chapter:66 銀弾装飾に隠したプレッジ
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彼の姿をアルシアとユーリが確認したのはザウデで離別したのが最後だ、エステルの話では二人が落ちたザウデ近海を何度も船で捜索していたと言っていたが…
だがフレンの事だ、今も騎士としての役目を全うする為に各地を駆け回っている筈だ、在処が分からないのは気掛かりだが、それ以外の事は大丈夫だと信頼していた
「んで、あと準備しなきゃいけないものってなんなのよ?」
「あたしに任せて。ちょっと色々要るから、どっか適当な街に寄りたいんだけど」
「じゃ、ノール港はどう?イリキアの端っこだし」
「エフミドの丘が通れなくなってからどうなったか気にもなるしな。そうしよう」
「何だかリタに任せっきりでごめんね?」
「いいのよ、別に。最終的に誰かやんなきゃいけないことだし」
申し訳なさそうに眉を下げるアルシアとは逆に裏腹にあっけらかんとするリタは自分の役目を理解している様で苦にも思っていない様子、そんな彼女にありがとう、とアルシアが告げてみると今度はそっぽを向かれてしまった
和気藹々とまではいかずとも、星喰みに対抗する為に着々と準備を進める仲間の輪から外れたパティの視界に映っているのは果てのない海原
「…………」
「……?」
パティの様子に何かに勘づき始めていたユーリの隣でリタと会話していたアルシアも彼とパティの間を漂う雰囲気に胸をかすめた
「ウンディーネ、ノームにイフリート、シルフ……この四精霊がいれば、世界を変えられるんですね」
「ワン!」
「これでやっと星喰み撃破のスタートラインに立ったってところだね」
後はどうやって精霊の力を星喰みにぶつけ、古代の遺産を撃退するかという方法を考える段階にまで上り詰めていた
精霊という存在は自分の仮説では立てられなかったものの、そこから論を立て直す早さはリタの長所だろう、彼女はすでに星喰みへ精霊の力をぶつける方法を組んでいると言う
「リタ、私にも何か出来ることがあったら言ってね」
「あ、ありがと。助かるわ」
「それじゃあ、旅の目的は一段落ついたんじゃな」
「だな。まだ最後の大仕事は残ってるけど」
「でもこれ以上、事態も悪い方へとは転がらないと思うわ、おそらく」
「そうか……」
「パティ、どうしたの?」
いつになく殊勝な表情で感慨深く、旅の目的が一段落ついた事に染み入っているパティの様子にカロルとユーリは眼を丸くし、まじまじと見つめる
自分に注がれる視線に気付いたのか、呼び掛けに反応したパティはいつもの様子に直ぐさま切り替える
「腹が減ったのじゃ、腹が減っては戦ができんのじゃ」
「もうそんな時間?何か作ろうか」
「アルシアの飯なら期待できるな」
「いつもみたいにおでんでも食っとけば?」
「それはいいアイデアなのじゃ、そうするのじゃ」
明るく振るまい、いつも常備しているおでんを取り出すパティ、その突然の会話の切り替えはどこか不自然に感じる様なものでもあった
「いつまでも……うやむやにはできんの」
旅に一段落つきそうな所、自分の胸にひた隠しにしながらも後に先延ばしにし続けていた事に決着をつけなければならない、その時をパティはひしひしと感じていた
話もそこそこに久方ぶりのカプワ・ノールへ立ち入ったアルシア達は港の様子に眼を疑う
「えらく閑散としてるな」
「これも星喰みの影響?」
港はいつぞやの時と同じく人の気配が感じられず、活気が削がれていた
「氷刃海を通って、避難したんでしょうか?」
「隣のトルビキアじゃないかな、トリムとかさ」
「船がまた使えるようになったのかもしれないわね」
「なんにしてもこんな空の下じゃ逃げ出したくもなるわな」
「んじゃ、あたしは買い物してくる」
別に人がいなくても、店が開いていれば問題ない、と重要視しないせずに仲間と別れ、買い物に向かおうとするリタへエステルとアルシアが同行すべく、歩み寄る
「わたしも行っていいです?」
「あ、じゃあ私も荷物持ちに行っていいかな」
「う、うん。じゃ、あんたらは宿屋で待ってて」
「わかった」
「また後でね」
「気をつけてな」
一人で行こうと最初から決めていた為か、それとも友人同士と買い物に行った経験が少ないのかリタは二人からの申し出に照れ隠しに顔を横に反らした、けれどそれは決して拒否の意思表現ではない
エステルとアルシアを引き連れたリタ達と別れ、部屋を確保する為にユーリ達は言われた通りに宿屋へ向かった
「ティグルさんちも避難したらしいよ」
「エフミドの丘が通れるようになったとしても頭の上があれじゃあな」
港に人がいないのもあってか、この地方に来る余裕が人々にはないらしく、宿屋も泊まり客が減少しており、外と同じく閑散とした雰囲気だ
