第七十幕 後一歩、剣千は届かず
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目の前に展開された無限の刃に押し返されながらも、負けじと業を放つ鬼童丸。一度出せば、何も残らない業が防がれる――それだけでももう異常に過ぎないというのに、こうして再び業を出される形になろうとは
次こそ、リクオの存在を葬らんと放たれた業に彼はたった一度、祢々切丸を振るうだけ。後はそこから溢れ出る千の刃が鬼童丸を捉え、数を誇る彼の剣戟を打ち消してくれる
「!?」
ーこ…この数は―――!?
ワシの剣戟でも、止められぬ――
「…へぇ、まるで一振りで千の刃があふれ出るようだ
これが…親父の使ってた鬼纏の2つめ…」
黒田坊の放った刃をも止めてみせた鬼童丸でさえも、この刃の群れを前に手を出す術がない。一本の刃を反らす合間にそれを越える数の刃が剣戟をすり抜け、本体である鬼童丸へと到達する
先程とは打って変わって立場を逆転させ、鬼童丸を圧倒するリクオ。どうやら黒田坊との業は彼と良く馴染んでいるらしい事がその指の動きから良く伝わってきた
「黒田坊の業をリクオが使用する…これが畏を背負うっていう事なんだね…
残念だったな、さっき邪魔されなかったら、つららちゃんの鬼纏も見る事ができたのに」
「ひ、姫様を差し置いてそんなっ!さっきもこの間もリクオ様に言われるがままでしたが…実際はできませんよ!」
「そ、そんなに私の事で気を使わなくていいんだよ?」
「だめです!わたしが許せません!」
初めて鬼纏という強力な業を目の当たりにした花雪はまるで、ヒーローショーを見る子供の様にはしゃぐ。黒田坊の鬼纏だけでこれなのだ、きっと氷麗との業もそれ以上かはたまた同じ程の迫力なのだろうと期待してしまう
純粋な花雪の言葉への氷麗からの返答はやや加熱し過ぎている気もするが、彼女に遠慮してのものなのだろう。この分では二人の鬼纏を見る日は遠い気がすると慌てふためく氷麗を見て、冷静になった頭で花雪は苦笑した
「まだだ…まだ…やられるわけにはいかんな…」
「!」
ー羅城門…?
この空間で唯一の建造物として、炎に包まれて存在する鬼の住処ー羅城門へと鬼童丸は飛び移る。最早、彼の武器である刀にはヒビが走り、いつまで保つかは分からない
後少しの命である刀を屋根に突き立てた途端に現れたのは、門の内部から突き出す刃。折れかかった刀に変わる鬼童丸の新たな武器として羅城門がついにその正体を明らかにしたのだ
次こそ、リクオの存在を葬らんと放たれた業に彼はたった一度、祢々切丸を振るうだけ。後はそこから溢れ出る千の刃が鬼童丸を捉え、数を誇る彼の剣戟を打ち消してくれる
「!?」
ーこ…この数は―――!?
ワシの剣戟でも、止められぬ――
「…へぇ、まるで一振りで千の刃があふれ出るようだ
これが…親父の使ってた鬼纏の2つめ…」
黒田坊の放った刃をも止めてみせた鬼童丸でさえも、この刃の群れを前に手を出す術がない。一本の刃を反らす合間にそれを越える数の刃が剣戟をすり抜け、本体である鬼童丸へと到達する
先程とは打って変わって立場を逆転させ、鬼童丸を圧倒するリクオ。どうやら黒田坊との業は彼と良く馴染んでいるらしい事がその指の動きから良く伝わってきた
「黒田坊の業をリクオが使用する…これが畏を背負うっていう事なんだね…
残念だったな、さっき邪魔されなかったら、つららちゃんの鬼纏も見る事ができたのに」
「ひ、姫様を差し置いてそんなっ!さっきもこの間もリクオ様に言われるがままでしたが…実際はできませんよ!」
「そ、そんなに私の事で気を使わなくていいんだよ?」
「だめです!わたしが許せません!」
初めて鬼纏という強力な業を目の当たりにした花雪はまるで、ヒーローショーを見る子供の様にはしゃぐ。黒田坊の鬼纏だけでこれなのだ、きっと氷麗との業もそれ以上かはたまた同じ程の迫力なのだろうと期待してしまう
純粋な花雪の言葉への氷麗からの返答はやや加熱し過ぎている気もするが、彼女に遠慮してのものなのだろう。この分では二人の鬼纏を見る日は遠い気がすると慌てふためく氷麗を見て、冷静になった頭で花雪は苦笑した
「まだだ…まだ…やられるわけにはいかんな…」
「!」
ー羅城門…?
この空間で唯一の建造物として、炎に包まれて存在する鬼の住処ー羅城門へと鬼童丸は飛び移る。最早、彼の武器である刀にはヒビが走り、いつまで保つかは分からない
後少しの命である刀を屋根に突き立てた途端に現れたのは、門の内部から突き出す刃。折れかかった刀に変わる鬼童丸の新たな武器として羅城門がついにその正体を明らかにしたのだ