chapter:45 眠る前の独りの涙
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自分達と同じ道筋を辿り、この場所に赴いた存在が追手の親衛隊ではなかった事にユーリ達は警戒を解き、彼ーデュークが何故ここにいるかを問う
だが彼はその問いに答える事なく、彼らの数がいつもより少ない事に気付き、エステルとアルシアの所在を確かめる
投げ帰って来た問いにアレクセイが彼女達をこの術式の奥の部屋へ連れ去ったと答えたのはカロル、その答えにデュークは心当たりがある様でいつもの調子を狂わせなかった
「あんたもアレクセイに用があるのか?」
「この地のエアルクレーネが急速に乱れつつある、私はそれを収めるため、暴走し始めたエアルの流れを断ち切るために来た」
「……収める、断ち切るためにってあんた具体的になにするつもりよ」
「エアルクレーネを鎮め、その原因を取り除き、暴走したエアルの流れの至る原因を保護する」
嫌な予感を含めつつリタがデュークにそう再度問いかける、彼は今度は問いを問いとして返す事なくそう答えた
オブラートに包んだ言葉はあやふやで苛立ったのか、デュークの言葉の意図を汲み取ったジュディスが包まれた言葉を曝け出す
「はっきり言ったらどう?エステルを殺して、アルシアをフェローに引き渡すって」
「なんだって!?」
「ったくどいつもこいつもよってたかって小娘ふたりに背負い込ませやがって」
「暴走した満月の子を放置してはおけん、それに加え《封印魔導器》を破壊された陽月の子を見過ごすこともできん」
「あんたもフェローと同じ石頭かよ、同じ人間同士もう少し話が通じるかと思ったんだけどな」
「人間同士であることに意味などない、ひとりの命は世界と陽月の子に優越しない」
「その世界ってのもバラしゃ全部ひとりひとりの命だろうが
いいか、あの馬鹿で世間知らずのお嬢様はオレたちの仲間でオレの幼馴染みのアルシアの、陽月の子の友達なんだよ。部外者はすっこんでろ!」
「あの娘達がどれほど危険な存在か知った上で言っているのか?」
「知ろうが知るまいが義をもってことを成せ、ってのがウチのモットーなんでな。どうしてもってなら、悪いが相手になるぜ」
静寂が緊張感を膨大させるも先にその静寂を切り裂いたのはアルシア達を危惧するデューク
彼はフェローが認めた覚悟に免じてなのか、自分が持っていた剣をユーリへと投げ渡してきた
「宙の戒典だ、エアルを鎮めることができるのはその剣だけだ。掲げて念じろ、そうすれば後は剣がやる」
「宙の戒典……」
「待てよ、デューク!宙の戒典といや行方知れずの皇帝の証の名前だ。なんであんたがそれを持ってる?なんでそれがエアルを制御できる?あんた一体何者だ?」
その場を去ろうとするデュークから受けとった宙の戒典を手にしたユーリがそう問いかけるも神殿全体が揺れる振動が術式の向こうから響き渡ってくる
「その問いの答えを得ることが今のおまえたちの願いではあるまい。行け、手遅れになる前に
始祖の隸長が背負う重荷、それがどれほどのものか身をもって知るがいい」
「これだけは聞かせて!あんた、さっき《封印魔導器》って言ってたわよね?それってアルシアの使ってた魔導器のことでしょ?一体あの魔導器はなにっ?!」
「……あの魔導器はその名の通り、陽月の子の力を封印する術式が施されていたもの、壊された今、陽月の子に時間はないだろう
解放された陽月の子の力はおまえたちが思うほどに強力なもの、確実にあの娘の心身を蝕むことだろう」
「…なんであんたはアルシアのことに関して詳しい、陽月の子のこともあんたからアイツに何か言ったそうじゃねぇか」
