第三十三幕 大饗の内の心持ちに紫丁香花を
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「ウギャァァァ、スゲェ桔梗姫!! 夢浮橋五十点出た――――!!」
「そんなに凄いもの、なのですか?」
「まったく、総大将の考えてることは……わからん!」
「月の姫と言えど人間の女をこんな妖の集団の中に入れて、酔狂な……後で肝を喰うのか?」
「さて…………どーするつもりだ?」
花街遊びをしている桔梗を見ながら、一部の批判的な妖達は密やかに囁くのをぬらりひょんは酒で喉を潤しながら聞いていた
ふと彼は猪口を口から離すと目の前で紅潮させた桔梗は気をこちらに移らせる
「桔梗」
「はい?」
「ワシと夫婦になろう」
唐突ながら、その言葉には冗談の色は見えずに真剣ながら不適に微笑むぬらりひょんが桔梗を見つめていた
静まり返った宴会で最初に声を荒げたのはカラス天狗だった
「ちょちょちょ、待ってください総大将ぉ~~~~!!」
「ん?」
「今何と言いました!?この女は……呪詛を受けて妖になったとは言え、人間ですぞ!! "人と交わる"気か、あんた―――!!」
「ちょっと!!ぬらりひょん、こんな女のどこがいいのよ!!」
「どわっ……そーいう問題じゃないぞ、雪女」
「雪麗、この女はお前が思ってるよりよっぽどいい女だぜ」
「し…し…下の名前で呼ばないでよ…今は、この…変態!!」
「こりゃ雪女、総大将に向かって何てことを」
動揺が空間を包み、雪女こと雪麗は八つ当たりにかカラス天狗を凍らせると襖を倒す勢いで外へ出て行ってしまった
呆然と頭の中でぬらりひょんからの言葉を反復させていた桔梗へ再び彼が視線を向ける
「桔梗」
「は…はい…?」
「あんたは"特別な存在"だ…ワシはずっとあんたを見てきた、そしてその氷の様な表情を溶かし、笑顔が見たい、その思いはいや増すばかりじゃ…
平たくいやぁ、あんたに惚れた、桔梗…ワシの妻になれ!!」
「え?え…そ、そんな…っ!!」
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