第四十五幕 暁の果てに相見える情景
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「ななな…なんじゃありゃあ!?」
「京の都が!?」
「うそだろ!?」
「なんの柱だありゃ…どーなってんだい!?」
「……!?」
「おおう!?なんで男になんねぇ?」
「リクオ、これって…」
「…………」
―羽衣狐の仕業なのか!?
京の惨状に戦く間にも宝船を襲う火種は絶えておらず、船に巻き付き崩壊に誘う妖怪はその力を強めたのか船体は高度を落として行く
「まずいぞ!! 京につっこんじまう!!」
「わわ…」
「このまま落ちたら、飛べねぇ妖怪は全滅だ!!」
「たのむぞ、宝船!! 山だ!! 山に向きを変えて、スピードを落としながら不時着しろ!!」
「ヒィ~~」
「ふお~~~~~痛いけど、ガーマーンー!!」
「ぬおおおお!?」
「こいつ、しゃべれんのかよ!?」
鴆の言葉に反応し今まで喋るとは思いもしなかった宝船は必死の声を上げ、船体から伸びる腕に持つ団扇を必死に仰ぎ、航路を変更する
「山沿いになった!!」
「うおお、やった。速度だ次は~~~~!!」
「安心するな!! このままじゃ…船体が分解するぞ!!」
言うや否や首無は船頭に飛び出ると黒弦を崩壊寸前の船体に巻き付け、船体を固定
けれどもそれだけで崩壊が止まる訳もなく、低速するだけで尚崩壊を続ける宝船に苦悶の声が溢れてしまう、そして追い打ちがかかる
「ギャアアア痛い――――――!!」
「!?」
「やらせるかよ~~~~」
「こいつ……………!! こいつを斬らないと…スピードを落としても…船が大破してしまう!!」
船体を締め付ける京妖怪、ヘマムシ入道を倒さなければいけない事は誰もが分かっている事だろう
だがそれを阻止する為に周りを飛行していた京妖怪達の乗り込み、船内の火災で人出が足りず、大本の原因撤去には至らない
「手が回らない…ぐぅぅぅぅ!!」
「ケケケ、おちろ―――」
「く!!」
「おちるのは、私達じゃなくあなたの方です!」
―鬼憑 朔望・如月
「花雪様?!」
「ぎゃああああ」
自身と今の状況を過信し過ぎたヘマムシ入道の上空から車輪の形へと変形させた月鳴が高速回転しながら切り刻む
まさかの彼女からの支援に目を見開く首無の前に落ちてくるヘマムシ入道に狙いを定めた彼が飛び込んで来た
―鬼憑 レラ・マキリ
「ぐわああああああ」
「オレの鎌の前で首なんて伸ばしてっからだ、カッコウのえじきだ京妖怪、バァカ」
「イタク…」
ヘマムシ入道を撃退したイタクはたった今彼を切り裂いた鎌を前方に投げ、視界を覆っていた木の樹皮を切り裂き、宝船を受け止める網を無数に作り上げる
―木の皮が網に……
「イタ…ク……!!」
「だまってしっかり持て!!」
「………………」
「わぁぁぁ速度は落ちたけど、間に合わねぇ!! 山越えだぁぁぁ!!」
「街につっこむ―――!!」
「宝船自力でなんとかしろよ!!」
「だめだ、こいつ気絶してる」
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