第四十三幕 初雁が口に持つ筬に纐纈
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ぬらりひょんが呼び出した宝船はリクオと杯を交わした妖達を乗せ、夜空を切り裂きながら未知の領域である京都へ航空する
小妖怪達の京都に到着するまでの暇つぶしを探す声と足音を耳にしながら、幹部と遠野の者達、リクオと花雪が毘沙門天の間で顔を合わせていた
「えーおほん、よいかな。遠野勢?まず奴良組の組織の説明をするとですね……達磨会や牛鬼組といった…本家の他に最高幹部と二十の貸元がいる
今回の出入りには貸元からは狒々組の猩影様が参加している、また猩影様は入って間がないため、参謀役にはこの黒田坊がつきます
よろしいですね?リクオ様」
「…………いんじゃね、花雪もそうだろ?」
「うん、黒田坊は二代目の頃からいたから貫禄もあるし…よろしくね」
「花雪様に任せられたら、頑張るざるを得ませんな」
にこりと華やぐ微笑を浮かべ、黒田坊を信頼する言葉を発した花雪のそれを見た彼は嬉しそうに顔を朱に染め、羞恥を隠す為に咳払い一つ
参謀役と同時にこの話の進行役を取る事を意図させた彼はすぐに表情を引き締めるとかがんでいた体躯に芯を入れ直す
「では私中心に本家が指揮を執ります」
「(指揮を執るって…淡島達、納得する…のかな?)」
「……」
「遠野勢、京についてからのお前たちの役目は――」
「ちょっと待て、なんでオレたち遠野がてめーらの部下みてぇにあつかわれてんだよ?」
花雪の心配は的中しやはり行動を指示される事を快く思わない遠野勢は淡島を通訳とし不満を口にした
淡島のその言葉に花雪は小さくああ…と零し、自分の疑問が的中した事を嘆き、その呟きが響く程に部屋は一瞬静寂に包まれた
「お前たち…リクオ様と杯交わしたのだろう?」
「く、黒田坊、ちょっと待っ「杯ィ!?だぁーれが!!ふざけんな!!遠野が杯を交わすかよ!!」落ち着いて下さいー…!」
「じゃあ何で…ついてきた?」
「おお!?そりゃあよー!! …えーとだな…それは…アレだ」
「リクオと花雪はまだ鬼發も鬼憑も中途半端…ついてってやんねーと心許ねーだろ…」
「…そうか、だがリクオ様と花雪様にため口はやめろ」
「黒田坊、そんな事良いから…!リクオ…」
言い淀んだ淡島を見兼ねて遠野の代表を変わったイタク、そして遠野の者達の態度が許せないという雰囲気が黒田坊の言葉から隠されもせずに彼に向けられる
一触即発のその雰囲気を何とか挽回しようと声をあげる花雪にどうしようと視線を投げられるリクオもこの雰囲気はどうしようもないと言う様に溜息をついてしまった
これ以上の場の雰囲気が悪くならない事を祈るのも虚しく…イタクは更に啖呵を切ってしまう
「は…奴良組が落ち目だってのも本当のようだな、お前らみてーなのが側近じゃあリクオは強くなんねーし、花雪も守れねーよ!」
「ちょっとあんたたち、いい加減にしなさいよ!!」
「うるせーぞ、女ぁ!!!」
「やれやれ…」
「これから一緒に戦うのにこれじゃ心配だよ…」
「おい、おめーら。口のきき方に気を付けろ」
「…首、無……?」
「花雪様、リクオ様、ちょっと…席を外していただけますか?」
「お…おい…?」
「いーからいーから!」
「なんだ首無のやつ…」
「首無ならあの険悪な雰囲気何とかしてくれる気もするけど…何だか嫌な予感もするの……」
自分達を退室させた際に首無の笑みはいつも通りに優しいものだったというのに、否それが逆に花雪の不安をかき立ててしまい気が気ではない
