第三幕 義兄弟の契
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慌てる鴆とカラス天狗を通り抜け、リクオは花雪を姫抱きにして張り付いた髪を横に退ける、彼の腕に抱かれているのに安心した様に花雪は微笑む
何とか火から脱出したが鴆の屋敷は全焼、屋敷の跡地に花雪達は佇んで鴆にリクオの話をしていた
「なるほど…四分の一は…妖怪だってーのか…
なっさけねぇ、こっちはれっきとした妖怪だってのに結局…足手まといになっちまってる…」
「!鴆さん大丈夫ですかっ?」
再び咳き込む鴆に回復した花雪が慌てて駆け寄り背を撫でる、何とかして和らげたいその想いで手から淡い月の様な光が漏れる
その光は鴆を暖かく包み込むと顔色は肌色に戻り咳は止まる、自分達が持っていない治癒能力に目を見開いた
「咳が…!」
「もう平気ですか?私、力になれましたかっ?」
「ああ…凄いなこれも月詠姫の力ってか…
なぁリクオ、今のオメェなら…継げんじゃねぇのか?三代目、オレが死ぬ前に…晴れ姿見せちゃあくれねぇか」
「飲むかい」
「あ、それ…」
三代目としての晴れ姿を見届けて死にたいと望む鴆の言葉に返答せずにリクオは持って来ていた酒瓶を見せる
「いいねぇ……オレに…酒をついでくれんのかい、ついでに…あんたの盃もくれよ、オレは…正式にあんたの下僕になりてぇ!
どーせ死ぬならアンタと…本当の義兄弟にさせてくれ、親の代じゃねぇ…直接あんたから」
「いいぜ鴆は弱ぇ妖怪だかんな、オレが守ってやるよ」
「はっきり言うな…夜のリクオは…なあ花雪」
「ふふ、そうですね」
くすくすと朗らかに微笑む花雪の目の前でリクオと鴆は盃を酌み交わす、月光に照らされてその姿は神聖な儀式の様だった
そして帰りの朧車の中でリクオはフと呟く
「カラスよ」
「え?」
「あとどれほどの盃を交わせば…妖怪どもに認められたことになる?」
「え?」
「オレは三代目を継ぐぜ、なぁ…そうだ
さっきの画図、最高幹部って……何人いるんだい?」
「リクオは本当にぬらおじい様の座に座ろうとしてるの?」
「ああ、そうだな」
「!キャッ」
昼の姿とは違い、三代目を継ぐ事を言葉に出した彼にカラス天狗は驚き、花雪は恐る恐ると口に出した
その言葉に笑みを浮かべるとリクオは花雪の肩を引いて自分の胸に倒れ込ませる、男に免疫がない花雪は顔を赤くする
「あ、あのっ」
「オレが三代目になったあかつきには…花雪、お前を貰って共に歩こうか」
「えっえ?」
「その先まで花雪を守ってやるよ」
「っ!」
頬に手を滑らせて艶やかに微笑みながら髪に口付けるリクオに花雪は再び熱が浮かび、目線が下に落ちる
一体どうして昼は穏やかなのに夜になったらこんなに艶やかなのだろうか不思議で胸の鼓動が落ち着く事はなかった
義兄弟の契
(羽散る夜に縁は一つ結ばれ、)
何とか火から脱出したが鴆の屋敷は全焼、屋敷の跡地に花雪達は佇んで鴆にリクオの話をしていた
「なるほど…四分の一は…妖怪だってーのか…
なっさけねぇ、こっちはれっきとした妖怪だってのに結局…足手まといになっちまってる…」
「!鴆さん大丈夫ですかっ?」
再び咳き込む鴆に回復した花雪が慌てて駆け寄り背を撫でる、何とかして和らげたいその想いで手から淡い月の様な光が漏れる
その光は鴆を暖かく包み込むと顔色は肌色に戻り咳は止まる、自分達が持っていない治癒能力に目を見開いた
「咳が…!」
「もう平気ですか?私、力になれましたかっ?」
「ああ…凄いなこれも月詠姫の力ってか…
なぁリクオ、今のオメェなら…継げんじゃねぇのか?三代目、オレが死ぬ前に…晴れ姿見せちゃあくれねぇか」
「飲むかい」
「あ、それ…」
三代目としての晴れ姿を見届けて死にたいと望む鴆の言葉に返答せずにリクオは持って来ていた酒瓶を見せる
「いいねぇ……オレに…酒をついでくれんのかい、ついでに…あんたの盃もくれよ、オレは…正式にあんたの下僕になりてぇ!
どーせ死ぬならアンタと…本当の義兄弟にさせてくれ、親の代じゃねぇ…直接あんたから」
「いいぜ鴆は弱ぇ妖怪だかんな、オレが守ってやるよ」
「はっきり言うな…夜のリクオは…なあ花雪」
「ふふ、そうですね」
くすくすと朗らかに微笑む花雪の目の前でリクオと鴆は盃を酌み交わす、月光に照らされてその姿は神聖な儀式の様だった
そして帰りの朧車の中でリクオはフと呟く
「カラスよ」
「え?」
「あとどれほどの盃を交わせば…妖怪どもに認められたことになる?」
「え?」
「オレは三代目を継ぐぜ、なぁ…そうだ
さっきの画図、最高幹部って……何人いるんだい?」
「リクオは本当にぬらおじい様の座に座ろうとしてるの?」
「ああ、そうだな」
「!キャッ」
昼の姿とは違い、三代目を継ぐ事を言葉に出した彼にカラス天狗は驚き、花雪は恐る恐ると口に出した
その言葉に笑みを浮かべるとリクオは花雪の肩を引いて自分の胸に倒れ込ませる、男に免疫がない花雪は顔を赤くする
「あ、あのっ」
「オレが三代目になったあかつきには…花雪、お前を貰って共に歩こうか」
「えっえ?」
「その先まで花雪を守ってやるよ」
「っ!」
頬に手を滑らせて艶やかに微笑みながら髪に口付けるリクオに花雪は再び熱が浮かび、目線が下に落ちる
一体どうして昼は穏やかなのに夜になったらこんなに艶やかなのだろうか不思議で胸の鼓動が落ち着く事はなかった
義兄弟の契
(羽散る夜に縁は一つ結ばれ、)