chapter:65 語り部なる風雅、若草に芽吹きて
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
自分達を待っていたかの様に、そして自分達の会話を今まで聞いていたであろう相手はアレクセイの秘書官のクリティア族の女性、クロームが佇んでいた
自身が仕えていたアレクセイの仇討ちかと思われたが、彼女からその様な殺伐とした、明確な殺気は突きつけられていない所を見ると他の思惑がある様だ
「どうしてあなたがこんな所に……!」
「お城で会ったのじゃ。……クロームだったかの?」
「アレクセイの仇討ちって訳じゃなさそうだな」
「……デュークはあなたたちの話を受け入れなかったでしょう?例え妹がいても
あの人はあの人のやりかたで世界を守ろうとしていますから」
ーなんでこの人がそんな事を知って……!
デュークの妹である事を知っているのはアルシア自身とその兄くらいしかいない、一体何故彼女がそれを知っているのか、デュークから話が流れたのか
けれど彼は人間に愛想をつかし、人の世との繋がりを断った存在、そんな彼が内状を話すものか…?目眩が起きそうな混乱の中でアルシアが拾えなかった会話の内容を仲間が広い上げた
「え!デュークが何やろうとしてるか知ってるの!?」
「あの人は世界のために、すべての人間の命を引き換えにしようとしています」
「なんですって!?」
「どうしてデュークはそんなことを!?」
「それがあの人の世界を守る為の方法、ってこと?」
「あの人は人間を信じていないのです」
それは会話の節々で感じ取られたことだ、デュークに何らかの事態が起きた事で彼は人を信じられずに始祖の隸長達に身を寄せたのは周知の事実
だが、だからと言って全ての人間の命を引き換えにしていいという訳ではない、けれど到底彼がやろうとしている事は信じられない事だ、何度も彼はアルシア達を助けてくれたというのに
「けど、デュークはボクたちを助けてくれたよ!?」
「大事な剣も貸してくれたのじゃ」
「多分、あなたたちの中に自分と同じものを見たからでしょう
あるいはあなた方がいれば、自分が手を下さずに済むと思ったか」
「それは一体……」
「オレ達にデュークの事、話してどうしようってんだ?
いい加減正体をあらわしな、始祖の隸長さんよ」
今まで静かにクロームの語りを静聴していたユーリが突きつけた言葉にアルシア達は目を見開くが、クロームは表情筋を緩めずに閉口する事で肯定していた
確かに始祖の隸長であるバウルに聞き、漸く知ったこの場所、他に知る事が出来るとしたら…始祖の隸長本人しかいない、そこからユーリは彼女の正体に気付いたのだろう
「え!」
「この、人が?!」
驚愕が後に引かないアルシア達の前で正体を明かされたからにはもう姿を隠す事もないと判断したのか、クロームは光の中で竜型の始祖の隸長へと戻り、咆哮する
彼女こそがこの地に住まう始祖の隸長であり、最後の精霊となり得る存在であった
「その姿は……!」
「あんたの目的はなんだ?遠回しに協力するつもりがねぇっていいたいのか?」
『私も人間は信用できません。……それでもあの人が同族に仇なす姿は見たくない。世界を救えるというなら、協力を拒むつもりはありません
ですが、あの人と違う方法を選ぶということは対決することになるでしょう』
「そうかも……しれないな」
『もしあなたたちがあの人に力及ばなければ、あの人を止めるものが居なくなる。あなたたちの力、試させてもらいます!』
先程までは感じられなかったクロームからの明確な敵意にユーリは自ら前線に躍り出る、彼女に力を示す事が精霊化への一歩ならば、戦いは拒めない
「来るぞ!」
アルシア達が武器を構えるよりも早く、クロームがその巨体より伸びる尻尾でアルシア達を振り払おうと回転する
星喰みによる世界の侵蝕、それに対して動こうとしているデュークの行動、二つの事柄に挟まれ、クロームは一秒が惜しい様であった
『私に勝てない限りはデュークのところへ行っても無駄です』
「いいわ。腕試し、してみるわ。月光・烏!月光!ふっ!翔舞槍月閃!!」
「あなたに勝って、私達の力を証明してみせる!壮麗たる御遣い達の歌声よ、戦士達の刃に更なる恩恵を…ホーリーソング!行くよ!閃空裂破!十字衝!!」
「うちらの覚悟、しかと見るのじゃ!」
「カチカチツルツルピキピキドカーン?インヴェルノ!」
ジュディスの攻撃を皮切りにアルシアのジェミニから放たれる剣技がクロームの体を鋭く切り裂き、その背後で同時に詠唱を行っていたレイヴンの魔術により、地下から突起する氷山の一角がクロームに追い打ちをかける
けれど以前の始祖の隸長と戦った様に彼女もまた一筋縄でいく様な存在ではなく、打ち上げられた先で体勢を立て直すと無数の火球を吐き、距離を取り、詠唱していたリタ達を追尾し詠唱を妨害してきた
自身が仕えていたアレクセイの仇討ちかと思われたが、彼女からその様な殺伐とした、明確な殺気は突きつけられていない所を見ると他の思惑がある様だ
「どうしてあなたがこんな所に……!」
「お城で会ったのじゃ。……クロームだったかの?」
「アレクセイの仇討ちって訳じゃなさそうだな」
「……デュークはあなたたちの話を受け入れなかったでしょう?例え妹がいても
あの人はあの人のやりかたで世界を守ろうとしていますから」
ーなんでこの人がそんな事を知って……!
