第四十二幕 そして月は彼と見向かう
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リクオが称した様に夜の中で綻ぶ花の様に微笑んだ花雪を彼は感極まって抱き締め、花雪も驚くものの次第に落ち着きを取り戻す
自分を抱きとめる逞しい腕、包む温もりと心臓の音は尚愛しく思え、笑みがこぼれる
「…花雪、良いかい?」
「!う、ん…」
頬に沿えられた手と近付く彼の顔にこの後の行為が分かり、花雪の顔は再び赤く染まるものの小さくこくんと頷く
了承を得た後、二つの影は襖越しに一つとなった――
「おーおー精が出るのぅ、若い者」
「お、おじいさま…っ」
「じじい、てめぇ…」
「そう睨むな、言い忘れた事があったから戻ってきただけじゃ、花雪…お前には羽衣狐が月夜見の血に残した呪いがあるんじゃ」
「呪い、ですか…?それは一体…」
「ワシら"ぬらりひょん"に関わる事で死が付きまとうというもの」
「…だからお母さん達は…」
「アイツは違ったがな、じゃが楓と錫兎はその呪いが関わって死んだとワシは思うておるし鯉伴もそう思うておった
…本当に良いんじゃな?花雪、リクオと結ばれるということはその呪いが成就される日が来る可能性も高まるということじゃ、それでも…想いは変わらんのか?」
語られた羽衣狐にかけられた血の呪詛を花雪はただ黙って聞いていた、どこかで分かっていたのかもしれない、先代達は全てぬらりひょんの家系に関わっていたから
研ぎ澄まされた瞳に彼女は一旦瞳を閉じ、直ぐに開眼するとただ微笑んだ
「私のこの想いは…呪いへの恐怖で薄まる程に弱いものではありません」
「…やはりそう言うと思っておったぞ、花雪。楓の血を引いたお前なら」
「じじい、花雪を試したってのか?」
「試す程のもんではないわい、ただ確認しただけじゃ
それも済んだことじゃ、最後に一つ京についたら秀元に会うとええ」
「誰だ?それは」
「陰陽師のお嬢ちゃんにでもきくといい」
「ゆらちゃんに?」
「……祝宴の用意でもして待ってろよ」
ぬらりひょんに了承を得、花雪との想いも一つとなりこれで未練がなくなったリクオは晴れ晴れとした笑みを浮かべ、庭に面した襖を開く
やはりそこでは未だに遠野と奴良組の者達がぶつかり合い、各々に親睦を深めていた
「おーおー仲良くやってんじゃねーか、おめーら」
「あんまり今から疲れては体に毒ですよ?」
「おぅ…リクオ…花雪…そろそろ出るか?」
「ああ…てめーら行くぞ!」
二人の声がかかり、淡島達は動きを止め、他の小妖怪達は二人の動向と言葉に注視する、見守られる中、リクオは草履を履くと花雪が転ばぬ様に手を貸す
意気揚々と語るリクオとそれを隣で見守る花雪だが…
「待ちな!!」
「!?」
突如と勢い良く襖が開かれ、仏間からはぬらりひょんがその出鼻を挫いたのだった
「…じじい?なんだよ…出鼻くじくなって」
「お前らにいーもん見せてやる、呼んだらあっちゅー間に来やがったわい」
「ん…」
『んん~~~~!?』
さも悪役同然の笑みを浮かべながら、親指で上空を指すぬらりひょんの先には目を疑う程の物体が屋敷上空に停滞していた、それは奴良組の代紋を掲げた大船と小舟であった
「な…何だぁあ~~~~!?」
「ぬ、ぬらおじい様、これは一体…!」
「奴良組名物戦略空中要塞"宝船"じゃ!! そして小判屋形船!! 遠出の出入りにゃ~必須よ…大昔っからな!!
