chapter:60 蒼麗たる産声、汝が名は
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自分の代で陽月の子、満月の子、世界と星喰みの因果を断ち切る為にも今はエアルクレーネへ急ごうとアルシアは気合いを入れ直し、歩き始めた
話をそこそこにエアルクレーネまで辿り着いた途端、カロルは不安げに辺りを見渡し始めるもので首を傾げてしまう、何かここであったのだろうか
「またあの魔物、出てきたりしないよね」
「出てきたら、カロルがまた退治してくれんでしょ?」
「うう……意地悪……」
「魔物?あ、ああー」
フィエルティア号で教えて貰った自分がいない間のカロルの武勇伝、彼の殻が破れた瞬間の事、それはここでの話だったのかと合点が行き、アルシアは何度も頷く
自分もその瞬間に立ち会いたかったな、と過去に思い馳せている間にリタは蒼穹の水玉を取り出すとそれは彼女の手を離れ、一人手に中空に浮かび、輝きを放つ
「さ、準備できたわ。アルシア、エステル、こっち来て」
呼び掛けに応じ、アルシアとエステルはリタの元に向かうと彼女は解析術式を展開し、二人に施した術式の様子を視認する
「今から抑制術式を解除するわ。そしたら、エステルに反応してエアルが放出される
アルシアはエアルの術式をマナの術式に再構築してほしいの、エステルもそれを手伝って」
「その……いつもエアルが私の中で勝手にマナになるから、再構築するにはどうしたらいいかわからない、んだけど……」
「え、と……わたしもよくわかりません……」
今まで全て自分の体内へエアルが入り込み、自動的にマナへ還元されたものでそれを自分の意志でとなるとイメージが掴めないアルシアと共にエステルも首を傾げる
そんな二人にリタは理解を示すと周りの環境を見渡し、具体的なイメージを説明として齎す
「うーん、そうね……ここは水の属性が強いから、流れる水をイメージしてエアルの流れに身を任せればいいわ。エアル物質化の理論は魔術と同じようなものだから
アルシアとエステルがエアルをマナに近い形に再構築してくれれば、あたしでも蒼穹の水玉にエアルを導けるようになるはず」
「ボクたちに何か出来ることない?」
「ないわ、寝てて」
「え」
「こんなところで寝たら、凍死するっつーの」
「飯炊きでも、魚釣りでも何でもお役に立つのじゃ。さ、うちらに言いつけるのじゃ」
「何でもって言っても……」
そう簡単に言われても、と眉を潜めるリタにジュディスは彼女が思いついていても言えずにいたことをいとも簡単に代弁する
「あるでしょう?ザウデで見つけた変換術式を使えばいいのよ」
その言い分にリタは狼狽えながらも激しく反論し、彼女が提示した術式への嫌悪を露にする
「あれは!命をエアルの代用にするものでしょ!そんなもの使えるわけないじゃない」
「でも失敗したら激流となったエアルに飲み込まれて、私たちは全滅。そうでしょ?」
「命がけなのはみんな同じってことだ、手伝わせろよ」
皆の意気込みに迷う様に視線をさまよわせた後、自分が蒼穹の水玉へエアルを導くのにユーリ達の生命力を使うと結論を下す
そうすることによってアルシアとエステルは誰にもエアルを干渉されずに不安材料であるエアルの流れを掌握出来る筈だからと
「よっし。じゃあみんな、いっちょ気合い入れようぜ」
「あいあい」「ええ」「「うん!」」「はい!」「ワン!」「のじゃ」
ユーリ達の様子に頷くとリタはアルシアとエステルから離れ、ユーリ達を自分の元へ集めるとアルシアとエステルは視線を合わせ、頷く
「お願いします」
「準備は出来たよ」
要の二人の準備が整ったことを確認すると帯で舞いながら、リタは足下に術式を灯す
「あたしの術式に同調して。そう……いいわよ」
「うっぐ」
実験が開始されたのか、生命力を削られ始め呻くユーリ達の顔にも苦悶の色が滲む
エアルクレーネから漏れるエアルを最初に言われた通りに水流をイメージし、エアルの流れに身を任せ、集中する二人を通し、蒼穹の水玉へエアルが流れていく
――全ては順調に行っていた筈だった
「きゃあ!?」
「く、ぅ…っ!」
「なんだ!」
不意にユーリ達と同じ様に苦痛の声を漏らし始めたアルシアとエステルにユーリ達の顔色もさっと変わる
まさか失敗したのか、と焦る中で慌てた様子で解析術式へ駈けるリタは失敗を口早に否定した
「違う!ちゃんと制御できてる、でもこれは……!?