デュークの妹である事を知っているのはアルシア自身とその兄くらいしかいない、一体何故彼女がそれを知っているのか、デュークから話が流れたのか
けれど彼は人間に愛想をつかし、人の世との繋がりを断った存在、そんな彼が内状を話すものか…?目眩が起きそうな混乱の中でアルシアが拾えなかった会話の内容を仲間が広い上げた
「え!デュークが何やろうとしてるか知ってるの!?」
「あの人は世界のために、すべての人間の命を引き換えにしようとしています」
「なんですって!?」
「どうしてデュークはそんなことを!?」
「それがあの人の世界を守る為の方法、ってこと?」
「あの人は人間を信じていないのです」
それは会話の節々で感じ取られたことだ、デュークに何らかの事態が起きた事で彼は人を信じられずに始祖の隸長達に身を寄せたのは周知の事実
だが、だからと言って全ての人間の命を引き換えにしていいという訳ではない、けれど到底彼がやろうとしている事は信じられない事だ、何度も彼はアルシア達を助けてくれたというのに
「けど、デュークはボクたちを助けてくれたよ!?」
「大事な剣も貸してくれたのじゃ」
「多分、あなたたちの中に自分と同じものを見たからでしょう
あるいはあなた方がいれば、自分が手を下さずに済むと思ったか」
「それは一体……」
「オレ達にデュークの事、話してどうしようってんだ?
いい加減正体をあらわしな、始祖の隸長さんよ」
今まで静かにクロームの語りを静聴していたユーリが突きつけた言葉にアルシア達は目を見開くが、クロームは表情筋を緩めずに閉口する事で肯定していた
確かに始祖の隸長であるバウルに聞き、漸く知ったこの場所、他に知る事が出来るとしたら…始祖の隸長本人しかいない、そこからユーリは彼女の正体に気付いたのだろう
「え!」
「この、人が?!」
驚愕が後に引かないアルシア達の前で正体を明かされたからにはもう姿を隠す事もないと判断したのか、クロームは光の中で竜型の始祖の隸長へと戻り、咆哮する
彼女こそがこの地に住まう始祖の隸長であり、最後の精霊となり得る存在であった
「その姿は……!」
「あんたの目的はなんだ?遠回しに協力するつもりがねぇっていいたいのか?」
『私も人間は信用できません。……それでもあの人が同族に仇なす姿は見たくない。世界を救えるというなら、協力を拒むつもりはありません
ですが、あの人と違う方法を選ぶということは対決することになるでしょう』
「そうかも……しれないな」
『もしあなたたちがあの人に力及ばなければ、あの人を止めるものが居なくなる。あなたたちの力、試させてもらいます!』
先程までは感じられなかったクロームからの明確な敵意にユーリは自ら前線に躍り出る、彼女に力を示す事が精霊化への一歩ならば、戦いは拒めない
「来るぞ!」
アルシア達が武器を構えるよりも早く、クロームがその巨体より伸びる尻尾でアルシア達を振り払おうと回転する
星喰みによる世界の侵蝕、それに対して動こうとしているデュークの行動、二つの事柄に挟まれ、クロームは一秒が惜しい様であった
『私に勝てない限りはデュークのところへ行っても無駄です』
「いいわ。腕試し、してみるわ。月光・烏!月光!ふっ!翔舞槍月閃!!」
「あなたに勝って、私達の力を証明してみせる!壮麗たる御遣い達の歌声よ、戦士達の刃に更なる恩恵を…ホーリーソング!行くよ!閃空裂破!十字衝!!」
「うちらの覚悟、しかと見るのじゃ!」
「カチカチツルツルピキピキドカーン?インヴェルノ!」
ジュディスの攻撃を皮切りにアルシアのジェミニから放たれる剣技がクロームの体を鋭く切り裂き、その背後で同時に詠唱を行っていたレイヴンの魔術により、地下から突起する氷山の一角がクロームに追い打ちをかける
けれど以前の始祖の隸長と戦った様に彼女もまた一筋縄でいく様な存在ではなく、打ち上げられた先で体勢を立て直すと無数の火球を吐き、距離を取り、詠唱していたリタ達を追尾し詠唱を妨害してきた