分の体を抱き締める様にしながら、彼の言葉に首を横に振り応えない
それに焦れったい思いを抱きながらも彼は言葉を、救いの手を伸ばし続ける、その心がこちらに向き直るまで
「アルシア!手!手出せって!! 力が抑えられないなら、抑える方法を皆で探せばいい!
お前がエステルに言ったんだろ!一人で背負い込むなって、一緒に悩ませろって!!」
「…ユーリ……」
「アルシア…?」
「お願い、私を……
―――殺して…」
「?!」
彼や、仲間の意志とは真逆の言葉を静かに、だが確かな思いで紡がれたその言葉にユーリは言葉を失い、目を見開いた
そんな彼の反応に気付かずにアルシアは摩擦していく心の中に残った自分の悲痛な思いを訴え続ける様に言葉を叩き付ける
「もう…もう嫌なの、皆を困らせて傷付けるのも、混乱を引き起こすのも…っ!
もう、自分で自分の力が抑えられない!だったら…っだったらもう、いっそ……貴方の手で…!」
「…っお前は、いつも…自分を犠牲にして…それでオレが喜ぶと思ってんのか!生きたくねぇのかよ!」
「生きたいよ!生きたい…っもっと皆と一緒にいたい……普通の女の子として…幸せになり、たい…!
でも、もうダメなの!私は、幸せを願っちゃいけないんだっ!!」
「幸せを願って悪いなんて誰が言った!」
自分を守る様に抱いていた体を屈めながら、腹の底から自身の願いを自分で否定する彼女をその言葉を覆う程の声色で叱咤するとユーリはついに船を飛び出し、アルシアの元へと手を伸ばす
船から飛び出すという危険な行為に出たユーリに漸くアルシアは顔を上げ、彼の表情を見た、悲痛な中で自分に対する怒りを含んだ表情で彼は自分へと向かう
「ザーフィアス、が……下町の皆、が…っ」
ザーフィアス城のとある一角で依然として球状の術式に囚われたままのアルシアは目下の帝都の惨状に胸を締め付けられていた
帝都を包む惨状、それらの原因は全て自分の力にあると自己理解していた彼女にアレクセイは容赦なく嘲笑う
「どうだね?自分の力のせいで最も大切なものを混乱に貶める感覚というのは」
「わ、たしの…力の、せい……?」
「そう、パクティオンの時にすでに君は勘づいていたのではないのかね?
最初は姫の心を傷付け、そして今は共に支えあってきた家族を生命の危機に伏している……自分の力の贄として」
「っ……!」
「所詮君の力は災いを招くものでしかないという事だ。だが……安心するが良い、私が君の力を祝福としてあげよう
そうすれば誰も傷付けない、逆に世界を救う為の尊いものへと変化するのだから喜ばしいことだろう?」
「わ、たし……」
「アルシア、耳を傾けちゃだめ、です!」
「私、が皆、を……」
アレクセイが言う様に彼女は気付いていた、どう言葉を繕ってもこの力は誰も助けられない、否寧ろ世界を混乱に、大切な人たちを傷付けるものでしかない、と
生気を失い、あの凛とした光を携えていた彼女の瞳が陰っていく、もう彼女にはエステルの声でさえも…
「……見つけた」
「あそこ!」
「アルシア!エステル!」
「アレクセイもいやがる」
「…………!」
「ジュディ、近づけてくれ!」
ザーフィアス城を主張する御剣の階梯の先端に球状の術式に囚われたアルシアが、その下部には同じ状況下のエステルとアレクセイが彼らを待ち構える様に存在していた
帝都を覆い隠す様に暴走したエアルの中を切り裂きながら、バウルはアルシアへと近づき、ユーリは船の先端から彼女に荒げる声で呼び掛ける
「アルシア!!」
「ユー、リ…ッあ、あぁぁぁっ?!」
アレクセイは彼女の苦しむ姿を見せつける様に聖核を用いて、その力を使わせる
「アルシア!エステル!!」
「リタ、みんな…!」
「てめえ、アレクセイ!アルシア、待ってろ。今、エステルと一緒に助けてやる!!」
「ダメ…ダメ、だよ……私はここから逃げられない…っ」
「何言ってんだ!最初っから諦めるんじゃねぇよ!」
船の先端からユーリが彼女へと手を伸ばすもアルシアは自分の体を抱き締める様にしながら、彼の言葉に首を横に振り応えない
それに焦れったい思いを抱きながらも彼は言葉を、救いの手を伸ばし続ける、その心がこちらに向き直るまで
「アルシア!手!手出せって!! 力が抑えられないなら、抑える方法を皆で探せばいい!
お前がエステルに言ったんだろ!一人で背負い込むなって、一緒に悩ませろって!!」
「…ユーリ……」
「アルシア…?」
「お願い、私を……
―――殺して…」
「?!」
彼や、仲間の意志とは真逆の言葉を静かに、だが確かな思いで紡がれたその言葉にユーリは言葉を失い、目を見開いた
そんな彼の反応に気付かずにアルシアは摩擦していく心の中に残った自分の悲痛な思いを訴え続ける様に言葉を叩き付ける
「もう…もう嫌なの、皆を困らせて傷付けるのも、混乱を引き起こすのも…っ!
もう、自分で自分の力が抑えられない!だったら…っだったらもう、いっそ……貴方の手で…!」
「…っお前は、いつも…自分を犠牲にして…それでオレが喜ぶと思ってんのか!生きたくねぇのかよ!」
「生きたいよ!生きたい…っもっと皆と一緒にいたい……普通の女の子として…幸せになり、たい…!
でも、もうダメなの!私は、幸せを願っちゃいけないんだっ!!」
「幸せを願って悪いなんて誰が言った!」
自分を守る様に抱いていた体を屈めながら、腹の底から自身の願いを自分で否定する彼女をその言葉を覆う程の声色で叱咤するとユーリはついに船を飛び出し、アルシアの元へと手を伸ばす
船から飛び出すという危険な行為に出たユーリに漸くアルシアは顔を上げ、彼の表情を見た、悲痛な中で自分に対する怒りを含んだ表情で彼は自分へと向かう