第四十一幕 足引きの喧噪を共に郷地へと
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突如として舞い込んだ訃報に似た情報に花雪は脳裏に自分の友人であるゆらを思い浮かべ、眉を潜めると月鳴を握り締めた
「陰陽師が壊滅…!?」
「詳しいことはわかんねーが…手練の陰陽師が軒並みやられたらしい」
「リクオ…花雪…」
「てめぇら、京都に友達がいんだろ!?今すぐ助けに行くべきだぜ!! 今のお前たちなら里の畏は断ち切れるはずだろ!?」
―羽衣…狐ー!
「お父さん!待ってよー」
「りはんお父さまー」
「よくやった、これで"宿願"は復活だ」
「………"お姉ちゃん"は…誰?」
「…?」
自分の事の様に焦燥の色を露にする淡島の言葉を聞きながら、リクオは脳裏に八年前の自分と花雪を思い出していた
八年前…あの日、あの場所で殺された父親―鯉伴の傍らにいた漆黒の少女はきっと…
「花雪」
「リクオ、どうしたの?」
「今日里を出て行くから準備しておいてくれ、オレは挨拶してくる」
「!…うん、挑発みたいなことしちゃダメだよ?」
「分かってるよ」
不安げに自分を見上げる花雪に苦笑しながらリクオは彼女の頭を乱暴に撫で、夕時で賑わう屋敷へと踏み込んだ
「邪魔するぜ」
「リクオ!?」
「なんだ?」
「どっから入ってきた?」
「リ…リクオの奴、何もたもたしてんだよ。さっさと花雪と出ていきやいーじゃねーか」
「いいから黙ってろ」
「……てっきり勝手に出ていくものだと思っていた、死んでないってことは…多少は強くなったんだろ?」
「多少な」
「短い間でしたが遠野の皆様方には昨今駆け出しのこの私の為に稽古をつけてくれたこと、厚く御礼申し上げたい」
突如として現れたリクオにざわめく遠野の者達、そして逆に自分を挑発する言葉を買う事もなくリクオは赤河童の前に拳を置き頭を下げる
来たばかりとは違い、花雪に教えて貰った丁寧な礼節を口にした彼にそれを見守る者達は関心する
「(あ…リクオ、ちゃんと挨拶上手くいったみたい…良かった)」
「律儀に挨拶しに来るとはな、「遠野」とうまくやる為に教え込まれた処世術かい?じいさんの英雄譚ばかり聞かされているだろうに
実際は先代を失ってからの奴良組は弱体化の一途を辿っているのにな…お前と月詠姫は何も知らんか」
「八年前目の前で親父が殺された時、オレと花雪は恐らく羽衣狐に会っている」
『!?』
「(じゃ、あやっぱりあの女の子が…?!)」
「あの時を境に奴良組は弱体化し逆に関西妖怪が勢力を伸ばし始めた、この因果が偶然じゃねぇとしたら親父を殺ったのは羽衣狐だ、そして花雪の両親も羽衣狐が関わっている
だからあの女にもう一度会いにオレは花雪と共に京都へ行く、この深い因縁を断ち切るために!!」
「オイオイ、超美人の友達を助けるためだけじゃなかったのかい…?」
「………マジかよ」
準備を終え、会話が続く屋敷の中に入り込めずに話を聞いていた花雪でさえもリクオの見解を聞き、眼を見開く
彼女はふと思い出す、鯉伴が死んだ八年前…薄暗い一室で牛鬼や木魚達磨達が「狐が復活した」等と話していた事を
「四百年前の主…羽衣狐が親の敵、奴良組の若頭が老いた総大将にかわり妖の主を争うか、おもしろい!!」
「見ものじゃな!!」
「妖の主をめぐる一大決戦!! この遠野で高見の見物とまいろう!!」
「なんだ?こん中にオレが魑魅魍魎の主となる瞬間を一番近くで見てぇ奴は誰もいねぇのか?」
「………どういう意味だ」
「(あ…)」
「こんな山奥でえらそーにしててもそれこそお山の大将だ、京都についてくる度胸のある奴はいねぇのかって聞いてんだ」
「ああああ!?」
「今、何を言うたぁ!?」
「オレたち、遠野をバカにしたな!?」
「大口をたたきやがって」
「二度と出られねぇようにしてやろーか!!」
「(あんなに挑発しちゃダメって言ったのに…!)」
花雪に注意されてたにも関わらず、リクオは自分と羽衣狐の戦いを高見の見物に行こうと活気づく遠野の者達を挑発してしまう
血気盛んな彼らは易々とその挑発に乗ってしまうと来た時当初の様に河童犬が彼に襲いかかるが…鏡花水月を習得したリクオの敵ではなく
「陰陽師が壊滅…!?」
「詳しいことはわかんねーが…手練の陰陽師が軒並みやられたらしい」
「リクオ…花雪…」
「てめぇら、京都に友達がいんだろ!?今すぐ助けに行くべきだぜ!! 今のお前たちなら里の畏は断ち切れるはずだろ!?」
―羽衣…狐ー!