リクオ…上から見下ろすと気ん持ちいいぞ~~京都ってのはな!!」
「わぉ…」
「さっすが奴良組…ど~こが衰退してんだが」
「じじい…」
「さ、さすが初代総大将…規模が違う……」
各々顔面蒼白でぬらりひょんのその以降に度肝を抜かれたのであった
そして月は彼と見向かう
(呪詛でこの身を散らす事も厭わない程に、)
(貴方は私の大切なひと。)
自分を抱きとめる逞しい腕、包む温もりと心臓の音は尚愛しく思え、笑みがこぼれる
「…花雪、良いかい?」
「!う、ん…」
頬に沿えられた手と近付く彼の顔にこの後の行為が分かり、花雪の顔は再び赤く染まるものの小さくこくんと頷く
了承を得た後、二つの影は襖越しに一つとなった――
「おーおー精が出るのぅ、若い者」
「お、おじいさま…っ」
「じじい、てめぇ…」
「そう睨むな、言い忘れた事があったから戻ってきただけじゃ、花雪…お前には羽衣狐が月夜見の血に残した呪いがあるんじゃ」
「呪い、ですか…?それは一体…」
「ワシら"ぬらりひょん"に関わる事で死が付きまとうというもの」
「…だからお母さん達は…」
「アイツは違ったがな、じゃが楓と錫兎はその呪いが関わって死んだとワシは思うておるし鯉伴もそう思うておった
…本当に良いんじゃな?花雪、リクオと結ばれるということはその呪いが成就される日が来る可能性も高まるということじゃ、それでも…想いは変わらんのか?」
語られた羽衣狐にかけられた血の呪詛を花雪はただ黙って聞いていた、どこかで分かっていたのかもしれない、先代達は全てぬらりひょんの家系に関わっていたから
研ぎ澄まされた瞳に彼女は一旦瞳を閉じ、直ぐに開眼するとただ微笑んだ
「私のこの想いは…呪いへの恐怖で薄まる程に弱いものではありません」
「…やはりそう言うと思っておったぞ、花雪。楓の血を引いたお前なら」
「じじい、花雪を試したってのか?」
「試す程のもんではないわい、ただ確認しただけじゃ
それも済んだことじゃ、最後に一つ京についたら秀元に会うとええ」
「誰だ?それは」
「陰陽師のお嬢ちゃんにでもきくといい」
「ゆらちゃんに?」
「……祝宴の用意でもして待ってろよ」
ぬらりひょんに了承を得、花雪との想いも一つとなりこれで未練がなくなったリクオは晴れ晴れとした笑みを浮かべ、庭に面した襖を開く
やはりそこでは未だに遠野と奴良組の者達がぶつかり合い、各々に親睦を深めていた
「おーおー仲良くやってんじゃねーか、おめーら」
「あんまり今から疲れては体に毒ですよ?」
「おぅ…リクオ…花雪…そろそろ出るか?」
「ああ…てめーら行くぞ!」
二人の声がかかり、淡島達は動きを止め、他の小妖怪達は二人の動向と言葉に注視する、見守られる中、リクオは草履を履くと花雪が転ばぬ様に手を貸す
意気揚々と語るリクオとそれを隣で見守る花雪だが…
「待ちな!!」
「!?」
突如と勢い良く襖が開かれ、仏間からはぬらりひょんがその出鼻を挫いたのだった
「…じじい?なんだよ…出鼻くじくなって」
「お前らにいーもん見せてやる、呼んだらあっちゅー間に来やがったわい」
「ん…」
『んん~~~~!?』
さも悪役同然の笑みを浮かべながら、親指で上空を指すぬらりひょんの先には目を疑う程の物体が屋敷上空に停滞していた、それは奴良組の代紋を掲げた大船と小舟であった
「な…何だぁあ~~~~!?」
「ぬ、ぬらおじい様、これは一体…!」
「奴良組名物戦略空中要塞"宝船"じゃ!! そして小判屋形船!! 遠出の出入りにゃ~必須よ…大昔っからな!!
リクオ…上から見下ろすと気ん持ちいいぞ~~京都ってのはな!!」
「わぉ…」
「さっすが奴良組…ど~こが衰退してんだが」
「じじい…」
「さ、さすが初代総大将…規模が違う……」
各々顔面蒼白でぬらりひょんのその以降に度肝を抜かれたのであった
そして月は彼と見向かう
(呪詛でこの身を散らす事も厭わない程に、)
(貴方は私の大切なひと。)