第十三幕 紅閨に伏せる月に風
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見舞いとして現れた鴆に布団の上からで申し訳ないが頭を下げる花雪の傍に薬を置くと彼は姿を消す
体が睡眠を欲しているのか何度目かの眠りにつき、夢を見た
『おとうさん、おかあさんどこー?』
『ダメ、花雪来ないで!』
『おかあ、さん?』
『花雪逃げろ…決して振り向いちゃ、いけない…』
『おとう、さん?』
『あなたは、だぁれ?』
「オイ花雪」
「…!ぬらおじい様…」
「随分魘されとったのぉ、悪い夢でも見たか」
「…は、い」
「よしよし、もう大丈夫じゃぞ
それにしてもリクオは遅い、花雪がこうなっとるんじゃから早めに帰るのが筋じゃないのかねぇ」
「リクオは人にも信頼されてますから仕方ないんです」
久しぶりに見たあの時の両親の夢に花雪は魘され、冷や汗を流しながら眼を覚ます
ぬらりひょんと話している一方でもリクオが帰ってくる様子もなく、眠っている夜中に彼女の寝室に風が流れて来た
「(か、ぜ…?ちゃんと襖は閉めてくれた筈なのに…)」
「花雪」
「リ、クオ…何で夜の姿に変化してるのっ?っぅ…」
「大声出したら喉が潰れるぞ、それとも俺に会えてそんなに嬉しかったか?」
「!ケホッお、驚いただけ…!」
「冗談だ、なあ花雪、泣いてたのか?」
「え、あれ…」
部屋の風は夜のリクオが忍び込んだ合図だった様でいつの間にか彼にもたれ掛かる様に抱きしめられていた
指摘されれば瞳からは涙がぽろぽろと落ちてしまうので慌てふためく
「あのね、これその…っ悪い夢だけを見ただけだから…!だから平気、もう止まるから…」
「嘘だな、花雪がそんな簡単に泣き止む筈がねぇよ
二人しかいねぇんだ、思う存分泣いちまえ」
「…リクオが遅くてお父さん達みたいに帰ってこないかと思って、でも帰ってきてくれて安心したの…
もう少しだけ…もう少しだけ一緒にいて下さい…」
「少しだけじゃなくずっと傍にいてやるよ、花雪」
彼女の涙は先程見た両親の夢とリクオがいないという事に畏怖し、畏怖から解放された安堵感による涙だったらしい
涙を浮かばせながら儚く微笑む花雪を強く抱きしめながらリクオは涙を掬い取り、目蓋に口付ける
それから三日後花雪の風邪は完治し、牛鬼の処分を決める総会が始まるが…風はそこまで迫っていた
紅閨に伏せる月に風
(貴方は私が月である為の存在なのです)
体が睡眠を欲しているのか何度目かの眠りにつき、夢を見た
『おとうさん、おかあさんどこー?』
『ダメ、花雪来ないで!』
『おかあ、さん?』
『花雪逃げろ…決して振り向いちゃ、いけない…』
『おとう、さん?』
―どうして二人とも真っ赤なの?二人ともどうして動かないの…?―
『あなたは、だぁれ?』
「オイ花雪」
「…!ぬらおじい様…」
「随分魘されとったのぉ、悪い夢でも見たか」
「…は、い」
「よしよし、もう大丈夫じゃぞ
それにしてもリクオは遅い、花雪がこうなっとるんじゃから早めに帰るのが筋じゃないのかねぇ」
「リクオは人にも信頼されてますから仕方ないんです」
久しぶりに見たあの時の両親の夢に花雪は魘され、冷や汗を流しながら眼を覚ます
ぬらりひょんと話している一方でもリクオが帰ってくる様子もなく、眠っている夜中に彼女の寝室に風が流れて来た
「(か、ぜ…?ちゃんと襖は閉めてくれた筈なのに…)」
「花雪」
「リ、クオ…何で夜の姿に変化してるのっ?っぅ…」
「大声出したら喉が潰れるぞ、それとも俺に会えてそんなに嬉しかったか?」
「!ケホッお、驚いただけ…!」
「冗談だ、なあ花雪、泣いてたのか?」
「え、あれ…」
部屋の風は夜のリクオが忍び込んだ合図だった様でいつの間にか彼にもたれ掛かる様に抱きしめられていた
指摘されれば瞳からは涙がぽろぽろと落ちてしまうので慌てふためく
「あのね、これその…っ悪い夢だけを見ただけだから…!だから平気、もう止まるから…」
「嘘だな、花雪がそんな簡単に泣き止む筈がねぇよ
二人しかいねぇんだ、思う存分泣いちまえ」
「…リクオが遅くてお父さん達みたいに帰ってこないかと思って、でも帰ってきてくれて安心したの…
もう少しだけ…もう少しだけ一緒にいて下さい…」
「少しだけじゃなくずっと傍にいてやるよ、花雪」
彼女の涙は先程見た両親の夢とリクオがいないという事に畏怖し、畏怖から解放された安堵感による涙だったらしい
涙を浮かばせながら儚く微笑む花雪を強く抱きしめながらリクオは涙を掬い取り、目蓋に口付ける
それから三日後花雪の風邪は完治し、牛鬼の処分を決める総会が始まるが…風はそこまで迫っていた
紅閨に伏せる月に風
(貴方は私が月である為の存在なのです)