「お父さん!待ってよー」
「りはんお父さまー」
「よくやった、これで"宿願"は復活だ」
「………"お姉ちゃん"は…誰?」
「…?」
自分の事の様に焦燥の色を露にする淡島の言葉を聞きながら、リクオは脳裏に八年前の自分と花雪を思い出していた
八年前…あの日、あの場所で殺された父親―鯉伴の傍らにいた漆黒の少女はきっと…
「花雪」
「リクオ、どうしたの?」
「今日里を出て行くから準備しておいてくれ、オレは挨拶してくる」
「!…うん、挑発みたいなことしちゃダメだよ?」
「分かってるよ」
不安げに自分を見上げる花雪に苦笑しながらリクオは彼女の頭を乱暴に撫で、夕時で賑わう屋敷へと踏み込んだ
「邪魔するぜ」
「リクオ!?」
「なんだ?」
「どっから入ってきた?」
「リ…リクオの奴、何もたもたしてんだよ。さっさと花雪と出ていきやいーじゃねーか」
「いいから黙ってろ」
「……てっきり勝手に出ていくものだと思っていた、死んでないってことは…多少は強くなったんだろ?」
「多少な」
「短い間でしたが遠野の皆様方には昨今駆け出しのこの私の為に稽古をつけてくれたこと、厚く御礼申し上げたい」
突如として現れたリクオにざわめく遠野の者達、そして逆に自分を挑発する言葉を買う事もなくリクオは赤河童の前に拳を置き頭を下げる
来たばかりとは違い、花雪に教えて貰った丁寧な礼節を口にした彼にそれを見守る者達は関心する
「(あ…リクオ、ちゃんと挨拶上手くいったみたい…良かった)」
「律儀に挨拶しに来るとはな、「遠野」とうまくやる為に教え込まれた処世術かい?じいさんの英雄譚ばかり聞かされているだろうに
実際は先代を失ってからの奴良組は弱体化の一途を辿っているのにな…お前と月詠姫は何も知らんか」
「八年前目の前で親父が殺された時、オレと花雪は恐らく羽衣狐に会っている」
『!?』
「(じゃ、あやっぱりあの女の子が…?!)」
「あの時を境に奴良組は弱体化し逆に関西妖怪が勢力を伸ばし始めた、この因果が偶然じゃねぇとしたら親父を殺ったのは羽衣狐だ、そして花雪の両親も羽衣狐が関わっている
だからあの女にもう一度会いにオレは花雪と共に京都へ行く、この深い因縁を断ち切るために!!」
「オイオイ、超美人の友達を助けるためだけじゃなかったのかい…?」
「………マジかよ」
準備を終え、会話が続く屋敷の中に入り込めずに話を聞いていた花雪でさえもリクオの見解を聞き、眼を見開く
彼女はふと思い出す、鯉伴が死んだ八年前…薄暗い一室で牛鬼や木魚達磨達が「狐が復活した」等と話していた事を
「四百年前の主…羽衣狐が親の敵、奴良組の若頭が老いた総大将にかわり妖の主を争うか、おもしろい!!」
「見ものじゃな!!」
「妖の主をめぐる一大決戦!! この遠野で高見の見物とまいろう!!」
「なんだ?こん中にオレが魑魅魍魎の主となる瞬間を一番近くで見てぇ奴は誰もいねぇのか?」
「………どういう意味だ」
「(あ…)」
「こんな山奥でえらそーにしててもそれこそお山の大将だ、京都についてくる度胸のある奴はいねぇのかって聞いてんだ」
「ああああ!?」
「今、何を言うたぁ!?」
「オレたち、遠野をバカにしたな!?」
「大口をたたきやがって」
「二度と出られねぇようにしてやろーか!!」
「(あんなに挑発しちゃダメって言ったのに…!)」
花雪に注意されてたにも関わらず、リクオは自分と羽衣狐の戦いを高見の見物に行こうと活気づく遠野の者達を挑発してしまう
血気盛んな彼らは易々とその挑発に乗ってしまうと来た時当初の様に河童犬が彼に襲いかかるが…鏡花水月を習得したリクオの敵ではなく