第三十四幕 綻ぶ花筐に残るは寒芍薬
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騒ぎを聞きつけた老中に縋る貞姫の言葉に激昂したが一人の臣下がその首を刎ねた
「…"淀殿"、あまり派手になさるな…」
「いっ」
その首を呆然と見、自分の見た未来が現実になる絶望に貞姫の瞳からは瞳が零れ、悲痛な声が喉から絞り出た
部屋に引き摺り戻された彼女は宮子姫と同じ末路をたどる、目の前の残虐な光景に桔梗の体も震えるが自分より下の少女姫をあやす為に抱き締める
「ひっひっく、うぇ~~ん、うぇ~~ん」
「大丈夫、ですよ…貴女は私が守ってあげるから…泣かないで…」
「ヒック」
「!! (涙が真珠になった!?あの姫達は未来を見通したりと不思議な力を持っていた…)」
―…………!! 何かしらの能力を持つ者達を意図的に集めたんだわ、私達の生き肝を喰うために――――
迫る自分への死に桔梗の心臓は警鐘の様に再度大きく打ち鳴る、二人の姫の生き肝を喰らった淀殿はその彼女へ手を伸ばしてくる
「おそれることはない、桔梗姫……そなたたちの血肉は妖怪千年の都の礎となるのだから、月の姫の血肉はわらわの力ともなろう
ゆだねよ、美しき月の姫……………」
「(…っ珱姫…、――妖様…!)」
小さな少女の姫を抱き締める桔梗の頬を掴み、顔は近付き、生の実感は遠のくばかり
自分の死を感じた彼女の脳裏に浮かんだのは最愛の妹と…自分に心を芽吹かせ始めてくれた変わり者の彼、だがその時畳みを踏みならす音が耳を突いた
―妖…様!?
自分の視界にはドスを握り、鋭い眼光を放ちながら淀殿へ向かうぬらりひょんが写り込んだ
迷う事なく彼はは淀殿へ斬りつけた筈だが、その刃は彼女に届く前に周りに防がれてしまう、それでも彼女と桔梗を切り離す事は出来た
「…………チ…」
「!妖様っ」
巨大な鬼がその巨体に見合った棍棒で目の前にいたぬらりひょんを振り殴った
「…何じゃ?侵入者か」
「何奴じゃ!!」
「……ヤクザ者か」
鋭い風圧によって、破けた着物の背中には百鬼夜行と仏らしき彫物が姿を現した
「ワシは奴良組総大将ぬらりひょん、こいつはワシの女じゃ、わりいがつれて帰るぜ」
「なんと……妖が月の姫といえど、人を助けに?異な事をする奴じゃ、血迷うたはぐれ鼠か何かか…………!?」
淀殿の言葉に妖達がぬらりひょんへ襲いかかろうとした刹那、天上を突き破り、奴良組の百鬼夜行達が姿を現した
「なんだ…来たのか、てめーら」
「百鬼夜行ですからな」
「入れ墨だけじゃ―――さびしいでしょう」
「…………バカな奴等じゃ」
「………何やら珍客が多いのう、力の差も分からぬ虫ケラが……」
口ではそういうぬらりひょんは何処か頼もしげに笑みを浮かべ、それに対して淀殿は嘲笑う様に笑みを浮かべる
目の前で起こり始める戦闘の中で桔梗は心の変化の兆しを見せ始めた
「(妖様…私の為にこんな無茶を…?でも、どうして…どうしてこんな、心が和らぐの…?)」
綻ぶ花筐に残るは寒芍薬
(貴方の存在で"不安を取り除いて")
***
寒芍薬=クリスマスローズ(洋名)
花言葉=「私の不安を取り除いてください」
「…"淀殿"、あまり派手になさるな…」
「いっ」
その首を呆然と見、自分の見た未来が現実になる絶望に貞姫の瞳からは瞳が零れ、悲痛な声が喉から絞り出た
部屋に引き摺り戻された彼女は宮子姫と同じ末路をたどる、目の前の残虐な光景に桔梗の体も震えるが自分より下の少女姫をあやす為に抱き締める
「ひっひっく、うぇ~~ん、うぇ~~ん」
「大丈夫、ですよ…貴女は私が守ってあげるから…泣かないで…」
「ヒック」
「!! (涙が真珠になった!?あの姫達は未来を見通したりと不思議な力を持っていた…)」
―…………!! 何かしらの能力を持つ者達を意図的に集めたんだわ、私達の生き肝を喰うために――――
迫る自分への死に桔梗の心臓は警鐘の様に再度大きく打ち鳴る、二人の姫の生き肝を喰らった淀殿はその彼女へ手を伸ばしてくる
「おそれることはない、桔梗姫……そなたたちの血肉は妖怪千年の都の礎となるのだから、月の姫の血肉はわらわの力ともなろう
ゆだねよ、美しき月の姫……………」
「(…っ珱姫…、――妖様…!)」
小さな少女の姫を抱き締める桔梗の頬を掴み、顔は近付き、生の実感は遠のくばかり
自分の死を感じた彼女の脳裏に浮かんだのは最愛の妹と…自分に心を芽吹かせ始めてくれた変わり者の彼、だがその時畳みを踏みならす音が耳を突いた
―妖…様!?
自分の視界にはドスを握り、鋭い眼光を放ちながら淀殿へ向かうぬらりひょんが写り込んだ
迷う事なく彼はは淀殿へ斬りつけた筈だが、その刃は彼女に届く前に周りに防がれてしまう、それでも彼女と桔梗を切り離す事は出来た
「…………チ…」
「!妖様っ」
巨大な鬼がその巨体に見合った棍棒で目の前にいたぬらりひょんを振り殴った
「…何じゃ?侵入者か」
「何奴じゃ!!」
「……ヤクザ者か」
鋭い風圧によって、破けた着物の背中には百鬼夜行と仏らしき彫物が姿を現した
「ワシは奴良組総大将ぬらりひょん、こいつはワシの女じゃ、わりいがつれて帰るぜ」
「なんと……妖が月の姫といえど、人を助けに?異な事をする奴じゃ、血迷うたはぐれ鼠か何かか…………!?」
淀殿の言葉に妖達がぬらりひょんへ襲いかかろうとした刹那、天上を突き破り、奴良組の百鬼夜行達が姿を現した
「なんだ…来たのか、てめーら」
「百鬼夜行ですからな」
「入れ墨だけじゃ―――さびしいでしょう」
「…………バカな奴等じゃ」
「………何やら珍客が多いのう、力の差も分からぬ虫ケラが……」
口ではそういうぬらりひょんは何処か頼もしげに笑みを浮かべ、それに対して淀殿は嘲笑う様に笑みを浮かべる
目の前で起こり始める戦闘の中で桔梗は心の変化の兆しを見せ始めた
「(妖様…私の為にこんな無茶を…?でも、どうして…どうしてこんな、心が和らぐの…?)」
綻ぶ花筐に残るは寒芍薬
(貴方の存在で"不安を取り除いて")
***
寒芍薬=クリスマスローズ(洋名)
花言葉=「私の不安を取り除いてください」