第三十三幕 大饗の内の心持ちに紫丁香花を
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今までにない直球過ぎる求婚に花雪の頬は先程とは違う意味合いの熱が帯びる
やがて空が白み始めた頃、行きと同じ様に彼女はぬらりひょんに屋敷まで送り届けられた
「…帰して下さるとは思っていませんでした」
「約束は守るさ、ワシはウソをつく妖ではないからな」
「………」
「なぁ…一緒になろう、ワシはやがて天下を取る…その為にはお前が必要なんだ」
「あ…妖様…」
堂々と玄関から入る妖だと自称するぬらりひょんに背を向け、部屋に入ろうとした無防備な背中を包まれる
自分を包む存在、掴まれた手の優しさと温度は桔梗を揺れ動かし、罪悪感が生まれる
「…っごめんなさい…私はあなた様が思う様な人じゃないのです…"誰でも分け隔て"なく、救ってきた訳ではない…
どうか…私の力が欲しいだけならば…お引き取り下さい…」
「…あんたの力が欲しいんじゃねぇ、そばで笑ってろって言ってんだよ
明日、また…来るぜ」
「こ…困ります…っ」
引き離そうとする言葉は彼を止める事は出来ない、寧ろ自分が書いた境界線を渡ってまで自分に歩み寄ろうとする
「…様、姉様?」
「!珱姫…どうかしましたか?」
「桔梗姉様が何処か上の空でしたので…昨夜はゆっくりお眠りになられなかったのですか?」
「貴女が気に病む事ではありませんよ」
「いいえっ桔梗姉様はご自身の事を二の次に致しますから、私がしっかりと心配します!」
「ふふ…嬉しいですよ、ありがとう珱姫」
名の通りに他者の心を綻ばせる珱姫の言葉に桔梗の頬も弛み、彼女に微笑んでみせる
昼下がりの屋敷、姉妹同士で話を弾ませていると屋敷が静寂を切り、微かな妖気がこちらに迫ってきているのを感じる、珱姫も何かを察したのか震えている
「姉、様…」
「大丈夫ですよ、珱姫…貴女はここに隠れていなさい」
「!待って下さい、桔梗姉様!」
「事が収まるまではここに、そしてもしぬらりひょんという方がお出でになられたら…その方を頼りなさい」
「桔梗姉様もどうか一緒に隠れ過ごして下さい…っ」
「珱姫、貴女を守る事が私の使命なのです」
「桔梗姉様っ!!」
自室に珱姫を閉じ込め、以前に交わした秀元との文と同封されていた結界を作る札を襖に貼る
内側から叫ぶ声が聞こえても振り返らずに珱姫の自室で時を待つ、屋敷を漂う妖気は無事に自室を通り過ぎ、桔梗まで辿り着くと襖は開かれるが彼女は凛と妖を見返した
やがて空が白み始めた頃、行きと同じ様に彼女はぬらりひょんに屋敷まで送り届けられた
「…帰して下さるとは思っていませんでした」
「約束は守るさ、ワシはウソをつく妖ではないからな」
「………」
「なぁ…一緒になろう、ワシはやがて天下を取る…その為にはお前が必要なんだ」
「あ…妖様…」
堂々と玄関から入る妖だと自称するぬらりひょんに背を向け、部屋に入ろうとした無防備な背中を包まれる
自分を包む存在、掴まれた手の優しさと温度は桔梗を揺れ動かし、罪悪感が生まれる
「…っごめんなさい…私はあなた様が思う様な人じゃないのです…"誰でも分け隔て"なく、救ってきた訳ではない…
どうか…私の力が欲しいだけならば…お引き取り下さい…」
「…あんたの力が欲しいんじゃねぇ、そばで笑ってろって言ってんだよ
明日、また…来るぜ」
「こ…困ります…っ」
引き離そうとする言葉は彼を止める事は出来ない、寧ろ自分が書いた境界線を渡ってまで自分に歩み寄ろうとする
「…様、姉様?」
「!珱姫…どうかしましたか?」
「桔梗姉様が何処か上の空でしたので…昨夜はゆっくりお眠りになられなかったのですか?」
「貴女が気に病む事ではありませんよ」
「いいえっ桔梗姉様はご自身の事を二の次に致しますから、私がしっかりと心配します!」
「ふふ…嬉しいですよ、ありがとう珱姫」
名の通りに他者の心を綻ばせる珱姫の言葉に桔梗の頬も弛み、彼女に微笑んでみせる
昼下がりの屋敷、姉妹同士で話を弾ませていると屋敷が静寂を切り、微かな妖気がこちらに迫ってきているのを感じる、珱姫も何かを察したのか震えている
「姉、様…」
「大丈夫ですよ、珱姫…貴女はここに隠れていなさい」
「!待って下さい、桔梗姉様!」
「事が収まるまではここに、そしてもしぬらりひょんという方がお出でになられたら…その方を頼りなさい」
「桔梗姉様もどうか一緒に隠れ過ごして下さい…っ」
「珱姫、貴女を守る事が私の使命なのです」
「桔梗姉様っ!!」
自室に珱姫を閉じ込め、以前に交わした秀元との文と同封されていた結界を作る札を襖に貼る
内側から叫ぶ声が聞こえても振り返らずに珱姫の自室で時を待つ、屋敷を漂う妖気は無事に自室を通り過ぎ、桔梗まで辿り着くと襖は開かれるが彼女は凛と妖を見返した