chapter:23 潮騒の翼は地図を描く様に
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トリム港の街中に入るとアルシアは不思議と故郷を思う様な懐かしさに浸る、それはカロルも同じ様だったらしい
彼女とは違い、言葉に出すが空腹が限界であったレイヴンに促され、宿屋の部屋を借り、彼が来た理由を一通り聞く事が出来た
「なるほどな、ユニオンとしては帝国の姫様がぶらぶらしてるのを知りながら、ほっとけないって訳か」
「ドンはもうご存知なんですね、わたしが次の皇帝候補であるってこと」
「そそ、なもんでドンにエステルを見ておけって言われたんさ」
「それってつまり、おじ様は…」
「監視ってこと?あんま気分よくなくない?」
「そんなものです?」
長くの城内生活で彼女はずっと監視の目を受けて来たのだ、今更の様なものなのだろうか
他に声をあげる仲間がいない事に気付いたカロルはどこか疎外感を感じた様だ
「ま、ともかく、追っかけて来たらいきなり厄介事に首突っ込んでるし、おっさんついてくの大変だったわよ」
「……でも、どうしてエステルを?」
「帝国とユニオンの関係を考えたら、当然の事かもね」
「腹を探り合ってるとこだからなぁ、動きを追っておきたいのさ」
「それに…私達は今は一つのギルド、帝国の次期皇帝であるエステルの身を預かっている内に何かあったら…それはドンの責任と擦り付けられる事も有り得る」
「んで、あんたらはフェローってのを追ってコゴール砂漠に行こうとしてると」
アルシアからの事情説明を受けていたリタが真剣な瞳でエステルとアルシアを見つめ問う、その問いに二人は頷き返す
安易に砂漠の事を語るカロルを戒める、どうやら彼女は二人の事を心配している様子
「とりあえず近くまで皆さんと一緒に行こうと思って」
「それから?」
「色々回ってみて、フェローの行方を聞こうかと」
「そうすれば、いつかは何かにぶつかるんじゃないかなって」
「……ツッコみたいことはたくさんあるけど……エステルはお城に帰りたくなくなったってことじゃないんだよね?」
「えと……それは」
「おっさんとしては城に戻ってくれた方が楽だけどなぁ」
「ごめんなさい、わたし知りたいんです、フェローの言葉の真意を……」
「…アルシアも同じなの?自分もフェローに何か言われたって言ってたけど」
「うん、知りたい…というより知らなきゃいけない気がするから」
遠回しに身の安全を確保する為に城に戻ってほしいというリタと直接的な言葉を発するレイヴンにエステルは困りつつも頑として帰るという選択肢をとらなかった
そんな彼女を見ながら、リタがアルシアへ問えばアルシアもまた然り、強い意志を宿した瞳と真剣な表情で返した
「ま、デズエール大陸ってんなら好都合っちゃ好都合なんだけども」
「どうしてかしら?」
「ドンのお使いでノードポリカへ行かなきゃなんないのよ、ベリウスに手紙を持ってけって」
「うわっ大物だね」
「ノードポリカを治める闘技場の首領の方、でしたよね?」
「正確には統領っていうんだけどね」
レイヴンは嘘ではなく本当だと教える為か大事な手紙をユーリに投げ渡した
手紙の内容を知っているかという返答はフェローについての事、そして重大な手掛かりとしてベリウスがフェローを知っているということだった
「こりゃオレたちもベリウスってのに会う価値が出て来たな」
「じゃあ…次の目的地はノードポリカ、だね」
「ですね」
「っつーわけでおっさんも一緒につれてってね」
「わかったよ、でも一緒にいる間はちゃんと『凛々の明星』の掟は守ってもらうよ」
「了解、了解~んでもそっちのギルドに入る訳じゃないから、そこんとこもよろしくな、アルシアちゃんがいるから惜しいけど」
「おっさん、その目にアルシア写せない距離まで近付くの禁止な」
「そりゃないよ、青年!」
「そんな意地悪なこと言わなくても…折角ベリウスっていう手掛かりをくれたのに…」
にやついてアルシアを見るレイヴンにお灸としてかユーリは冷たい声色で制した、言うなれば嫉妬だろうか
ふと思いついたのかエステルが何故『凛々の明星』に入らないのかと聞く、カロル曰く同時に2つ以上のギルド所属は禁止されているからだとのこと