室内で港の様子を他愛のない会話として展開しながら、旅の休息に委ねていたユーリ達の待つ室内へ大荷物を抱えた買い物組が何とか品物を仕入れ、戻ってきた
だがフレンの事だ、今も騎士としての役目を全うする為に各地を駆け回っている筈だ、在処が分からないのは気掛かりだが、それ以外の事は大丈夫だと信頼していた
「んで、あと準備しなきゃいけないものってなんなのよ?」
「あたしに任せて。ちょっと色々要るから、どっか適当な街に寄りたいんだけど」
「じゃ、ノール港はどう?イリキアの端っこだし」
「エフミドの丘が通れなくなってからどうなったか気にもなるしな。そうしよう」
「何だかリタに任せっきりでごめんね?」
「いいのよ、別に。最終的に誰かやんなきゃいけないことだし」
申し訳なさそうに眉を下げるアルシアとは逆に裏腹にあっけらかんとするリタは自分の役目を理解している様で苦にも思っていない様子、そんな彼女にありがとう、とアルシアが告げてみると今度はそっぽを向かれてしまった
和気藹々とまではいかずとも、星喰みに対抗する為に着々と準備を進める仲間の輪から外れたパティの視界に映っているのは果てのない海原
「…………」
「……?」
パティの様子に何かに勘づき始めていたユーリの隣でリタと会話していたアルシアも彼とパティの間を漂う雰囲気に胸をかすめた
「ウンディーネ、ノームにイフリート、シルフ……この四精霊がいれば、世界を変えられるんですね」
「ワン!」
「これでやっと星喰み撃破のスタートラインに立ったってところだね」
後はどうやって精霊の力を星喰みにぶつけ、古代の遺産を撃退するかという方法を考える段階にまで上り詰めていた
精霊という存在は自分の仮説では立てられなかったものの、そこから論を立て直す早さはリタの長所だろう、彼女はすでに星喰みへ精霊の力をぶつける方法を組んでいると言う
「リタ、私にも何か出来ることがあったら言ってね」
「あ、ありがと。助かるわ」
「それじゃあ、旅の目的は一段落ついたんじゃな」
「だな。まだ最後の大仕事は残ってるけど」
「でもこれ以上、事態も悪い方へとは転がらないと思うわ、おそらく」
「そうか……」
「パティ、どうしたの?」
いつになく殊勝な表情で感慨深く、旅の目的が一段落ついた事に染み入っているパティの様子にカロルとユーリは眼を丸くし、まじまじと見つめる
自分に注がれる視線に気付いたのか、呼び掛けに反応したパティはいつもの様子に直ぐさま切り替える
「腹が減ったのじゃ、腹が減っては戦ができんのじゃ」
「もうそんな時間?何か作ろうか」
「アルシアの飯なら期待できるな」
「いつもみたいにおでんでも食っとけば?」
「それはいいアイデアなのじゃ、そうするのじゃ」
明るく振るまい、いつも常備しているおでんを取り出すパティ、その突然の会話の切り替えはどこか不自然に感じる様なものでもあった
「いつまでも……うやむやにはできんの」
旅に一段落つきそうな所、自分の胸にひた隠しにしながらも後に先延ばしにし続けていた事に決着をつけなければならない、その時をパティはひしひしと感じていた
話もそこそこに久方ぶりのカプワ・ノールへ立ち入ったアルシア達は港の様子に眼を疑う
「えらく閑散としてるな」
「これも星喰みの影響?」
港はいつぞやの時と同じく人の気配が感じられず、活気が削がれていた
「氷刃海を通って、避難したんでしょうか?」
「隣のトルビキアじゃないかな、トリムとかさ」
「船がまた使えるようになったのかもしれないわね」
「なんにしてもこんな空の下じゃ逃げ出したくもなるわな」
「んじゃ、あたしは買い物してくる」
別に人がいなくても、店が開いていれば問題ない、と重要視しないせずに仲間と別れ、買い物に向かおうとするリタへエステルとアルシアが同行すべく、歩み寄る
「わたしも行っていいです?」
「あ、じゃあ私も荷物持ちに行っていいかな」
「う、うん。じゃ、あんたらは宿屋で待ってて」
「わかった」
「また後でね」
「気をつけてな」
一人で行こうと最初から決めていた為か、それとも友人同士と買い物に行った経験が少ないのかリタは二人からの申し出に照れ隠しに顔を横に反らした、けれどそれは決して拒否の意思表現ではない
エステルとアルシアを引き連れたリタ達と別れ、部屋を確保する為にユーリ達は言われた通りに宿屋へ向かった
「ティグルさんちも避難したらしいよ」
「エフミドの丘が通れるようになったとしても頭の上があれじゃあな」
港に人がいないのもあってか、この地方に来る余裕が人々にはないらしく、宿屋も泊まり客が減少しており、外と同じく閑散とした雰囲気だ
室内で港の様子を他愛のない会話として展開しながら、旅の休息に委ねていたユーリ達の待つ室内へ大荷物を抱えた買い物組が何とか品物を仕入れ、戻ってきた