第四十五幕 暁の果てに相見える情景
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
京妖怪とはいえ、あっさりとその命を貰い受ける了承をしたリクオに意外性で構築された声がかかる中、花雪は彼が降り下ろしたものを逸早く気付く
すでに死を覚悟し両手を合わせる白蔵主の頭に振り下ろされたのは祢々切丸の刃ではなく、遠野で拾った棒切れだった
鋭い刃物からなる痛みではなく、思っても見なかった殴打の痛みに白蔵主は痛いと一言を漏らすと殺気を再び纏い、リクオを振り返った
「……オイ、拙僧を……愚弄する気か……」
「誤解しねぇできいてほしいんだが……オレは…あんたが気に入っちまった、あんたは変だけど…面白ぇ
そう、オレらは任侠モン。武士じゃねーんだ、首なんていらねぇ…ただ強い仲間が欲しいのよ、今ので…死んだ気になってあんた…力をかしちゃくれねーか?」
「ふふ…リクオらしい」
「ヒョウ」
「ハ…リクオさーホントさ…言っちゃうよね、ふつ――――に…」
「………なんだか若ったら、いつのまにか…大将っぽくなってない?」
「ああ…」
―二代目にそっくりだ
先程刃を交えた事で白蔵主を気に入って、奴良組に勧誘するリクオの姿に首無は毛倡妓の言葉に頷きながら二代目の面影を宿し始めた彼を微笑ましく見守っていた
だがその穏やかな光景も一変、船が突然下から突き上げて来た衝撃に傾いたのだ、見ると京妖怪が大砲を宝船へと砲撃していた
「!!?」
「わっ」
「きゃ…っ」
「危ね…花雪!」
「こ……こいつら、下から攻めて来た!!」
「くそ…大将がいるのに攻撃していーのかよ!!」
「何が大将だ!! そいつはもうワレラの大将ではない!!
最初っからこんな船など落とせばよかったのだよ…馬鹿につきあわされた!!」
「うおおおお!?」
「やめんか、お前らぁ―――――!! 正々堂々と戦わんか――――!!」
「っ大将を裏切ったってこと…?」
もはや自分達の大将という認識を捨て、白蔵主の制止の声も聞かずに京妖怪達は宝船の船底を執拗に狙い攻撃の手を強める
「ねらえ!! 底だ!! 船ごと落としてしまえば、楽に殺せるぜ―――――!!」
「だめだ…言うことをきかねぇ」
「耐えろ!! もうすぐ夜明けだ!!」
「でもこのままじゃ船が燃えちゃうよ――――!!」
「河童ー!!」
「あいよ」
「雨造手伝って!!」
「皆、もう少しだけ頑張って…!」
京妖怪達からの攻撃によって内部からは火が上がり、宝船の船体は細長い妖怪によって締め付けられ、悲鳴の様な軋む音を上げながら崩壊して行く
「うわぁ――――船がぁ――――!!」
「何だこいつ―――!!」
「もう一踏ん張りだ…夜が明ければ、妖の力は半減…こいつらも撤退するだろう」
「残念だな……明けても何も変わらんぞ……」
「太陽が昇るぞ!!」
黒田坊の傍らにいた京妖怪が言った事を理解する前にその言葉はリクオや花雪達の姿で証明された
夜明けと共に昇った陽光がリクオと花雪、イタクと淡島を包む、普段なら彼らはもう反面の姿に戻る筈だと言うのに…変化が訪れないのだ
「な…」
「……?姿が…」
「変わらねぇ?」
「どうして…?」
「おい!!花雪、リクオ見ろ!!」
「………どーなってんだ?こりゃ……」
「これが京都、なの…っ?つららちゃん、皆…」
淡島の言葉に呼ばれるがままに手摺から乗り出し見た、目前に迫った京都は暗雲が立ちこめ、至る箇所から渦巻く何らかの柱が天と地を繋いでいた
