第十六幕 不知火と共に哀れみは白く
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「ア…アグァ…!?」
「生憎だな、それは拙僧のソデだ」
「で…でめーぇぇはァ…ッ!!」
「黒…?!」
「そんなに欲しけりゃくれてやる」
「ガヴルゲゲェ――――!!!?」
「お主に味覚があるならばそいつはまずかろう、拙僧の剣は血の味しかせんからな
お主が掴んだ最後の袖はお主自身の死に装束だ」
「黒っ!」
「花雪様…大丈夫でしたか?!」
「うん平気っそれよりもどうしたの?」
「花雪様の友人である黒髪の少女がアイツに呪われて…っ」
「黒髪…夏美ちゃんが…?!」
黒田坊の袖は無数の剣が乱舞する死の装束、それをまともに受けた袖モギは外へと放り出される
それを追う黒田坊から教えられた言葉に花雪は顔面を蒼白させながら、呪いが解けた事を願いながら外へ出た
「黒!花雪…?!」
「リクオ…」
「オイ…答えろ、呪いだ!!お前がくたばれば呪いはとける…そう…だな?」
「ああ…呪いは…とけた、だがあの娘は…どうせもう死ぬぞ?」
「どう、して…呪いはとけたんでしょう?!」
「ワシの呪いは命を毟る、呪いはとけてもあの娘自身どれだけ持つのかな…
一晩が明け…もう明け方じゃぞ……?間に合ったのかな……?」
「そんな…っ」
嘲笑う袖モギの言葉は最期にはリクオによって一薙ぎされる、その行動と纏う雰囲気によって彼が怒っていると花雪はすぐに分かる
驚く三羽カラスに指示し、呪いをかけられた鳥居の元へ行こうとする彼等を見ていると不意に体を抱き上げられた
「え…」
「…」
「リ、クオ…?」
「口開いたら舌を噛むぞ」
どうしてと言う前に遮られたリクオの言葉は冷たく、花雪は自然と口を噤む結果となってしまう
彼の腕に抱かれながらどうか間に合ってと願っていると暖かなものが目の前から流れ込んでくる気がした、それは花雪は良く知っていた