第四十三幕 初雁が口に持つ筬に纐纈
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船頭に足を置いたままのイタクと見向かった首無を囲う様に船内から淡島達が動向を見守っていた
「………………」
「なんでぇ、ケンカか!?」
「船が壊れんぞ…だれか止めろよ!! って……ええ~~首無か!?」
「………常州の弦殺師だって…?あの男…今、そう言ったかあ~~!?ギャハハハ、うはぁ~~本物ォ~~!!」
「自分も名乗ったらどうだ?「鎌を持った少年」」
「「ヒモ」と「鎌」か、相手にならんぜ……」
実力を甘く見なしたイタクの言葉へと手を交差させると彼の手に持っていた弦は風を切る音を立てながら、イタクを通り過ぎ、船の手摺へと巻き付き形を象っていく
だが最初に言った様にただの弦ならば鎌で切り落とし、首無本体へと攻撃する事も容易いものだ
「…フン」
つまらないと言う様に早速弦を切り落とそうと手を動かした瞬間、自分の周りを包囲する様に動いていただけと思っていた弦が鎌に巻き付いており、ゴムの様に彼の手から鎌を弾き飛ばした
―斬れねぇ…………!?はじかれた……!! さっきのヒモと…全然違う…これは……?
畏!! ヒモに鬼憑してやがる
「痛……」
鎌を弾き飛ばされた事で揺らいだイタクの首筋目掛け、再び弦が弾丸を思わせる速度で貫き、這う弦は肩を削ごうと擦れる
―重い…!それだけじゃねぇ…やすりみてえに表面が――
首に這う弦に繋がる手を首無が引っ張り上げられる、その瞬間にイタクの首に弦が幾重に巻き付き、船頭から空中へと吊るされた
《弦術"殺取" "くさり蜘蛛"!!》
「私の"畏"を一つだけ解説してやる、君達遠野で言う鬼憑は私のヒモ「黒弦」を鎖のように硬くする
でももちろん"ヒモ"だから締めたり吊り上げたりする方が――得意だよ、まず…名を名乗ってもらおうか」
声色は柔らかいというのにそれと比例し、イタクの首を吊り上げる弦の力は緩む所か彼の命を殺める事も厭わないと言わんばかりに強まる、これこそが首無の真骨頂
「グ……」
「そして奴良組を愚弄したことをわびろ」
「ヴッ…!!」
「身の程を知ったらおとなしくすることだ」
「首無、もうやめたげな……」
「ハッ…誰が…言う…かよ…遠野は誰にも屈しねぇ!」
歴然な力の差と彼の敏感な所に触れなければこんな事にはなかっただろう、それらを含めた同情を含め、遠野の者達に反感していた毛倡妓でさえも今の現状を痛んでいた
だと言うのに遠野で培ったプライドにかけてでも負けを認めないイタクは球体状の竜巻と化し、今まで自分を苦しめていた弦を弾き飛ばした
「……な…」
「なんじゃあああ―――!?」
「ふ…船がぁ!! 船がふっとぶ――――――!!」
突風を発生させた球体状が落ち着いた頃、そこから現れたのは人間状のイタクでなく本来の鎌鼬の姿へと戻る事を余儀なくされた彼だった
「成程あんたを甘く見すぎていた、今度はこの成形でやらせてもらうぜ…」
今度は船を抉るだけで済まさない勢いで、船が落ちる事も構わないとしている二人は戦いを再開してしまった
「何してんだよ!?」
「イタクに…首無…?!」
「リクオ!?花雪!?」
船が落ちる事を心配する声と戦いの騒ぎで漸くリクオと花雪が船頭へと現れ、現状に目を丸くした、花雪に至ってはやっぱり…と呟き自分の勘が当たった事を嘆いている様子
「おい!!首無、イタク……てめぇら「くるるぁぁあぁ!!何しとんじゃあああああ!!」」
「!?え」
「京につく前にぃぃ――――――!?船ぶっこわれちまうだろ――――がぁあボケェェ!!」
「な、何で鴆さん、が…?!」
花雪が目を疑う中でその場の者達の代弁を行った通り、何故か宝船の屋根にリクオの義兄弟である鴆が戦っていた首無とイタクの頭へ容赦なく持っていた竹筒から何かしらの水をぶっかけた
彼は毒の羽根を持つ妖怪、当然それを知っている首無は自分に毒がかけられたと慌てるも…
「………………」
「なんでぇ、ケンカか!?」
「船が壊れんぞ…だれか止めろよ!! って……ええ~~首無か!?」
「………常州の弦殺師だって…?あの男…今、そう言ったかあ~~!?ギャハハハ、うはぁ~~本物ォ~~!!」
「自分も名乗ったらどうだ?「鎌を持った少年」」
「「ヒモ」と「鎌」か、相手にならんぜ……」
実力を甘く見なしたイタクの言葉へと手を交差させると彼の手に持っていた弦は風を切る音を立てながら、イタクを通り過ぎ、船の手摺へと巻き付き形を象っていく
だが最初に言った様にただの弦ならば鎌で切り落とし、首無本体へと攻撃する事も容易いものだ
「…フン」
つまらないと言う様に早速弦を切り落とそうと手を動かした瞬間、自分の周りを包囲する様に動いていただけと思っていた弦が鎌に巻き付いており、ゴムの様に彼の手から鎌を弾き飛ばした
―斬れねぇ…………!?はじかれた……!! さっきのヒモと…全然違う…これは……?