「…あの娘に《封印魔導器》を施したのが私だからだ」
『!』
「あんたが…?!」
「一体アルシアとどんな関わりがあるんだ、あんた」
「今となっては遠い過去に関わった縁があるだけだ」
遠い昔を懐かしむ様に呟いたデュークの声色はどこか穏やかでそれ以上の事を聞くのは、干渉するのは許さない雰囲気を残し、彼は今度こそその場を立ち去った
宙の戒典を持っていた事、アルシアへ魔導器を施した事とその存在の謎は深まるばかりだが、今はアルシア達を助け出す事が先決
扉を塞ぐ術式と見向かうとユーリの足下にアルシア達と同種の術式が展開される、そして宙の戒典に呼応し先を阻むものは消滅した
先に進み、改めて自分の手にある剣が皇帝の証と思い返すユーリにカロルがからかう様に皇帝になれるねと言うもなれるとしても彼はご免らしい
「失われた皇帝継承の証……帝位を巡る争いももとはといえば、その剣が行方不明になったからだ
まさかあのデュークが盗み出したんだろうか」
「おいおい、頼むから騎士団が回収する、とか言い出さねえでくれよ」
「分かってる、今はそんな場合じゃない」
「デュークはその剣でエアルクレーネを抑えて回ってたようだけど……」
「え!じゃあデュークは始祖の隸長やアルシアと同じことをしてるの?」
「どうかしらね」
「その剣……さっきエステルとアルシアと同じことをやってのけた、リゾマータの公式はすでに一度は確立されてた?でもそれならなんで失われたの?
魔導器が失われたように災厄と関係してる?どうしてそれが帝国の宝物に?」
この剣の事を調べるのはアルシア達を助けてから出来る事だと促し、最奥へと向かう
神殿の地下2階の最奥には漸くこの場所が神殿だと思わせる祭壇や柱が残る部屋が広がり、その祭壇にはヘラクレスの砲撃によって傷付いたアスタルが横たわる姿が
その姿を球体に入ったままの二人に見せつけながらアレクセイは嘲笑を浮かべ、アスタルの体躯までならず精神までを落ちぶらせようと侮辱する
だが彼はその問いに答える事なく、彼らの数がいつもより少ない事に気付き、エステルとアルシアの所在を確かめる
投げ帰って来た問いにアレクセイが彼女達をこの術式の奥の部屋へ連れ去ったと答えたのはカロル、その答えにデュークは心当たりがある様でいつもの調子を狂わせなかった
「あんたもアレクセイに用があるのか?」
「この地のエアルクレーネが急速に乱れつつある、私はそれを収めるため、暴走し始めたエアルの流れを断ち切るために来た」
「……収める、断ち切るためにってあんた具体的になにするつもりよ」
「エアルクレーネを鎮め、その原因を取り除き、暴走したエアルの流れの至る原因を保護する」
嫌な予感を含めつつリタがデュークにそう再度問いかける、彼は今度は問いを問いとして返す事なくそう答えた
オブラートに包んだ言葉はあやふやで苛立ったのか、デュークの言葉の意図を汲み取ったジュディスが包まれた言葉を曝け出す
「はっきり言ったらどう?エステルを殺して、アルシアをフェローに引き渡すって」
「なんだって!?」
「ったくどいつもこいつもよってたかって小娘ふたりに背負い込ませやがって」
「暴走した満月の子を放置してはおけん、それに加え《封印魔導器》を破壊された陽月の子を見過ごすこともできん」
「あんたもフェローと同じ石頭かよ、同じ人間同士もう少し話が通じるかと思ったんだけどな」
「人間同士であることに意味などない、ひとりの命は世界と陽月の子に優越しない」
「その世界ってのもバラしゃ全部ひとりひとりの命だろうが
いいか、あの馬鹿で世間知らずのお嬢様はオレたちの仲間でオレの幼馴染みのアルシアの、陽月の子の友達なんだよ。部外者はすっこんでろ!」
