chapter:61 今は遠き無垢な日々に思いもせず
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「星喰みの眷属が街を襲っているらしいわ、場所はノードポリカ」
「!」
「ベリウスが守ってた街を狙うなんて……!」
「やれやれ聞いちまったら、放っとく訳にいかねえな。急ぐぞ!」
一同ノードポリカの危機を救う為に氷刃海を飛び出し、バウルに街へ運んでもらうとすでに入口では結界に巣食う星喰みの眷属達が取り付いていた
先程遠目で確認出来た眷属達はアルシア達も一度は剣を交えた事がある形をしていた、それは以前コゴール砂漠で敵対した不気味さを漂わせた魔物だ
「あの黒いの……前にコゴール砂漠で見たやつか!」
「前のはフェローの幻だったけど、今度のは本物よ。気をつけて」
「結界のエアルを食べようとしてるみたいです!」
「星喰みはエアルに引き寄せられる……?」
「こいつはなかなかやばそうねえ」
星喰みがエアルに引き寄せられる、という特性を見出し、街に侵入させない為にも結界のエアルを食べようとする眷属達を止める必要性がある、まあ元々自分達はその為にここにいるのだが
コゴール砂漠で敵対した時にも相当な強さとトリッキーさに苦戦を強いられたが、今回は数が増え、緊張が高まる
「やばくてもやるしかない、一本釣りにしてくれるのじゃ」
「星喰みの前の良い肩ならしじゃない?」
「ああ、そうだな。よし、行くぞ!」
今更数が増えたとしても前に倒した事がある敵だ、遅れを取ることはないだろう
結界のエアルを食べようとしていた眷属達は自分達へ駈けて来るアルシア達に気付き、迎え撃とうと体を翻す
「久しぶりの戦闘がベリウスが守ってたノードポリカでなるなんて……」
「あんまり羽目を外すなよ?アルシア」
「うん、分かってる!」
「っと危ないのじゃ!」
氷刃海では羽目を外しそうになったが、ベリウスの残したものを守らなければ、という使命感がアルシアに落ち着きさを取り戻させていた、冷静さを浮かべる笑みにユーリも息をつく
食事中に邪魔されたのもあってか、眷属達は術式を構築しアルシア達のいる地下から水脈を利用し、水流を打ち上げて来た
「そろそろいくかの~トリックトリック!」
「壮麗たる御遣い達の歌声よ、戦士達の刃に更なる恩恵を…ホーリーソング!」
「こいつら、砂漠の時のよね?んで今の魔術…!灼熱の軌跡を以って野卑なる蛮行を滅せよ…スパイラルドラゴン!」
砂漠の時では天候が変わるごとに弱点の属性が変わる事でアルシア達を惑わせたが、本物であるこの眷属達はそれを使用してくる気配はない
逸早く火蓋を切って来た眷属達の魔術から反対の属性の術式を構築したリタの魔術に片方の眷属がその場に落ちるも、もう片方の眷属は火のエアルを取り込み、パティの攻撃で受けた傷を癒してしまう
「およ?もう片方の敵、リタっちの魔術で傷口塞がった?」
「もう、面倒くさいわね!」
「あわわ、こっち来るよ!」
火に体勢を持つ眷属はもう片方の眷属が立ち直るまでの時間を稼ごうとしてか、その口から光線を吐き出し、アルシア達を離散させると突進を仕掛けてきた
その矢先にいるカロルは慌てるばかりで回避に間に合いそうにない、それを見越して眷属はひれで薙ぎ払おうとしたが…その前に軽やかに間に二つの影が割り込む
「わざわざ、そっちから来てくれるなんて親切ね?如月!翔舞槍月閃!月光!ふっ!」
「お?んじゃこんなのどうかい?ふっ土竜なり!」
上空で眷属を迎え撃ち、行動を制限するジュディスの槍によって叩き落とされる眷属を迎え撃つ様にレイヴンが放った起爆剤が燃え上がる
だがその背後からユーリ達の攻撃の連係から逃げ出したもう一方の眷属による術式で刺激された地下の溶岩流がジュディスとレイヴンを飲み込む
「おぉっと!」
「甘いわ」
「剛招来!ここから先は一歩も行かせない!飛燕連斬!煌めけ、蒼き従者!」
溶岩流を切り裂く様に駆け出したアルシアは先程のジュディスを見習ってか空中戦へ持っていき、落下で身動きが取れない眷属へ詠唱を謳う
「乗って来た!我が領域に踏み込みし客人へ氷刃を振る舞わん、アイシクルフォール!弱点ついたよ!」
「崩襲ブレーク!撃槌フロウアッパー!!」
「聖なる雫よ、降り注ぎ我に力を…ホーリィレイン!」
「うんにゃらたったった~きゅらぁ~ギャンブルキャスト!」
アルシアの術式で発現した氷柱に貫かれた眷属へとカロルの重い一撃が続き、エステルとパティの魔術が完全に流れを自分達へ掴ませた
「アルシアちゃん、絶好調って感じ?そこかな?ちょっとした出来心さ!もっと艶やか!」
「斬!成敗!落ちろっ!アルシア、調子いいみたいだな!」
「えへへ、うんっ」
「あんまり無理しない様に見てなさいよね!怒りを矛先に変え、前途を阻む障害を貫け…ロックブレイク!」
地脈より現れた尖鋭な岩波が眷属達を貫き、空中へ舞い上がった所へユーリとジュディスが踏み込む
「閃牙!」
「残月!月光・烏!!」
「轟け雷、大地を駆け抜けん!ライトニング!」
「アルシア、危ないよ!轟々レボリューション!」
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