畏!! ヒモに鬼憑してやがる
「痛……」
鎌を弾き飛ばされた事で揺らいだイタクの首筋目掛け、再び弦が弾丸を思わせる速度で貫き、這う弦は肩を削ごうと擦れる
―重い…!それだけじゃねぇ…やすりみてえに表面が――
首に這う弦に繋がる手を首無が引っ張り上げられる、その瞬間にイタクの首に弦が幾重に巻き付き、船頭から空中へと吊るされた
《弦術"殺取" "くさり蜘蛛"!!》
「私の"畏"を一つだけ解説してやる、君達遠野で言う鬼憑は私のヒモ「黒弦」を鎖のように硬くする
でももちろん"ヒモ"だから締めたり吊り上げたりする方が――得意だよ、まず…名を名乗ってもらおうか」
声色は柔らかいというのにそれと比例し、イタクの首を吊り上げる弦の力は緩む所か彼の命を殺める事も厭わないと言わんばかりに強まる、これこそが首無の真骨頂
「グ……」
「そして奴良組を愚弄したことをわびろ」
「ヴッ…!!」
「身の程を知ったらおとなしくすることだ」
「首無、もうやめたげな……」
「ハッ…誰が…言う…かよ…遠野は誰にも屈しねぇ!」
歴然な力の差と彼の敏感な所に触れなければこんな事にはなかっただろう、それらを含めた同情を含め、遠野の者達に反感していた毛倡妓でさえも今の現状を痛んでいた
だと言うのに遠野で培ったプライドにかけてでも負けを認めないイタクは球体状の竜巻と化し、今まで自分を苦しめていた弦を弾き飛ばした
「……な…」
「なんじゃあああ―――!?」
「ふ…船がぁ!! 船がふっとぶ――――――!!」
突風を発生させた球体状が落ち着いた頃、そこから現れたのは人間状のイタクでなく本来の鎌鼬の姿へと戻る事を余儀なくされた彼だった
「成程あんたを甘く見すぎていた、今度はこの成形でやらせてもらうぜ…」
今度は船を抉るだけで済まさない勢いで、船が落ちる事も構わないとしている二人は戦いを再開してしまった
「何してんだよ!?」
「イタクに…首無…?!」
「リクオ!?花雪!?」
船が落ちる事を心配する声と戦いの騒ぎで漸くリクオと花雪が船頭へと現れ、現状に目を丸くした、花雪に至ってはやっぱり…と呟き自分の勘が当たった事を嘆いている様子
「おい!!首無、イタク……てめぇら「くるるぁぁあぁ!!何しとんじゃあああああ!!」」
「!?え」
「京につく前にぃぃ――――――!?船ぶっこわれちまうだろ――――がぁあボケェェ!!」
「な、何で鴆さん、が…?!」
花雪が目を疑う中でその場の者達の代弁を行った通り、何故か宝船の屋根にリクオの義兄弟である鴆が戦っていた首無とイタクの頭へ容赦なく持っていた竹筒から何かしらの水をぶっかけた
彼は毒の羽根を持つ妖怪、当然それを知っている首無は自分に毒がかけられたと慌てるも…