第三十八幕 神辺に向かうは雨衣なき草枕
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ぬらりひょんに叩きのめされたリクオは花雪から引き上げられてからの2日、彼女の力も虚しく目を覚まさずにいた
「まだ…起きないの?もう2日も寝たっきり……
このまま、2度と目が覚めなかったらどうしよう…」
「雪女!」
「…」
「あ…ご、ごめんなさいっ花雪様!私…っ」
「ううん…リクオは絶対に目を覚ましてくれる…信じてるから…私もリクオが早く起きる様に頑張る」
「花雪様…」
この2日間、花雪は彼の傍を離れずに体力が続く限りに治癒を続けていた、その光で彼の意識を目覚めへと導く様に
少々寝不足気味に目の下に薄い隈を作った彼女に微笑まれ、氷麗は花雪が休める時を作る為にもとリクオの目覚めを心の中で祈った
「そーいえば…清十字団が今日来たわよ、一週間後に京都に出発!! だって――」
「そんなことよりリクオ様よ!! 総大将は何を考えているのかしら、実の孫をこんな目にあわせて…ヒドイですよね、花雪様!」
「おい!! お前ら、リクオ様と花雪様をかくまえ」
「な…なによ、首無」
「く、首無…?どうかしたの?」
「いいから早く!! く…くるぞ!! 化け物が!!」
「化け、物…?、?!ひゃぁぁぁ~~っ!?」
慌てた様子でしかも顔面蒼白で部屋に飛び込んで来た首無の後から巨大ななまはげが現れ、花雪はその風貌に首無同様に顔面蒼白に陥った
それは氷麗達も例外でなく、その妖達に目を見開き固まる、そんな彼女達を気にも止めない2人の妖達は…
「弱い子はいねが~~」
「弱い子はいねが~~人間くせぇなぁ~~?」
「くんくん、おお~?こいつだぁ~~こいつが弱ぇ…人間の臭いだ~けどこっちにも人間の臭いするぞぉ~」
「えっ…?」
「つれでいぐぉ~」
「あっ!! その手をどけなさい!!」
「邪魔する悪い子はお゛め゛え゛がぁ゛~~」
「ひィィ~~ィ~~!?」
「つ、氷麗ちゃん!無理しないでっひぇ…!」
「何!?何よ、こいつら~~~」
布団に寝かされたリクオを強引に奪い攫うなまはげに対抗した氷麗だったが、その眼光と恐ろしさに溜まらず声を上げてしまう
なまはげはその手に持っていた刃物を振り上げ、力任せに畳を殴りつけるとその力に対抗出来ずに全ての畳がひっくり返り、花雪達ごと吹き飛ばされてしまった、さながら嵐の様である
「リクオ様~~~~~」
「あ、あなた達は一体…!?」
「それじゃ……確かに預かりましたぜ、あんたのお孫さん、ワシら……奥州遠野一家がな!!」
「!ま、待ってくださいっあの…私も一緒に連れていって下さい!」
「花雪様?!何をっ!」
「お願いします、遠野の噂はかねがね聞いております…だから…私をその地で鍛えては貰えないでしょうかっ?」
「弱い子、もう一人つれていぐぉ~」
「きゃっ」
「月詠の姫さんが望んだら、一緒に連れて行け…そう言われてるんで預からせてもらいますぜ!」
無茶を承知で頼んだ花雪の袿をはぎ取り、リクオを担いでいない方のなまはげが彼女を担ぎ上げると雨が降りしきる中、花雪とリクオは奥州へと連れて行かれたのだった
神辺に向かうは雨衣なき草枕
(後朝は望まず、共に雲居へと)
「まだ…起きないの?もう2日も寝たっきり……
このまま、2度と目が覚めなかったらどうしよう…」
「雪女!」
「…」
「あ…ご、ごめんなさいっ花雪様!私…っ」
「ううん…リクオは絶対に目を覚ましてくれる…信じてるから…私もリクオが早く起きる様に頑張る」
「花雪様…」
この2日間、花雪は彼の傍を離れずに体力が続く限りに治癒を続けていた、その光で彼の意識を目覚めへと導く様に
少々寝不足気味に目の下に薄い隈を作った彼女に微笑まれ、氷麗は花雪が休める時を作る為にもとリクオの目覚めを心の中で祈った
「そーいえば…清十字団が今日来たわよ、一週間後に京都に出発!! だって――」
「そんなことよりリクオ様よ!! 総大将は何を考えているのかしら、実の孫をこんな目にあわせて…ヒドイですよね、花雪様!」
「おい!! お前ら、リクオ様と花雪様をかくまえ」
「な…なによ、首無」
「く、首無…?どうかしたの?」
「いいから早く!! く…くるぞ!! 化け物が!!」
「化け、物…?、?!ひゃぁぁぁ~~っ!?」
慌てた様子でしかも顔面蒼白で部屋に飛び込んで来た首無の後から巨大ななまはげが現れ、花雪はその風貌に首無同様に顔面蒼白に陥った
それは氷麗達も例外でなく、その妖達に目を見開き固まる、そんな彼女達を気にも止めない2人の妖達は…
「弱い子はいねが~~」
「弱い子はいねが~~人間くせぇなぁ~~?」
「くんくん、おお~?こいつだぁ~~こいつが弱ぇ…人間の臭いだ~けどこっちにも人間の臭いするぞぉ~」
「えっ…?」
「つれでいぐぉ~」
「あっ!! その手をどけなさい!!」
「邪魔する悪い子はお゛め゛え゛がぁ゛~~」
「ひィィ~~ィ~~!?」
「つ、氷麗ちゃん!無理しないでっひぇ…!」
「何!?何よ、こいつら~~~」
布団に寝かされたリクオを強引に奪い攫うなまはげに対抗した氷麗だったが、その眼光と恐ろしさに溜まらず声を上げてしまう
なまはげはその手に持っていた刃物を振り上げ、力任せに畳を殴りつけるとその力に対抗出来ずに全ての畳がひっくり返り、花雪達ごと吹き飛ばされてしまった、さながら嵐の様である
「リクオ様~~~~~」
「あ、あなた達は一体…!?」
「それじゃ……確かに預かりましたぜ、あんたのお孫さん、ワシら……奥州遠野一家がな!!」
「!ま、待ってくださいっあの…私も一緒に連れていって下さい!」
「花雪様?!何をっ!」
「お願いします、遠野の噂はかねがね聞いております…だから…私をその地で鍛えては貰えないでしょうかっ?」
「弱い子、もう一人つれていぐぉ~」
「きゃっ」
「月詠の姫さんが望んだら、一緒に連れて行け…そう言われてるんで預からせてもらいますぜ!」
無茶を承知で頼んだ花雪の袿をはぎ取り、リクオを担いでいない方のなまはげが彼女を担ぎ上げると雨が降りしきる中、花雪とリクオは奥州へと連れて行かれたのだった
神辺に向かうは雨衣なき草枕
(後朝は望まず、共に雲居へと)
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