第三十八幕 神辺に向かうは雨衣なき草枕
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夜更けから長い時間をかけ、始祖たる月詠姫でありぬらりひょんの思い人の桔梗の話を聞き終わった花雪は会話の礼にと彼と一緒に煙管を探していた
「やれやれ、やっとあったわい」
「ぬらおじい様、煙管はありましたか?」
「おおあったわい、すまんのぅ花雪。そーじゃそーじゃ、煙管は2本あったんじゃ
失くしたのは大阪城で拾ったどーでもいいやつじゃった、こっちのは…」
「…?」
言葉を一旦切り、彼が見る先の桜を模した珱姫の仏壇を花雪も一緒になって見上げる
煙管の細工には桜と桔梗の模様、この仏壇と同じくその煙管も彼女達を模して作られたのだろうかと考えるが目の前のぬらりひょんにそれを聞くのは躊躇われた
「あ、おじいちゃん。花雪もここにいたんだね」
「リクオ?帰ってくるの早かったんだね」
「うん、ちょっとじいちゃんに相談する事があって…」
「なんじゃい、リクオや」
「じいちゃん、花雪…ボク、京都に行こうと思う」
「え…京、都…?」
「あの陰陽師の娘…知ってるだろ?なんか…京都で悪いことがおきてるらしいんだ、それも妖怪がらみで
ボクが行って…あの娘を助けてあげたいんだ!!」
「死にてぇのか、お前」
「え!?……」
「おじい、様…?」
今まで黙ったままであったぬらりひょんは打って変わり、リクオの方へ振り返り、鋭い眼光から放たれる威圧感で貫く
その威圧感に畏れを抱いたのは彼だけでなく傍にいた花雪までもがそれに飲み込まれ…ぬらりひょんの姿を見失った
「……ビビリおって」
「?!」
―いつの間にリクオの傍まで…?全く気付けなかった…っ
舌打ちによって漸く二人はぬらりひょんがリクオの懐に入っていた事に気付く
びくつき、次の動作に対応出来なくなっている彼の腹をぬらりひょんは加減なく蹴り、外の庭にリクオを叩き付けてしまった
「リクオッ」
「チッ……バカめが、こんなジジイの蹴りがかわせんのかい」
吐き捨てる様に呟き、あぶくが沸き立つ池へとぬらりひょんは一歩ずつ歩み寄る、花雪は圧倒的な存在感に呆然とその背中と池を見つめるのみ
「そこで頭を冷やせ、リクオ。今のお前じゃあ京へは死ににゆくようなものじゃあ……花雪を悲しませたくないじゃろう
四国を倒して天狗か?てめぇの力じゃ…下っ端にもやられるぞ」
その瞬間に大きな水柱を立て、ぬらりひょんに対抗する為にか妖怪の姿へと変化したリクオが殺気と共に立ち上がった
「なにをしやがる…くそじじい、やってみねぇとわかんねぇだろーが」
「……ためしてみるか?」
「ためしてみるか…だと?…じじい、本気か」
「リクオ、どーしても京都に行きたいと言うんなら、てめぇの力を抜いてみろ」
池から這い上がり、訝しげにするリクオへ総大将としての威厳を瞳に讃えながら、ぬらりひょんは己のドスを抜き、若頭と対峙する
不穏な空気が雲と共に流れる中、花雪は我に帰り、慌てて縁側に駆け寄る
「二人とも内輪揉めなんて止めて…!」
「ん?、!?リクオ様……!?総大将!?花雪様、これは一体―――!?」
「カラス天狗…っ」
「いくぞリクオ、わしが見えるかの――」
「(さっきと…同じ…っ?!)」
風呂上がりのカラス天狗と花雪が見守る中、ぬらりひょんは再び威圧感…畏れによって一瞬の内にリクオの懐に入り込むと柄部分で胸を遠慮なく突く
急所から体中を走る激痛にリクオは血を吐き、立っている事すらも出来なくなり、ぐらりと体を倒してしまう
「やれやれ、やっとあったわい」
「ぬらおじい様、煙管はありましたか?」
「おおあったわい、すまんのぅ花雪。そーじゃそーじゃ、煙管は2本あったんじゃ
失くしたのは大阪城で拾ったどーでもいいやつじゃった、こっちのは…」
「…?」
言葉を一旦切り、彼が見る先の桜を模した珱姫の仏壇を花雪も一緒になって見上げる
煙管の細工には桜と桔梗の模様、この仏壇と同じくその煙管も彼女達を模して作られたのだろうかと考えるが目の前のぬらりひょんにそれを聞くのは躊躇われた
「あ、おじいちゃん。花雪もここにいたんだね」
「リクオ?帰ってくるの早かったんだね」
「うん、ちょっとじいちゃんに相談する事があって…」
「なんじゃい、リクオや」
「じいちゃん、花雪…ボク、京都に行こうと思う」
「え…京、都…?」
「あの陰陽師の娘…知ってるだろ?なんか…京都で悪いことがおきてるらしいんだ、それも妖怪がらみで
ボクが行って…あの娘を助けてあげたいんだ!!」
「死にてぇのか、お前」
「え!?……」
「おじい、様…?」
今まで黙ったままであったぬらりひょんは打って変わり、リクオの方へ振り返り、鋭い眼光から放たれる威圧感で貫く
その威圧感に畏れを抱いたのは彼だけでなく傍にいた花雪までもがそれに飲み込まれ…ぬらりひょんの姿を見失った
「……ビビリおって」
「?!」
―いつの間にリクオの傍まで…?全く気付けなかった…っ
舌打ちによって漸く二人はぬらりひょんがリクオの懐に入っていた事に気付く
びくつき、次の動作に対応出来なくなっている彼の腹をぬらりひょんは加減なく蹴り、外の庭にリクオを叩き付けてしまった
「リクオッ」
「チッ……バカめが、こんなジジイの蹴りがかわせんのかい」
吐き捨てる様に呟き、あぶくが沸き立つ池へとぬらりひょんは一歩ずつ歩み寄る、花雪は圧倒的な存在感に呆然とその背中と池を見つめるのみ
「そこで頭を冷やせ、リクオ。今のお前じゃあ京へは死ににゆくようなものじゃあ……花雪を悲しませたくないじゃろう
四国を倒して天狗か?てめぇの力じゃ…下っ端にもやられるぞ」
その瞬間に大きな水柱を立て、ぬらりひょんに対抗する為にか妖怪の姿へと変化したリクオが殺気と共に立ち上がった
「なにをしやがる…くそじじい、やってみねぇとわかんねぇだろーが」
「……ためしてみるか?」
「ためしてみるか…だと?…じじい、本気か」
「リクオ、どーしても京都に行きたいと言うんなら、てめぇの力を抜いてみろ」
池から這い上がり、訝しげにするリクオへ総大将としての威厳を瞳に讃えながら、ぬらりひょんは己のドスを抜き、若頭と対峙する
不穏な空気が雲と共に流れる中、花雪は我に帰り、慌てて縁側に駆け寄る
「二人とも内輪揉めなんて止めて…!」
「ん?、!?リクオ様……!?総大将!?花雪様、これは一体―――!?」
「カラス天狗…っ」
「いくぞリクオ、わしが見えるかの――」
「(さっきと…同じ…っ?!)」
風呂上がりのカラス天狗と花雪が見守る中、ぬらりひょんは再び威圧感…畏れによって一瞬の内にリクオの懐に入り込むと柄部分で胸を遠慮なく突く
急所から体中を走る激痛にリクオは血を吐き、立っている事すらも出来なくなり、ぐらりと体を倒してしまう