聖核を形作る術式!?勝手に組み上がって再構築してる……?」
振り返り、呆然と事態を見つめるリタの視線の先にある蒼穹の水玉が二人がイメージしていた水流に飲み込まれ、次の瞬間には眩い光が辺り一面を飲み込む
光によって閉ざされていた瞳を開き、蒼穹の水玉がどうなったかと顔を上げるとそこには水色の肌を持つこの世ならざる存在が佇んでいた
『……わらわは……』
「その声……ベリウス!?」
二重に聞こえるその声は確かにノードポリカで命を落とし、蒼穹の水玉を残したベリウスの声に変わりない
話をそこそこにエアルクレーネまで辿り着いた途端、カロルは不安げに辺りを見渡し始めるもので首を傾げてしまう、何かここであったのだろうか
「またあの魔物、出てきたりしないよね」
「出てきたら、カロルがまた退治してくれんでしょ?」
「うう……意地悪……」
「魔物?あ、ああー」
フィエルティア号で教えて貰った自分がいない間のカロルの武勇伝、彼の殻が破れた瞬間の事、それはここでの話だったのかと合点が行き、アルシアは何度も頷く
自分もその瞬間に立ち会いたかったな、と過去に思い馳せている間にリタは蒼穹の水玉を取り出すとそれは彼女の手を離れ、一人手に中空に浮かび、輝きを放つ
「さ、準備できたわ。アルシア、エステル、こっち来て」
呼び掛けに応じ、アルシアとエステルはリタの元に向かうと彼女は解析術式を展開し、二人に施した術式の様子を視認する
「今から抑制術式を解除するわ。そしたら、エステルに反応してエアルが放出される
アルシアはエアルの術式をマナの術式に再構築してほしいの、エステルもそれを手伝って」
「その……いつもエアルが私の中で勝手にマナになるから、再構築するにはどうしたらいいかわからない、んだけど……」
「え、と……わたしもよくわかりません……」
今まで全て自分の体内へエアルが入り込み、自動的にマナへ還元されたものでそれを自分の意志でとなるとイメージが掴めないアルシアと共にエステルも首を傾げる
そんな二人にリタは理解を示すと周りの環境を見渡し、具体的なイメージを説明として齎す
「うーん、そうね……ここは水の属性が強いから、流れる水をイメージしてエアルの流れに身を任せればいいわ。エアル物質化の理論は魔術と同じようなものだから
アルシアとエステルがエアルをマナに近い形に再構築してくれれば、あたしでも蒼穹の水玉にエアルを導けるようになるはず」
「ボクたちに何か出来ることない?」
「ないわ、寝てて」
「え」
「こんなところで寝たら、凍死するっつーの」
「飯炊きでも、魚釣りでも何でもお役に立つのじゃ。さ、うちらに言いつけるのじゃ」
「何でもって言っても……」
そう簡単に言われても、と眉を潜めるリタにジュディスは彼女が思いついていても言えずにいたことをいとも簡単に代弁する
「あるでしょう?ザウデで見つけた変換術式を使えばいいのよ」
その言い分にリタは狼狽えながらも激しく反論し、彼女が提示した術式への嫌悪を露にする
「あれは!命をエアルの代用にするものでしょ!そんなもの使えるわけないじゃない」
「でも失敗したら激流となったエアルに飲み込まれて、私たちは全滅。そうでしょ?」
「命がけなのはみんな同じってことだ、手伝わせろよ」
皆の意気込みに迷う様に視線をさまよわせた後、自分が蒼穹の水玉へエアルを導くのにユーリ達の生命力を使うと結論を下す
そうすることによってアルシアとエステルは誰にもエアルを干渉されずに不安材料であるエアルの流れを掌握出来る筈だからと
「よっし。じゃあみんな、いっちょ気合い入れようぜ」
「あいあい」「ええ」「「うん!」」「はい!」「ワン!」「のじゃ」
ユーリ達の様子に頷くとリタはアルシアとエステルから離れ、ユーリ達を自分の元へ集めるとアルシアとエステルは視線を合わせ、頷く
「お願いします」
「準備は出来たよ」
要の二人の準備が整ったことを確認すると帯で舞いながら、リタは足下に術式を灯す
「あたしの術式に同調して。そう……いいわよ」
「うっぐ」
実験が開始されたのか、生命力を削られ始め呻くユーリ達の顔にも苦悶の色が滲む
エアルクレーネから漏れるエアルを最初に言われた通りに水流をイメージし、エアルの流れに身を任せ、集中する二人を通し、蒼穹の水玉へエアルが流れていく
――全ては順調に行っていた筈だった
「きゃあ!?」
「く、ぅ…っ!」
「なんだ!」
不意にユーリ達と同じ様に苦痛の声を漏らし始めたアルシアとエステルにユーリ達の顔色もさっと変わる
まさか失敗したのか、と焦る中で慌てた様子で解析術式へ駈けるリタは失敗を口早に否定した
「違う!ちゃんと制御できてる、でもこれは……!?
聖核を形作る術式!?勝手に組み上がって再構築してる……?」
振り返り、呆然と事態を見つめるリタの視線の先にある蒼穹の水玉が二人がイメージしていた水流に飲み込まれ、次の瞬間には眩い光が辺り一面を飲み込む
光によって閉ざされていた瞳を開き、蒼穹の水玉がどうなったかと顔を上げるとそこには水色の肌を持つこの世ならざる存在が佇んでいた
『……わらわは……』
「その声……ベリウス!?」
二重に聞こえるその声は確かにノードポリカで命を落とし、蒼穹の水玉を残したベリウスの声に変わりない