第四十九幕 神奈備でさえも身を翻す
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リクオと花雪がゆら達、花開院家の陰陽師と合流していた同時刻――
百鬼の主とこの街に最強と自負する結界を張っていた陰陽師の力に引き寄せられるかの様に、京都の空を期待に膨らませる、"災厄"が駆っていた
ー楽しみだ、楽しみだぁ―――
「楽しみだぁ、なぁ――」
ー強ぇ奴らが、そろっていやがる―――
小さな子供達が対戦ゲームで胸を沸かせるかの様な心の高揚感、けれど圧倒的に違うものがある
仮想空間でお互いに腕を磨く、という競争力ではなく、自分の欲を満たす為だけに殺戮をする――相手の事を何も考えていない、個人プレーだという事
「え…」
血飛沫が、赤い色彩を持った花火かと錯覚するかの様に中空にて弾けた
「な…」
「う?」
「あ……」
「な…何や…?」
突如として惨状を背負い、それを自分達へ叩き付けて来た存在によって小妖怪達の大半があの一瞬で薙ぎ払われ、体のどこかしらと共に命を抉り取られてしまった
一体何が起こっているのか、許容範囲を超えたその出来事から頭は目を反らしている。ただ一つ分かるのは大気でさえも、目の前の巨大な災害を畏怖する様に震えている事だけ
突如として現れ、仲間の命を奪った存在に単純な恐怖――次は自分が力無く地面に横たわる仲間の一部となるのではないかといった畏れが妖達の自由を奪う
そんな彼らが抱く畏を自身の力として、吸収するかの様に社に現れた鬼面の六本腕の妖が咆哮を上げる。先程の惨状では生温い、殺戮の幕開けを謳った
「ギャアアアアア」
「ブビィイイイ」
「フハッ」
余す事なく体の全ての部位を使用し、鬼面の妖は陣の中心を目指して前衛を突き抜ける。それだけに飽き足らず、一匹足りとも逃がさぬ様にと妖は蜘蛛の子の様に逃げ惑う小妖怪を執拗にいたぶる
前菜で下腹を刺激するのを楽しむ様子さえも伺わせながら、そこまで妖は迫っていた。縦横無尽に駈けるその勢いは場に戦慄という名の尾を引く
「な…な…なんだこいつ…」
「マズイぞ!!」
「こっちに近づいてくるぅー!?」
「ウソ…急じゃない!?」
先程、竜二の手によってこの地の封印として地に穿たれた千手百足という妖怪よりも明らかに凶悪、且つ大きな暴力の性質を持つ鬼面の妖、その性質が絨毯爆撃の様に放たれる状況は何とも圧倒的だ
近付きつつある来襲を迎え撃つ為にも冷麗や魔魅流達がすぐさま態勢を整え、来たる戦いへ備える。手練である遠野の者達でさえもこの状況を慎重に見ていた
「京妖怪だ!! 腕に自信の無いやつぁー下がりな!!」
これ以上、無力に近い小妖怪達の犠牲を出さない為にもと自分が前衛に出る事で鬼面の妖の注意を引こうとリクオが動いた。その時だった、鬼面の妖の動きに変化が起こったのは
社へ現れた時よりも低空だったものの、その巨体を空へ投げ出し、相手の強さを吟味する能面の様な瞳とがかち合う。否、目を合わせてしまったと嘆くべきか
百鬼の主とこの街に最強と自負する結界を張っていた陰陽師の力に引き寄せられるかの様に、京都の空を期待に膨らませる、"災厄"が駆っていた
ー楽しみだ、楽しみだぁ―――
「楽しみだぁ、なぁ――」
ー強ぇ奴らが、そろっていやがる―――
小さな子供達が対戦ゲームで胸を沸かせるかの様な心の高揚感、けれど圧倒的に違うものがある
仮想空間でお互いに腕を磨く、という競争力ではなく、自分の欲を満たす為だけに殺戮をする――相手の事を何も考えていない、個人プレーだという事
「え…」
血飛沫が、赤い色彩を持った花火かと錯覚するかの様に中空にて弾けた
「な…」
「う?」
「あ……」
「な…何や…?」
突如として惨状を背負い、それを自分達へ叩き付けて来た存在によって小妖怪達の大半があの一瞬で薙ぎ払われ、体のどこかしらと共に命を抉り取られてしまった
一体何が起こっているのか、許容範囲を超えたその出来事から頭は目を反らしている。ただ一つ分かるのは大気でさえも、目の前の巨大な災害を畏怖する様に震えている事だけ
突如として現れ、仲間の命を奪った存在に単純な恐怖――次は自分が力無く地面に横たわる仲間の一部となるのではないかといった畏れが妖達の自由を奪う
そんな彼らが抱く畏を自身の力として、吸収するかの様に社に現れた鬼面の六本腕の妖が咆哮を上げる。先程の惨状では生温い、殺戮の幕開けを謳った
「ギャアアアアア」
「ブビィイイイ」
「フハッ」
余す事なく体の全ての部位を使用し、鬼面の妖は陣の中心を目指して前衛を突き抜ける。それだけに飽き足らず、一匹足りとも逃がさぬ様にと妖は蜘蛛の子の様に逃げ惑う小妖怪を執拗にいたぶる
前菜で下腹を刺激するのを楽しむ様子さえも伺わせながら、そこまで妖は迫っていた。縦横無尽に駈けるその勢いは場に戦慄という名の尾を引く
「な…な…なんだこいつ…」
「マズイぞ!!」
「こっちに近づいてくるぅー!?」
「ウソ…急じゃない!?」
先程、竜二の手によってこの地の封印として地に穿たれた千手百足という妖怪よりも明らかに凶悪、且つ大きな暴力の性質を持つ鬼面の妖、その性質が絨毯爆撃の様に放たれる状況は何とも圧倒的だ
近付きつつある来襲を迎え撃つ為にも冷麗や魔魅流達がすぐさま態勢を整え、来たる戦いへ備える。手練である遠野の者達でさえもこの状況を慎重に見ていた
「京妖怪だ!! 腕に自信の無いやつぁー下がりな!!」
これ以上、無力に近い小妖怪達の犠牲を出さない為にもと自分が前衛に出る事で鬼面の妖の注意を引こうとリクオが動いた。その時だった、鬼面の妖の動きに変化が起こったのは
社へ現れた時よりも低空だったものの、その巨体を空へ投げ出し、相手の強さを吟味する能面の様な瞳とがかち合う。否、目を合わせてしまったと嘆くべきか