第三十三幕 大饗の内の心持ちに紫丁香花を
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「桔梗姫殿ですな?」
「いかにも、私がこの屋敷の姉妹姫の姉である桔梗です」
「豊臣秀頼様が側室にお迎えしたく、共に大阪城へ」
「…分かりました、お連れ下さい」
「欲深ではないのは良い事だ、父親とは違い」
「(ああ、お父様は殺されてしまったのね…)」
一瞬で事を理解しても桔梗の表情は凍ったまま、部屋を通り過ぎると彼女は大阪城に連れられる
それを知らずに夕時にぬらりひょんは再び屋敷に現れ、惨状を目の当たりにする事となる
「桔梗、返事を聞きにきたぜ」
血飛沫が畳や襖に飛び散り、陰陽師達の死体が所々に伏せている中で是光が呆然と膝を付いていた
「………なんだ…これは…」
「お前は…ぬらりひょん………」
「そうか…かすかな妖気はお前だったか………」
「……んなこたどーでもいい、桔梗はどこだ!?」
「ぬらりひょん…?貴方が姉様の仰ってた方…?っ…桔梗姉様をお助け下さい…!」
「一体どうしたんだ」
「妖に連れて行かれたのです…姉様は私の身代わりで…っ」
「桔梗を狙う妖…そいつらはどこへ…」
―生き肝信仰の妖か…?
「大阪城………」
――――羽衣狐か!!
「羽衣狐…」
珱姫と是光の言葉にぬらりひょんの妖気は怒りによって、倍増する
その場に残っていた桔梗の所持していた護身刀を手にとると彼は飛び出し、花街までその妖気を隠そうとせずに駆け抜けるが引き止められた
「どこへ行くのです、総大将」
「……牛鬼」
「我が大将よ…そんな血の気多く走らば妖気となり、妖を呼びますぞ
あなたらしくない…今夜は誰にケンカを売るつもりです」
「大阪城に向かう、お前はついてこんでいいぞ」
「お…大阪城だと!?バカな…大阪城に巣喰う"奴"を知らぬわけではないでしょう、羽衣狐は…"普通の妖"じゃかなわない!!」
人を表舞台からも支配する唯一の妖…
古来より、京に巣喰う大妖怪中の大妖怪!!
古来より、京に巣喰う大妖怪中の大妖怪!!
「やめろ…まだその時期でない!! 力をもっとためるんだ…魑魅魍魎の主となるのなら!!」
「だまれ牛鬼、羽衣狐が魑魅魍魎の主だってんなら――――
ワシが、魑魅魍魎の主ーそいつーを超えるまでよ!!」
必死に説得し、声を荒げる牛鬼の言葉と手を払い除ける程の妖気をぬらりひょんが纏っていた…
大饗の内の心持ちに紫丁香花を
(溶けゆく心に"愛の芽生え"の兆し、そして)
***
紫丁香花=ライラック(洋名)
花言葉=愛の芽生え、出会いの喜び