ただ1人リタがどうするか分からず、その夜は明日までそれぞれの自由行動となった
彼女とは違い、言葉に出すが空腹が限界であったレイヴンに促され、宿屋の部屋を借り、彼が来た理由を一通り聞く事が出来た
「なるほどな、ユニオンとしては帝国の姫様がぶらぶらしてるのを知りながら、ほっとけないって訳か」
「ドンはもうご存知なんですね、わたしが次の皇帝候補であるってこと」
「そそ、なもんでドンにエステルを見ておけって言われたんさ」
「それってつまり、おじ様は…」
「監視ってこと?あんま気分よくなくない?」
「そんなものです?」
長くの城内生活で彼女はずっと監視の目を受けて来たのだ、今更の様なものなのだろうか
他に声をあげる仲間がいない事に気付いたカロルはどこか疎外感を感じた様だ
「ま、ともかく、追っかけて来たらいきなり厄介事に首突っ込んでるし、おっさんついてくの大変だったわよ」
「……でも、どうしてエステルを?」
「帝国とユニオンの関係を考えたら、当然の事かもね」
「腹を探り合ってるとこだからなぁ、動きを追っておきたいのさ」
「それに…私達は今は一つのギルド、帝国の次期皇帝であるエステルの身を預かっている内に何かあったら…それはドンの責任と擦り付けられる事も有り得る」
「んで、あんたらはフェローってのを追ってコゴール砂漠に行こうとしてると」
アルシアからの事情説明を受けていたリタが真剣な瞳でエステルとアルシアを見つめ問う、その問いに二人は頷き返す
安易に砂漠の事を語るカロルを戒める、どうやら彼女は二人の事を心配している様子
「とりあえず近くまで皆さんと一緒に行こうと思って」
「それから?」
「色々回ってみて、フェローの行方を聞こうかと」
「そうすれば、いつかは何かにぶつかるんじゃないかなって」
「……ツッコみたいことはたくさんあるけど……エステルはお城に帰りたくなくなったってことじゃないんだよね?」
「えと……それは」
「おっさんとしては城に戻ってくれた方が楽だけどなぁ」
「ごめんなさい、わたし知りたいんです、フェローの言葉の真意を……」
「…アルシアも同じなの?自分もフェローに何か言われたって言ってたけど」
「うん、知りたい…というより知らなきゃいけない気がするから」
遠回しに身の安全を確保する為に城に戻ってほしいというリタと直接的な言葉を発するレイヴンにエステルは困りつつも頑として帰るという選択肢をとらなかった
そんな彼女を見ながら、リタがアルシアへ問えばアルシアもまた然り、強い意志を宿した瞳と真剣な表情で返した
「ま、デズエール大陸ってんなら好都合っちゃ好都合なんだけども」
「どうしてかしら?」
「ドンのお使いでノードポリカへ行かなきゃなんないのよ、ベリウスに手紙を持ってけって」
「うわっ大物だね」
「ノードポリカを治める闘技場の首領の方、でしたよね?」
「正確には統領っていうんだけどね」
レイヴンは嘘ではなく本当だと教える為か大事な手紙をユーリに投げ渡した
手紙の内容を知っているかという返答はフェローについての事、そして重大な手掛かりとしてベリウスがフェローを知っているということだった
「こりゃオレたちもベリウスってのに会う価値が出て来たな」
「じゃあ…次の目的地はノードポリカ、だね」
「ですね」
「っつーわけでおっさんも一緒につれてってね」
「わかったよ、でも一緒にいる間はちゃんと『凛々の明星』の掟は守ってもらうよ」
「了解、了解~んでもそっちのギルドに入る訳じゃないから、そこんとこもよろしくな、アルシアちゃんがいるから惜しいけど」
「おっさん、その目にアルシア写せない距離まで近付くの禁止な」
「そりゃないよ、青年!」
「そんな意地悪なこと言わなくても…折角ベリウスっていう手掛かりをくれたのに…」
にやついてアルシアを見るレイヴンにお灸としてかユーリは冷たい声色で制した、言うなれば嫉妬だろうか
ふと思いついたのかエステルが何故『凛々の明星』に入らないのかと聞く、カロル曰く同時に2つ以上のギルド所属は禁止されているからだとのこと
ただ1人リタがどうするか分からず、その夜は明日までそれぞれの自由行動となった