第六十四幕 仁義切りを前にいざ、開門
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
首裏から体全体に走り抜ける衝撃は稲妻か何かか、それが何者の手によって発生したものかも把握出来ずに、ガイタロウはすぐ傍に水を張る堀へとその巨体を沈める事と相成った
ガイタロウが完全に振り返る直前にリクオがその首裏に鋭い蹴りを放ったのだ。二匹の攻撃を鏡花水月で回避し、油断し切って腹をよじらせている間にリクオが背後を取っていた時点で勝負は決していたのだ
「あぶべべべ…バグ、ヒ―――」
「ガ…ガイタロウ~~」
泳げないらしく、みっともなく溺れる姿を晒すガイタロウを前に狼狽えるガイジロウ。片割れの仇討ちにガイジロウが追って来ても、後々が面倒だという考えが働いたらしいリクオが残った鬼をも蹴り落とす
瞬く間に起きる巨体が飛び込んだ飛沫が水面を叩き付ける騒音と鬼達の断末魔にも目も暮れず、京都に足を踏み入れ、漸くといった時間を果たし、百鬼夜行は硬く閉ざされた弐條城の門を開いた
「何がおこったんじゃぁあ!?」
「な…なんじゃい」
「よぉく聞け、京の魑魅魍魎ども。奴良組とてめぇらの大将とは四百年分の因縁てぇやつが、ごっそりついちまってるみてぇだが…
この際、キレイさっぱりと…ケジメをつけさせてもらいに来た!」
いるわいるわ――騒ぎを聞きつけ、ぞろぞろと城内から湧き出て来た京妖怪達が。奴良組の百鬼を上回る数の羽衣狐の配下達を前にしてもリクオの態度は変わらない
この中に羽衣狐の姿が見えないのが残念だが、彼女とはこの先で避け切れない戦いになると分かっている。その前に相手をしなくてはならない百鬼の数を前にしてリクオは不適な笑みを浮かべ、挑発の言葉を口にした
「邪魔する奴ぁ、遠慮なくたたっ斬って三途の川ぁ見せてやるから、覚悟ねぇ奴ぁすっこんでろ!!」
『ヒュウv カックイイ!ゆらちゃん、一応もらってるで。畏のはおり』
「いるか!! 、!!」
リクオによる宣言によって、一気に雰囲気は抗戦状態へと移り変わり、所々から殺気が上りたつ。奴良組の百鬼夜行に混じり、彼らと行動を共にする人間のゆら等は先ず最初に狙われてしまう立場だ
屋根の上から放たれる矢を間一髪で札の守護で防ぎ、事なきを得るが、まだ序の口に過ぎない。この先、これ以上の襲撃があるという可能性は捨て切れない
羽衣狐討伐には彼女の使用する破軍が必要なのが勿論の事、秀元の具現化にも関わる一大事。ゆらの体は彼女だけのものではないという事を自覚してもらわなければならない
『気ぃつけてぇや、ゆらちゃん。ぬらちゃんの孫!!この城のどこかに鵺ヶ池っちゅーのがある、そこが羽衣狐の出産場所や!
月読も一緒におるはずや!あんたならたどりつけるやろ、彼女との絆が深いぬらちゃんの孫…ならなv』
「おぅ」
「!! ぬらくん!! あぶない!!」
「いかんな~」
順調に攻撃を交わし、城内に通じる門へと駈けるリクオの頭上から迫る影に彼の背後で京妖怪の攻撃で足止めを喰らったゆらが察する。影の本体はどうやら、妖の上顎の様だ
上顎があるという事は当然、下顎もあるという訳で。地面の中に潜ませていた下顎を備えた体は、踏み込んできたリクオの足を狩猟罠の様に噛み砕こうとするも、ゆらの声で反射的に体を翻した事で妖の顎は空を噛む
「彼奴 め、祢々切丸をとりだそうとしておるぞ!
