第四十五幕 暁の果てに相見える情景
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だがイタクが作り上げた木の皮の網は脆く宝船の森林突破を許してしまう、もう目前には京都の街が広がってしまっている
もはや暴走する宝船を止める手立てはなく、自分達が手を下さなくとも全滅すると決めた京妖怪達は嘲笑いを上げながら飛び去って行く
「くそお!! 駄目か………」
「まだ…まだ諦めたく、ない…!」
「花雪っ…………」
―京都の街が―――こんなとこで…
「!?花雪、お前の言う通りだ、諦めなくていいみたいだぜ」
「え?」
「川があるぞ!!」
「!! 鴨川………」
「イタク、そこに落とすぞ」
「命令すんな!気づいてたよ!!」
「花雪、しっかり捕まってろよ…!」
「…っ」
京都の街の間を流れる鴨川、幸いにも航路の先にあるそれは船を着水させるに浅瀬でもなく川幅もある
鴨川に船を落とす為に首無がビルの方に黒弦を投げ、無理矢理に宝船の航路を鴨川へと落とした、その衝撃からリクオが花雪を抱き締めたのは言うまでもない
「やったかぁわわわっ」
「舌かんだ………」
「着水した!?」
「っ速度が落ちない…?!このまま、じゃ…っ」
「ゲッ…まっ…曲がり切れねぇぇ!! 川から出ちまうううう!!」
「おしまいだあああああ」
「………………………」
船を止める障害物も何も無い絶対絶命、万事休すその場面ー速度を落とさない宝船に飛び出したのは父の形見を身につけた猩影
その巨体から繰り出される力は四肢に流れ、宝船のこれ以上の侵攻を1つの体で食い止めつつある
「うおおおおぉぉおおおおおおお」
「ハッ」
彼の助力として冷麗が放出した氷の結晶が鴨川の荒立つ水面を凍らせ、猩影の力も合わさり、宝船の侵攻は食い止められたのであった
「…………と……………止まったああああああぁ――――」
「フウ…」
「肝を冷やしたぜ……」
「花雪、怪我してないか?」
「う、うん大丈夫…ただ寿命が少し縮まった、かな…」
「はは、そりゃ大変だ」
「…こいつ、誰だ…?」
「ハッ…そうだ、猩影!すごいじゃないか………!?」
「チッ………最初からこんな調子じゃ先が思いやられるぜ」
京妖怪に苦戦する奴良組に愚痴を零しながら、仮面を取る猩影の声は命が繋がった事に歓喜する小妖怪達の声に掻き消された
「猩影くん!」
「!花雪、様」
「ありがとう、猩影くんのおかげで皆、助かったよ!あ…怪我、してないっ?してたら言ってね?」
「あ、い、いえ大丈夫、です」
「本当?なら良かった」
「…っかわ、」
「猩影?」
手摺から身を乗り出し、自分の安否を心配し穏やかに微笑む花雪に顔を赤くする猩影に牽制の笑顔を首無は浮かべたのだった
暁の果てに相見える情景
(暗闇渦巻くは妖の為の楽園)
もはや暴走する宝船を止める手立てはなく、自分達が手を下さなくとも全滅すると決めた京妖怪達は嘲笑いを上げながら飛び去って行く
「くそお!! 駄目か………」
「まだ…まだ諦めたく、ない…!」
「花雪っ…………」
―京都の街が―――こんなとこで…
「!?花雪、お前の言う通りだ、諦めなくていいみたいだぜ」
「え?」
「川があるぞ!!」
「!! 鴨川………」
「イタク、そこに落とすぞ」
「命令すんな!気づいてたよ!!」
「花雪、しっかり捕まってろよ…!」
「…っ」
京都の街の間を流れる鴨川、幸いにも航路の先にあるそれは船を着水させるに浅瀬でもなく川幅もある
鴨川に船を落とす為に首無がビルの方に黒弦を投げ、無理矢理に宝船の航路を鴨川へと落とした、その衝撃からリクオが花雪を抱き締めたのは言うまでもない
「やったかぁわわわっ」
「舌かんだ………」
「着水した!?」
「っ速度が落ちない…?!このまま、じゃ…っ」
「ゲッ…まっ…曲がり切れねぇぇ!! 川から出ちまうううう!!」
「おしまいだあああああ」
「………………………」
船を止める障害物も何も無い絶対絶命、万事休すその場面ー速度を落とさない宝船に飛び出したのは父の形見を身につけた猩影
その巨体から繰り出される力は四肢に流れ、宝船のこれ以上の侵攻を1つの体で食い止めつつある
「うおおおおぉぉおおおおおおお」
「ハッ」
彼の助力として冷麗が放出した氷の結晶が鴨川の荒立つ水面を凍らせ、猩影の力も合わさり、宝船の侵攻は食い止められたのであった
「…………と……………止まったああああああぁ――――」
「フウ…」
「肝を冷やしたぜ……」
「花雪、怪我してないか?」
「う、うん大丈夫…ただ寿命が少し縮まった、かな…」
「はは、そりゃ大変だ」
「…こいつ、誰だ…?」
「ハッ…そうだ、猩影!すごいじゃないか………!?」
「チッ………最初からこんな調子じゃ先が思いやられるぜ」
京妖怪に苦戦する奴良組に愚痴を零しながら、仮面を取る猩影の声は命が繋がった事に歓喜する小妖怪達の声に掻き消された
「猩影くん!」
「!花雪、様」
「ありがとう、猩影くんのおかげで皆、助かったよ!あ…怪我、してないっ?してたら言ってね?」
「あ、い、いえ大丈夫、です」
「本当?なら良かった」
「…っかわ、」
「猩影?」
手摺から身を乗り出し、自分の安否を心配し穏やかに微笑む花雪に顔を赤くする猩影に牽制の笑顔を首無は浮かべたのだった
暁の果てに相見える情景
(暗闇渦巻くは妖の為の楽園)