「あの娘達がどれほど危険な存在か知った上で言っているのか?」
「知ろうが知るまいが義をもってことを成せ、ってのがウチのモットーなんでな。どうしてもってなら、悪いが相手になるぜ」
静寂が緊張感を膨大させるも先にその静寂を切り裂いたのはアルシア達を危惧するデューク
彼はフェローが認めた覚悟に免じてなのか、自分が持っていた剣をユーリへと投げ渡してきた
「宙の戒典だ、エアルを鎮めることができるのはその剣だけだ。掲げて念じろ、そうすれば後は剣がやる」
「宙の戒典……」
「待てよ、デューク!宙の戒典といや行方知れずの皇帝の証の名前だ。なんであんたがそれを持ってる?なんでそれがエアルを制御できる?あんた一体何者だ?」
その場を去ろうとするデュークから受けとった宙の戒典を手にしたユーリがそう問いかけるも神殿全体が揺れる振動が術式の向こうから響き渡ってくる
「その問いの答えを得ることが今のおまえたちの願いではあるまい。行け、手遅れになる前に
始祖の隸長が背負う重荷、それがどれほどのものか身をもって知るがいい」
「これだけは聞かせて!あんた、さっき《封印魔導器》って言ってたわよね?それってアルシアの使ってた魔導器のことでしょ?一体あの魔導器はなにっ?!」
「……あの魔導器はその名の通り、陽月の子の力を封印する術式が施されていたもの、壊された今、陽月の子に時間はないだろう
解放された陽月の子の力はおまえたちが思うほどに強力なもの、確実にあの娘の心身を蝕むことだろう」
「…なんであんたはアルシアのことに関して詳しい、陽月の子のこともあんたからアイツに何か言ったそうじゃねぇか」
「…あの娘に《封印魔導器》を施したのが私だからだ」
『!』
「あんたが…?!」
「一体アルシアとどんな関わりがあるんだ、あんた」
「今となっては遠い過去に関わった縁があるだけだ」
遠い昔を懐かしむ様に呟いたデュークの声色はどこか穏やかでそれ以上の事を聞くのは、干渉するのは許さない雰囲気を残し、彼は今度こそその場を立ち去った
宙の戒典を持っていた事、アルシアへ魔導器を施した事とその存在の謎は深まるばかりだが、今はアルシア達を助け出す事が先決
扉を塞ぐ術式と見向かうとユーリの足下にアルシア達と同種の術式が展開される、そして宙の戒典に呼応し先を阻むものは消滅した
先に進み、改めて自分の手にある剣が皇帝の証と思い返すユーリにカロルがからかう様に皇帝になれるねと言うもなれるとしても彼はご免らしい
「失われた皇帝継承の証……帝位を巡る争いももとはといえば、その剣が行方不明になったからだ
まさかあのデュークが盗み出したんだろうか」
「おいおい、頼むから騎士団が回収する、とか言い出さねえでくれよ」
「分かってる、今はそんな場合じゃない」
「デュークはその剣でエアルクレーネを抑えて回ってたようだけど……」
「え!じゃあデュークは始祖の隸長やアルシアと同じことをしてるの?」
「どうかしらね」
「その剣……さっきエステルとアルシアと同じことをやってのけた、リゾマータの公式はすでに一度は確立されてた?でもそれならなんで失われたの?
魔導器が失われたように災厄と関係してる?どうしてそれが帝国の宝物に?」
この剣の事を調べるのはアルシア達を助けてから出来る事だと促し、最奥へと向かう
神殿の地下2階の最奥には漸くこの場所が神殿だと思わせる祭壇や柱が残る部屋が広がり、その祭壇にはヘラクレスの砲撃によって傷付いたアスタルが横たわる姿が
その姿を球体に入ったままの二人に見せつけながらアレクセイは嘲笑を浮かべ、アスタルの体躯までならず精神までを落ちぶらせようと侮辱する