戦慄する花雪の脳裏に浮かんだのは…先に京都に着いている筈の氷麗達の安否の心配だった
すでに死を覚悟し両手を合わせる白蔵主の頭に振り下ろされたのは祢々切丸の刃ではなく、遠野で拾った棒切れだった
鋭い刃物からなる痛みではなく、思っても見なかった殴打の痛みに白蔵主は痛いと一言を漏らすと殺気を再び纏い、リクオを振り返った
「……オイ、拙僧を……愚弄する気か……」
「誤解しねぇできいてほしいんだが……オレは…あんたが気に入っちまった、あんたは変だけど…面白ぇ
そう、オレらは任侠モン。武士じゃねーんだ、首なんていらねぇ…ただ強い仲間が欲しいのよ、今ので…死んだ気になってあんた…力をかしちゃくれねーか?」
「ふふ…リクオらしい」
「ヒョウ」
「ハ…リクオさーホントさ…言っちゃうよね、ふつ――――に…」
「………なんだか若ったら、いつのまにか…大将っぽくなってない?」
「ああ…」
―二代目にそっくりだ
先程刃を交えた事で白蔵主を気に入って、奴良組に勧誘するリクオの姿に首無は毛倡妓の言葉に頷きながら二代目の面影を宿し始めた彼を微笑ましく見守っていた
だがその穏やかな光景も一変、船が突然下から突き上げて来た衝撃に傾いたのだ、見ると京妖怪が大砲を宝船へと砲撃していた
「!!?」
「わっ」
「きゃ…っ」
「危ね…花雪!」
「こ……こいつら、下から攻めて来た!!」
「くそ…大将がいるのに攻撃していーのかよ!!」
「何が大将だ!! そいつはもうワレラの大将ではない!!
最初っからこんな船など落とせばよかったのだよ…馬鹿につきあわされた!!」
「うおおおお!?」
「やめんか、お前らぁ―――――!! 正々堂々と戦わんか――――!!」
「っ大将を裏切ったってこと…?」
もはや自分達の大将という認識を捨て、白蔵主の制止の声も聞かずに京妖怪達は宝船の船底を執拗に狙い攻撃の手を強める
「ねらえ!! 底だ!! 船ごと落としてしまえば、楽に殺せるぜ―――――!!」
「だめだ…言うことをきかねぇ」
「耐えろ!! もうすぐ夜明けだ!!」
「でもこのままじゃ船が燃えちゃうよ――――!!」
「河童ー!!」
「あいよ」
「雨造手伝って!!」
「皆、もう少しだけ頑張って…!」
京妖怪達からの攻撃によって内部からは火が上がり、宝船の船体は細長い妖怪によって締め付けられ、悲鳴の様な軋む音を上げながら崩壊して行く
「うわぁ――――船がぁ――――!!」
「何だこいつ―――!!」
「もう一踏ん張りだ…夜が明ければ、妖の力は半減…こいつらも撤退するだろう」
「残念だな……明けても何も変わらんぞ……」
「太陽が昇るぞ!!」
黒田坊の傍らにいた京妖怪が言った事を理解する前にその言葉はリクオや花雪達の姿で証明された
夜明けと共に昇った陽光がリクオと花雪、イタクと淡島を包む、普段なら彼らはもう反面の姿に戻る筈だと言うのに…変化が訪れないのだ
「な…」
「……?姿が…」
「変わらねぇ?」
「どうして…?」
「おい!!花雪、リクオ見ろ!!」
「………どーなってんだ?こりゃ……」
「これが京都、なの…っ?つららちゃん、皆…」
淡島の言葉に呼ばれるがままに手摺から乗り出し見た、目前に迫った京都は暗雲が立ちこめ、至る箇所から渦巻く何らかの柱が天と地を繋いでいた
戦慄する花雪の脳裏に浮かんだのは…先に京都に着いている筈の氷麗達の安否の心配だった