chapter:69 荒野の果てに耀う光は三つに連なって
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フレンの救出を目指すアルシア達の眼前に尋常では有り得ない土煙が上がる大陸が飛び込む、その大陸こそが救援を求めるフレン達が残るヒピオニア大陸であった
「あれか!?」
「すごい土煙だよ。あれ全部魔物!?」
「アスタルが死んで、統制を失った反動らしいわ。大陸中の魔物が殺到しているみたい」
ソディアとウィチルが脱出してから、かなりの時間が経っている筈だというのに目の前でもくもくと未だ沸く煙の量から比例するに魔物の数は減っていないらしい
土煙から膨大な魔物の群れに身構える事は出来るが、その群れという影に騎士団や民間人が隠れ、上空から姿が確認出来ず、思わず不安が過る
「本当にあのどこかにフレンがいるんです?」
「多分な」
「フレン……」
「どうすんのよ?まさか全部倒してくつもり?」
全ての魔物を相手していくとなれば、フレン達を探し出すよりも先に自分達が魔物の群れに倒れるかもしれない危険が付きまとい、効率的な方法ではないだろう
何か他に良い算段はないものかと考えるアルシア達に船から乗り出し、双眼鏡で目下の景色を眺めるパティが悠々と何の確証もないままに後押しをしてきた
「平気なのじゃ。二日ほどあれば全部倒せるのじゃ、たぶん」
「二日って、そんなのんきな」
「もう結構な時間が経ってるみたいだし、悠長には出来ないよ……」
こうしている間にも目の前の大陸でフレンの窮地に拍車がかかっているかもしれない、一時の時間のロスも許されない状況はこの事を言うのだろう
ふと自分達が持っている最終兵器の存在をユーリは思い出す、あれならばこの窮地を何とかひっくり返す力を秘めているのではないのかと
「リタ、例のリタ製宙の戒典、使えないか?」
「星喰みぶっ飛ばすみたいに魔物蹴散らすってか?」
「そうね……」
リタがユーリからのアイディアを即座に否定しないのは、自分が作った宙の戒典で魔物の群れを撃退する事が出来る可能性があるからなのだろう
対星喰み用に作られた宙の戒典、星喰みに比べれれば可愛い規模の魔物の群れ――自分達が魔物の群れを倒しながら先へ進むよりもよっぽど効率的な方法だった
「精霊の力に指向性を持たせて、結界状のフィールドを展開し魔物だけを排除、か……出来るはずよ」
「でも、それは星喰みに対するためのものでしょう?」
「けどそれしか何とかする方法、思いつかないよ」
「今使うか、後で使うか、悩ましいところじゃの」
「使わせてくれないか、頼む」
「わたしからもお願いします」
一刻もあの場からフレンを助け出したい、その思いは皆、共通した思いだ、だがリタが作った宙の戒典が一個しかない為にこの状況で使っていいものかと悩ましいもので踏ん切りがつかずにいる
幼馴染みの危機にいつになく真剣なユーリの隣に並ぶエステルも並々ならぬ思いで宙の戒典を使用したい事を切に願う
「宙の戒典は……人を救えるものって信じたいから……」
「……リタ、皆、お願い。エステルが宙の戒典を信じられるようになるためにも、フレンを助けるためにも使わせて」
切実に訴えかけてくるアルシアとエステルからの言葉もあり、リタは踏ん切りがつかないでいた考えに決断を下す、星喰みに使用するにもどこかで実験をしなければならないのだ
ならばここでフレンを助ける為にも使ってしまえば、一石二鳥だと自分の荷物から作り出した宙の戒典を取り出し、リタはユーリへとそれを授ける
「そうね。これぐらいバーンと出来ちゃわないと星喰みになんて通用しないわ」
「そう。ならそうしましょうか」
「ユーリのあんちゃんがわがまま言うのも珍しいしな」
「たまには聞いてあげないとね!」
「ったく、茶化すんじゃねぇっての」
柄にもない事をした事をしたと分かってか、照れ隠しにユーリは視線を斜め上へと逃がすものでそれが余計に子供っぽく思え、アルシアから笑みが零れる
「ふふ、皆優しいってことだよ」
「それで、具体的にどうするの?」
「魔物が一番集まってるところで起動、これだけ。簡単でしょ?」
「簡単だな」
簡単だと設計者と立案者が言うものの、魔物が一番集まっている所――言わば群れの中心地に向かうのがどれ程骨が折れる作業か分からない二人ではないだろうにそう言い切る二人の自信はどこから出て来るのだろうか
「おいおい……」
「ねえ、せっかくだからその装置、名前付けようよ。リタ製宙の戒典じゃあんまりだし」
無謀、もしくは二人の楽観振りに呆れている中で自分が好きな名付けをしようとうきうきと張り切るカロルも結構な度胸の持ち主の様だ
「はあ?……まあ好きにすれば」
「うーん、うんとね、うん!明星壱号!どう!?」
「……やめればよかった」
「ま、まあまあリタ……カロルも頑張って考えたんだから、ね?」
自分の判断を後悔し、額を抑えるリタとネーミングセンスを振り絞ったカロルのフォローにアルシアから苦笑が漏れた
