chapter:47 終焉はあなたがいい、と望む声
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「わ!あれ何?」
「エアルがものすごい勢いで送られてる。このデカ物でこんなとんでもパワーが向かう先なんて一つよ」
「ヘラクレスで一番パワーが必要なとこというと……」
「主砲か!」
「こんな状態でこの魔導器壊しちゃったら、ヘラクレスの動きは止まっても主砲ぶっ放しちゃって目の前のザーフィアスに吹っ飛んじゃうわ!」
「えー!ど、どうしよう?!」
「何にせよ、このエアルの暴走を止めないと」
エアルの暴走の沈静化、それを聞いて思いつくのはアルシアの陽月の子の力とそしてユーリの手にある宙の戒典だった
暴走したエアルクレーネをデュークが鎮めていた様に出来るのか、という問いかけに彼はやるしかないならやってみるしかないと告げ、階段先の巨大なガラスの筒の前に辿り着く
「おいおい、大丈夫なのか?」
「ユーリ、がんばって」
「浮かんでるのじゃ……」
「聖核……」
「制御できなくなった魔導器と干渉し合って暴走してるんだわ」
「…」
「壊すの……?始祖の隸長の魂みたいなものなんでしょ?」
「しゃあないわな。このままヘラクレスがつっこめば、ザーフィアスはぺしゃんこ、主砲も暴発するかもしれない」
「だな、迷ってられねぇ!」
神殿の時同様にユーリは宙の戒典を使い、その術式で聖核を破壊すると室内と目の前のガラス筒に送り込まれていたエアルは鎮静化していく
―ありがとう―
「え……?」
「収まった?」
「主砲はどうなった?!」
「ダメ!このままじゃ発射される!」
「そんな!動力はもう止まってるのに!」
解析を始めたリタが言う様に主砲へエアルが充填されるも外部でヘラクレスと交戦していた艦隊が次々にヘラクレスへと突撃し、主砲の照準をずらそうと図る
駆動魔導器を最大限にした突撃にヘラクレスの体躯は一瞬横にずれるもすぐに持ち直し、ザーフィアス目掛けて主砲が放たれたと思われたが、その砲弾は横の山岳地帯へと落下
天を裂く程の術式の光と衝撃が帝都に落下しなかった事を内部から見守っていたユーリ達は安堵の息を零した
「どうなるかと思ったのじゃ」
「すごいわね、あなたのお友達」
「はは……まったくだ、無茶ばっかりしやがる。アルシアが知ったら、説教もんだな」
「ねぇ聖核を斬ったとき、何か声聞こえたよね?」
「ああ、聖核になった始祖の隸長の声、だったのかもねぇ」
「聖核に宿っていた始祖の隸長の意志がエアルを鎮めたようだったわ」
「!」
ジュディスの言葉を聞いたリタは何か引っかかる事があるのか、一人もの思いに更ける
その事を知らずに帝都の危機も去った事でアルシアとエステルを助ける為にバウルが自分達を見つけ易い空が見える所に脱出する事と決まる
ヘラクレスを囮に自分達がここに突入してから長い時間を稼がれてしまった為に彼らの胸中には焦りが生まれつつあった
「意志がエアルを鎮める……聖核とエアル……リゾマータの公式とアルシア…エステル……」
動力室を後にしたユーリ達は最初にヘラクレスへと突入してきた侵入経路へと踵を返していた
「フレン……は下か」
「騎士団の船、なんかやばそうだよ」
「あー、あの傾き方は浸水しとる。もたもたしてると沈むのじゃ」
「あそこでなんか叫んでるの、フレンじゃないの?」
「ありゃ抜け出すって訳にはいきそうにねえな、フレンにゃ悪いがこのままいくか」
「いいの?後で文句言われるんじゃない?」
「あいつの小言には慣れてるよ。ジュディ、頼む」
「バウル!」
目下で自身の隊の惨状の始末に負われているフレンを抜け出させる訳にも行かず、彼を抜いた状態で帝都へと向かう事を決め、ジュディスの声にバウルは瞬時に参ずる
「……バウル、帝都に向かって……!うん……ありがとう。みんな、乗って」
「追いかけっこもここらで終わりにするぞ」
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