そのまま、横にふり回すぞ!! 気をつけい!!」
目の前の妖の影に潜む、もう一体の妖の言う様に祢々切丸を取り出し、リクオは門番に対処しようと動く。そして彼が次に起こそうとした行動は横へ凪ぐ一閃
声に従うままにその妖は上顎を下顎から切り離す事で長ドスにより、斬り捨てられる事なく済む。どんなに攻撃が早くとも、先ずは体よりも頭で先に次の一手を考えてしまう事をこの妖は逆手に取る
ー京妖怪 鬼一口
「よめるよめる、なにしゆうかわかるぞ
やっぱり玄関から堂々入ろうとしょった」
ー京妖怪 サトリ
「わかるわかる、わかるぞ…おぬしが次、何するか手にとるようにな~~」
仁義切りを前にいざ、開門
(季節外れの花弁が舞う)
(あの夜と同じ色合い帯びて)
ガイタロウが完全に振り返る直前にリクオがその首裏に鋭い蹴りを放ったのだ。二匹の攻撃を鏡花水月で回避し、油断し切って腹をよじらせている間にリクオが背後を取っていた時点で勝負は決していたのだ
「あぶべべべ…バグ、ヒ―――」
「ガ…ガイタロウ~~」
泳げないらしく、みっともなく溺れる姿を晒すガイタロウを前に狼狽えるガイジロウ。片割れの仇討ちにガイジロウが追って来ても、後々が面倒だという考えが働いたらしいリクオが残った鬼をも蹴り落とす
瞬く間に起きる巨体が飛び込んだ飛沫が水面を叩き付ける騒音と鬼達の断末魔にも目も暮れず、京都に足を踏み入れ、漸くといった時間を果たし、百鬼夜行は硬く閉ざされた弐條城の門を開いた
「何がおこったんじゃぁあ!?」
「な…なんじゃい」
「よぉく聞け、京の魑魅魍魎ども。奴良組とてめぇらの大将とは四百年分の因縁てぇやつが、ごっそりついちまってるみてぇだが…
この際、キレイさっぱりと…ケジメをつけさせてもらいに来た!」
いるわいるわ――騒ぎを聞きつけ、ぞろぞろと城内から湧き出て来た京妖怪達が。奴良組の百鬼を上回る数の羽衣狐の配下達を前にしてもリクオの態度は変わらない
この中に羽衣狐の姿が見えないのが残念だが、彼女とはこの先で避け切れない戦いになると分かっている。その前に相手をしなくてはならない百鬼の数を前にしてリクオは不適な笑みを浮かべ、挑発の言葉を口にした
「邪魔する奴ぁ、遠慮なくたたっ斬って三途の川ぁ見せてやるから、覚悟ねぇ奴ぁすっこんでろ!!」
『ヒュウv カックイイ!ゆらちゃん、一応もらってるで。畏のはおり』
「いるか!! 、!!」
リクオによる宣言によって、一気に雰囲気は抗戦状態へと移り変わり、所々から殺気が上りたつ。奴良組の百鬼夜行に混じり、彼らと行動を共にする人間のゆら等は先ず最初に狙われてしまう立場だ
屋根の上から放たれる矢を間一髪で札の守護で防ぎ、事なきを得るが、まだ序の口に過ぎない。この先、これ以上の襲撃があるという可能性は捨て切れない
羽衣狐討伐には彼女の使用する破軍が必要なのが勿論の事、秀元の具現化にも関わる一大事。ゆらの体は彼女だけのものではないという事を自覚してもらわなければならない
『気ぃつけてぇや、ゆらちゃん。ぬらちゃんの孫!!この城のどこかに鵺ヶ池っちゅーのがある、そこが羽衣狐の出産場所や!
月読も一緒におるはずや!あんたならたどりつけるやろ、彼女との絆が深いぬらちゃんの孫…ならなv』
「おぅ」
「!! ぬらくん!! あぶない!!」
「いかんな~」
順調に攻撃を交わし、城内に通じる門へと駈けるリクオの頭上から迫る影に彼の背後で京妖怪の攻撃で足止めを喰らったゆらが察する。影の本体はどうやら、妖の上顎の様だ
上顎があるという事は当然、下顎もあるという訳で。地面の中に潜ませていた下顎を備えた体は、踏み込んできたリクオの足を狩猟罠の様に噛み砕こうとするも、ゆらの声で反射的に体を翻した事で妖の顎は空を噛む
「
そのまま、横にふり回すぞ!! 気をつけい!!」
目の前の妖の影に潜む、もう一体の妖の言う様に祢々切丸を取り出し、リクオは門番に対処しようと動く。そして彼が次に起こそうとした行動は横へ凪ぐ一閃
声に従うままにその妖は上顎を下顎から切り離す事で長ドスにより、斬り捨てられる事なく済む。どんなに攻撃が早くとも、先ずは体よりも頭で先に次の一手を考えてしまう事をこの妖は逆手に取る
ー京妖怪 鬼一口
「よめるよめる、なにしゆうかわかるぞ
やっぱり玄関から堂々入ろうとしょった」
ー京妖怪 サトリ
「わかるわかる、わかるぞ…おぬしが次、何するか手にとるようにな~~」
仁義切りを前にいざ、開門
(季節外れの花弁が舞う)
(あの夜と同じ色合い帯びて)