何ともカロルらしい名前なものの、分かり易いという事でか今回は誰も訂正を求めず、逆に賛同を得るものとなった
「あれか!?」
「すごい土煙だよ。あれ全部魔物!?」
「アスタルが死んで、統制を失った反動らしいわ。大陸中の魔物が殺到しているみたい」
ソディアとウィチルが脱出してから、かなりの時間が経っている筈だというのに目の前でもくもくと未だ沸く煙の量から比例するに魔物の数は減っていないらしい
土煙から膨大な魔物の群れに身構える事は出来るが、その群れという影に騎士団や民間人が隠れ、上空から姿が確認出来ず、思わず不安が過る
「本当にあのどこかにフレンがいるんです?」
「多分な」
「フレン……」
「どうすんのよ?まさか全部倒してくつもり?」
全ての魔物を相手していくとなれば、フレン達を探し出すよりも先に自分達が魔物の群れに倒れるかもしれない危険が付きまとい、効率的な方法ではないだろう
何か他に良い算段はないものかと考えるアルシア達に船から乗り出し、双眼鏡で目下の景色を眺めるパティが悠々と何の確証もないままに後押しをしてきた
「平気なのじゃ。二日ほどあれば全部倒せるのじゃ、たぶん」
「二日って、そんなのんきな」
「もう結構な時間が経ってるみたいだし、悠長には出来ないよ……」
こうしている間にも目の前の大陸でフレンの窮地に拍車がかかっているかもしれない、一時の時間のロスも許されない状況はこの事を言うのだろう
ふと自分達が持っている最終兵器の存在をユーリは思い出す、あれならばこの窮地を何とかひっくり返す力を秘めているのではないのかと
「リタ、例のリタ製宙の戒典、使えないか?」
「星喰みぶっ飛ばすみたいに魔物蹴散らすってか?」
「そうね……」
リタがユーリからのアイディアを即座に否定しないのは、自分が作った宙の戒典で魔物の群れを撃退する事が出来る可能性があるからなのだろう
対星喰み用に作られた宙の戒典、星喰みに比べれれば可愛い規模の魔物の群れ――自分達が魔物の群れを倒しながら先へ進むよりもよっぽど効率的な方法だった
「精霊の力に指向性を持たせて、結界状のフィールドを展開し魔物だけを排除、か……出来るはずよ」
「でも、それは星喰みに対するためのものでしょう?」
「けどそれしか何とかする方法、思いつかないよ」
「今使うか、後で使うか、悩ましいところじゃの」
「使わせてくれないか、頼む」
「わたしからもお願いします」
一刻もあの場からフレンを助け出したい、その思いは皆、共通した思いだ、だがリタが作った宙の戒典が一個しかない為にこの状況で使っていいものかと悩ましいもので踏ん切りがつかずにいる
幼馴染みの危機にいつになく真剣なユーリの隣に並ぶエステルも並々ならぬ思いで宙の戒典を使用したい事を切に願う
「宙の戒典は……人を救えるものって信じたいから……」
「……リタ、皆、お願い。エステルが宙の戒典を信じられるようになるためにも、フレンを助けるためにも使わせて」
切実に訴えかけてくるアルシアとエステルからの言葉もあり、リタは踏ん切りがつかないでいた考えに決断を下す、星喰みに使用するにもどこかで実験をしなければならないのだ
ならばここでフレンを助ける為にも使ってしまえば、一石二鳥だと自分の荷物から作り出した宙の戒典を取り出し、リタはユーリへとそれを授ける
「そうね。これぐらいバーンと出来ちゃわないと星喰みになんて通用しないわ」
「そう。ならそうしましょうか」
「ユーリのあんちゃんがわがまま言うのも珍しいしな」
「たまには聞いてあげないとね!」
「ったく、茶化すんじゃねぇっての」
柄にもない事をした事をしたと分かってか、照れ隠しにユーリは視線を斜め上へと逃がすものでそれが余計に子供っぽく思え、アルシアから笑みが零れる
「ふふ、皆優しいってことだよ」
「それで、具体的にどうするの?」
「魔物が一番集まってるところで起動、これだけ。簡単でしょ?」
「簡単だな」
簡単だと設計者と立案者が言うものの、魔物が一番集まっている所――言わば群れの中心地に向かうのがどれ程骨が折れる作業か分からない二人ではないだろうにそう言い切る二人の自信はどこから出て来るのだろうか
「おいおい……」
「ねえ、せっかくだからその装置、名前付けようよ。リタ製宙の戒典じゃあんまりだし」
無謀、もしくは二人の楽観振りに呆れている中で自分が好きな名付けをしようとうきうきと張り切るカロルも結構な度胸の持ち主の様だ
「はあ?……まあ好きにすれば」
「うーん、うんとね、うん!明星壱号!どう!?」
「……やめればよかった」
「ま、まあまあリタ……カロルも頑張って考えたんだから、ね?」
自分の判断を後悔し、額を抑えるリタとネーミングセンスを振り絞ったカロルのフォローにアルシアから苦笑が漏れた
何ともカロルらしい名前なものの、分かり易いという事でか今回は誰も訂正を求めず、逆に賛同を得るものとなった