第七十八幕 慟哭が幾万の輝夜を揺らす
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「地獄から…かっ…還ってきた…」
「鵺が―――安倍晴明が」
「ヒヒ、ヒヒヒ。伝説の主の誕生じゃあ~~~~鵺様、バンバンザイ」
羽衣狐を引きずり込み、一層と燃え滾る地獄の窯から上る光を全身で受け止める清明。伝説となるであろう主の誕生に鏖地蔵は手を挙げて喝采する。これで世界は自分達のものになると上機嫌を隠す気もない様だ
自身を復活させる為に千年を生きた、そんな母をも地獄へ落とした行為に畏れ戦き、晴明の復活に震撼する下僕達の中で普段通りに動けたのは鏖地蔵だけ…鏖地蔵の背後で立ち上がる気配が動くまで、そう思っていた
「!?う…」
「 晴 明 」
自分の背後で立ち上がった者の顔を見て、鏖地蔵の顔が引き攣る。今までリクオとの戦闘に応じる羽衣狐に変わり、鵺の復活を陰陽師達に邪魔されぬ様に守りをしていた土蜘蛛が晴明の復活に重い腰を上げたのだ
この男は晴明の復活を別の意味で喜んでいる、世を掌握する事に彼はさほどの興味もない。土蜘蛛が鵺の守りを自ら名乗りでたのは、偏に復活した晴明と千年振りに戦う為。その為には誰の邪魔もさせる訳にはいかなかった
「千年振りだぁああ」
地獄へ落とされた羽衣狐と同じ様に千年振りの再会を喜ぶ声に清明は振り向く。例え、生まれたばかりであろうと、千年待った相手であろうと土蜘蛛に手加減という文字は存在しない。否、長年待ったからこそ本気の戦いをしたかった
振り向きざまという一番無防備になり易い所へと土蜘蛛は容赦なく、その拳を叩き付ける。並の相手なら反応できずに体が木っ端微塵になっているであろう、その攻撃を受け止める者はこの世に存在した事を知る事となる
防御系の術の一つだろうか、土蜘蛛の拳よりも小さく薄いというのに土蜘蛛の拳は五芒星が浮かぶ盾以上ー晴明へと進む事ができない。たったこれだけの事で自分の攻撃が阻まれた事実に土蜘蛛の目が見開かれる
「何…」
「なつかしい顔だ」
滅
「うおおおおおお」
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