第十幕 爪弾かれる妖言
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清継との握手を終えた化原はじりじりと花雪達に近寄ってくる、その行動に全員が後ろへと引く
梅若丸のほこらから離れた場所にある石へ腰掛け、休憩を含めて化原は捩眼山伝説を語り出す
「うむ…そいつは…この山の妖怪伝説の……主人公だよ、梅若丸…千年程前にこの山に迷い込んだやんごとなき家の少年の名…
生き別れた母を探しに東へと旅をする途中、この山に住まう妖怪におそわれた」
「ほう…妖怪に……」
「(あれ…このお話…)」
「この地にあった一本杉の前で命を落とす、だが母を救えぬ無念の心が」
「その梅若丸の暴走をくいとめるようにこの山にはいくつもの供養碑がある、そのうちの一つがこの「梅若丸のほこら」だ」
「ふむ…」
「どうかね?すばらしいだろー?妖怪になっちゃうんだよー」
捩眼山伝説の全容を聞いた花雪はこの話を何処かで聞いた事がある様に感じた、幼い頃に
考え込む彼女の横に座っていたリクオも黙り込むが皆はそんな大した事ないと安心した様だ
「よくある…妖怪伝説っぽいですね…?」
「意外にありがちな昔話じゃんか」
「妖怪先生が妖怪修行なんてゆーからさー」
「あれ?信じてない?んじゃーもう少し見て廻ろうか」
化原の先導によって花雪達は森深い場所へ立ち入ってゆく、その道中には「入ルベカラズ」と書かれた看板
先程まで心配の様子を見せていた氷麗は笑顔を見せ、リクオと花雪へ話しかける
「うふふ…リクオ様、花雪様~行く前は心配でしたけど旅行って楽し~ですね~
梅若丸なんて妖怪知ってます~?」
「つらら、ここ…少し危ないかも知れない
花雪もボクから離れないで」
「え?」
「リク…オ?」
いつもと違う様子のリクオの言葉に氷麗と花雪は目を見開く、彼はすでに何かに感づいているのか
奥に進む内に晴れていた筈の景色は霧深くなっていく
「すっごい霧深いなぁ…全然晴れてたのに…」
「ん?何だこれ…」
「それは爪だよ」
「爪!?」
巻が触れたのは黒い爪、良く見れば目の前にはそれと同類のものと樹に刺さった爪…
「ここは妖怪の住まう山だ、もげた爪くらいでおどろいちゃーこまる」
「うそっ…」
「まじで!?」
「いるのォー!?この山に住む妖怪って…!!」
「山にまよいこんだ……」
「旅人をおそう妖怪…」
「名を"牛鬼"という」
「!牛鬼…っ?」
花雪が先程の名前と良く知る彼の名前を思い出した時にはすでに遅く、夜は恐怖と共に現れる…
爪弾かれる妖言
(全ては夜と共に始まる、旅人を闇へ誘う)
梅若丸のほこらから離れた場所にある石へ腰掛け、休憩を含めて化原は捩眼山伝説を語り出す
「うむ…そいつは…この山の妖怪伝説の……主人公だよ、梅若丸…千年程前にこの山に迷い込んだやんごとなき家の少年の名…
生き別れた母を探しに東へと旅をする途中、この山に住まう妖怪におそわれた」
「ほう…妖怪に……」
「(あれ…このお話…)」
「この地にあった一本杉の前で命を落とす、だが母を救えぬ無念の心が」
―この山の霊障にあてられたか哀しい存在へと姿を変えた
梅若丸は"鬼"となり、この山に迷い込む者どもをおそうようになった
梅若丸は"鬼"となり、この山に迷い込む者どもをおそうようになった
「その梅若丸の暴走をくいとめるようにこの山にはいくつもの供養碑がある、そのうちの一つがこの「梅若丸のほこら」だ」
「ふむ…」
「どうかね?すばらしいだろー?妖怪になっちゃうんだよー」
捩眼山伝説の全容を聞いた花雪はこの話を何処かで聞いた事がある様に感じた、幼い頃に
考え込む彼女の横に座っていたリクオも黙り込むが皆はそんな大した事ないと安心した様だ
「よくある…妖怪伝説っぽいですね…?」
「意外にありがちな昔話じゃんか」
「妖怪先生が妖怪修行なんてゆーからさー」
「あれ?信じてない?んじゃーもう少し見て廻ろうか」
化原の先導によって花雪達は森深い場所へ立ち入ってゆく、その道中には「入ルベカラズ」と書かれた看板
先程まで心配の様子を見せていた氷麗は笑顔を見せ、リクオと花雪へ話しかける
「うふふ…リクオ様、花雪様~行く前は心配でしたけど旅行って楽し~ですね~
梅若丸なんて妖怪知ってます~?」
「つらら、ここ…少し危ないかも知れない
花雪もボクから離れないで」
「え?」
「リク…オ?」
いつもと違う様子のリクオの言葉に氷麗と花雪は目を見開く、彼はすでに何かに感づいているのか
奥に進む内に晴れていた筈の景色は霧深くなっていく
「すっごい霧深いなぁ…全然晴れてたのに…」
「ん?何だこれ…」
「それは爪だよ」
「爪!?」
巻が触れたのは黒い爪、良く見れば目の前にはそれと同類のものと樹に刺さった爪…
「ここは妖怪の住まう山だ、もげた爪くらいでおどろいちゃーこまる」
「うそっ…」
「まじで!?」
「いるのォー!?この山に住む妖怪って…!!」
「山にまよいこんだ……」
「旅人をおそう妖怪…」
「名を"牛鬼"という」
「!牛鬼…っ?」
花雪が先程の名前と良く知る彼の名前を思い出した時にはすでに遅く、夜は恐怖と共に現れる…
爪弾かれる妖言
(全ては夜と共に始まる、旅人を闇へ誘う)