chapter:66 銀弾装飾に隠したプレッジ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「こんな時でも港街はやっぱりものがあるわね、おかげでなんとかなりそうだわ」
「なに買ってきたんだ?」
「術式紋章ひと揃えと…筐体パーツです」
この状況でも店は商売をしているらしく、人を引き込む為にか品揃えも良かった為に今回の買い物は非常に満足がいった事を紙袋を置いたリタの様子で悟る
揃えた物品でフィエルティア号で言っていた様に対星喰み用の武器を作る気なのだろうが、どんなものが出来上がるか興味は尽きない
「何しようってのよ?」
「精霊の力を収束するための装置を作ってるの、即席の宙の戒典をね」
「宙の戒典かぁ……デューク、今頃なにしてるんだろね」
「さぁな……あいつ、相当思い詰めた感じだったが……」
「デュークよりも早く私達が星喰みを何とかしないと……、?」
ふと再び会話の輪から外れているパティがベッドの上で黄昏れているのにアルシアが気付き、彼女の様子に気付いた仲間が次々とパティに視線が向かう
「…………」
「パティ、どうした?」
「……む?うちは腹が空いたのじゃ」
「何か作ろうか?」
「その気持ちだけで感謝感激なのじゃ、でも今食うと太るのじゃ
空腹を紛らわすのは寝るのが一番なのじゃ。おやすみ、なのじゃ」
早口に捲し立て、反論を寄せ付けない様にパティは早々にベッドに寝転んでしまった、フィエルティア号でもそうだったが、やはり最近の彼女の様子は何処か可笑しいとアルシアはユーリの次に勘づき始めていた
「……おやすみ、パティ」
「寝る子は育つって言うけど、パティちゃんは育たないね」
「……リタの方も時間が必要だろうし、その間、オレたちは休ませてもらおうぜ」
「そう、ですね」
「久しぶりにゆっくり寝れそうだね……」
寝静まる夜更けに音を殺し、足早に外に出ていく足音に壁際で眠っていたユーリは気付くがそれを見てみぬフリをし、外へと通した
今夜中に動く可能性があると餌を蒔いてみたが、どうやら彼女、パティはその思惑通りにその胸につっかえたままの問題を解決しに行った様だ
「…………」
パティが出ていったのを見計らい、ユーリと同じ様に眼を覚ましていたアルシアは彼に歩み寄る
「ユーリ、起きてる……?」
「……起きてるよ。パティ、だな、今の」
執政官の屋敷に続く坂道を夜更けの暗がりに紛れ、パティが駆け上がって行くのを物陰に隠れたアルシアとユーリ、そしてエステルとラピードが見つめていた
「……こんな夜中に一人で出ていくなんて……心配です」
「一体どこに行くんだろう……
あ、そういえば最近、少し様子が可笑しかったけどそれが理由……?」
「ああ。そういえば、何か考えてるふうだったな」
「アイフリードのことでも考えてたのかしら?」
振って沸いた様に聞こえてきた声は宿屋から出てきたジュディスのもの、五人がいないことに気付き、目を覚ました様だ
「ジュディス……!起きてたんです……?」
「そう言えばあの子、最近アイフリードのこと、口にしなくなったわね」
ジュディスに続き、リタまでもが目を覚まして来てしまった
「リタまで……」
「おっさんも起きてるわよ」
リタの後にレイヴンも続く、どうやらこのメンバーの前では隠密行動など意味を成さないらしい
「カロルを覗く皆が起きてきちゃったね……。そろそろ追いかけてもいいんじゃない?」
「……わたし、ちょっと様子見てきます」
居ても立ってもいられない、と言った様子でパティの後を追おうとするエステルに待ったがかかる
「私も行くわ。女の子が一人フラフラ出歩くと危ないもの」
「いやいや、ジュディスちゃん、女の子二人でも危険よ。おじさんも護衛につくよ」
「あたしも行く」
「しょうがねぇな、まったく」
「そう言いながらユーリも行くんでしょう?私、カロルが心配だからここに……」
「……みんな、どうしたの……?」
心配だからここに残るよ、とアルシアの言葉に被る様に寝ぼけ眼のカロルが宿屋から出てきた事によって仲間が出揃ってしまった
「起きたか。ちょっと出てくるから留守番しててくれるか」
「え?何、どこ行くの?お、置いてかないで!」
何が起こっているのか分からずにいたカロルはユーリの言葉に自分一人置いていかれそうになっている事に気付き、慌てて必死に懇望の言葉を捲し立てた
「ガキんちょも行くってさ」
「じゃあ、みんなでこそっと見てきますか」
「ふふ、結局はやっぱりこうなっちゃうんだね」
,