そんな彼女とリクオを部屋から追い立てた首無は彼らがいないとなるとガラリと空気を一変、意志も垣間見えない程の無表情で淡島達を圧倒し始めた
小妖怪達の京都に到着するまでの暇つぶしを探す声と足音を耳にしながら、幹部と遠野の者達、リクオと花雪が毘沙門天の間で顔を合わせていた
「えーおほん、よいかな。遠野勢?まず奴良組の組織の説明をするとですね……達磨会や牛鬼組といった…本家の他に最高幹部と二十の貸元がいる
今回の出入りには貸元からは狒々組の猩影様が参加している、また猩影様は入って間がないため、参謀役にはこの黒田坊がつきます
よろしいですね?リクオ様」
「…………いんじゃね、花雪もそうだろ?」
「うん、黒田坊は二代目の頃からいたから貫禄もあるし…よろしくね」
「花雪様に任せられたら、頑張るざるを得ませんな」
にこりと華やぐ微笑を浮かべ、黒田坊を信頼する言葉を発した花雪のそれを見た彼は嬉しそうに顔を朱に染め、羞恥を隠す為に咳払い一つ
参謀役と同時にこの話の進行役を取る事を意図させた彼はすぐに表情を引き締めるとかがんでいた体躯に芯を入れ直す
「では私中心に本家が指揮を執ります」
「(指揮を執るって…淡島達、納得する…のかな?)」
「……」
「遠野勢、京についてからのお前たちの役目は――」
「ちょっと待て、なんでオレたち遠野がてめーらの部下みてぇにあつかわれてんだよ?」
花雪の心配は的中しやはり行動を指示される事を快く思わない遠野勢は淡島を通訳とし不満を口にした
淡島のその言葉に花雪は小さくああ…と零し、自分の疑問が的中した事を嘆き、その呟きが響く程に部屋は一瞬静寂に包まれた
「お前たち…リクオ様と杯交わしたのだろう?」
「く、黒田坊、ちょっと待っ「杯ィ!?だぁーれが!!ふざけんな!!遠野が杯を交わすかよ!!」落ち着いて下さいー…!」
「じゃあ何で…ついてきた?」
「おお!?そりゃあよー!! …えーとだな…それは…アレだ」
「リクオと花雪はまだ鬼發も鬼憑も中途半端…ついてってやんねーと心許ねーだろ…」
「…そうか、だがリクオ様と花雪様にため口はやめろ」
「黒田坊、そんな事良いから…!リクオ…」
言い淀んだ淡島を見兼ねて遠野の代表を変わったイタク、そして遠野の者達の態度が許せないという雰囲気が黒田坊の言葉から隠されもせずに彼に向けられる
一触即発のその雰囲気を何とか挽回しようと声をあげる花雪にどうしようと視線を投げられるリクオもこの雰囲気はどうしようもないと言う様に溜息をついてしまった
これ以上の場の雰囲気が悪くならない事を祈るのも虚しく…イタクは更に啖呵を切ってしまう
「は…奴良組が落ち目だってのも本当のようだな、お前らみてーなのが側近じゃあリクオは強くなんねーし、花雪も守れねーよ!」
「ちょっとあんたたち、いい加減にしなさいよ!!」
「うるせーぞ、女ぁ!!!」
「やれやれ…」
「これから一緒に戦うのにこれじゃ心配だよ…」
「おい、おめーら。口のきき方に気を付けろ」
「…首、無……?」
「花雪様、リクオ様、ちょっと…席を外していただけますか?」
「お…おい…?」
「いーからいーから!」
「なんだ首無のやつ…」
「首無ならあの険悪な雰囲気何とかしてくれる気もするけど…何だか嫌な予感もするの……」
自分達を退室させた際に首無の笑みはいつも通りに優しいものだったというのに、否それが逆に花雪の不安をかき立ててしまい気が気ではない
そんな彼女とリクオを部屋から追い立てた首無は彼らがいないとなるとガラリと空気を一変、意志も垣間見えない程の無表情で淡島達を圧倒し始めた