第十五戦 反抗の凱歌
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「!ロ、ロックオン…」
「刹那…過去によって変えられるモノは今の自分の気持ちだけだ
他は何も変わらねぇ…他人の気持ちや…ましてや命は」
何処か寂しげな表情を浮かべ、そう放ったニールの言葉を刹那はただ黙って聞く事しか出来なかった
だが背後から聞こえた銃の発砲音に目を見開き、家を振り向けば自分の手にあるべき筈の銃がないのに気付く
「っ?!」
闇と化した出口から出て来たのは"神の戦士になる為の資格"の為に大罪を犯した幼い自分の姿
幼い手には先程確かに奪い取り、自分が持っていた鈍く光る銃、これがニールの言う事なのだろうか
呆然と目の前の自分を見つめていると背後の彼がまた口を開いた
「刹那、お前は変われ。変われなかった俺の代わりに…アイツを今度こそ守る為にも」
「お、父さん?お母さん…?」
「!ルナ…?」
ロックオンと入れ替わる様に現れた幼いルナの姿に当然驚くが彼女が現れたと同時に情景が変わる
青く広がる美しい空と裏腹に廃墟と化した紛争地帯に刹那はいた、幼い少女は刹那に気付く事なく、目の前の何かを見つめていた
「っ…!」
幼い少女が見つめる視線の先、そこには人間の形を保っていない死体と化したものが無惨にも転がっていた
「あ、あぁ…っ!!! いやぁぁぁぁ!!!」
嘆きを孕んだ叫びは青空に響き、その嘆きに応えるものはいない
痛々しい当時の少女にゆっくりと歩み寄ると少女は漸く刹那の存在に気付き、涙を目一杯に溜め顔を上げた
「過去は何も変わらない…そう、ただ後悔と懺悔と罪が残るだけ…」
「何を…」
「だからお兄ちゃんは過去に捕われないで、未来へと歩みを進めて
そして今度こそ…過去からの呪縛を解いて一緒に変わらなきゃ、世界を変革するなんてできないよ」
「ルナ!」
涙を浮かべながら、日溜まりの様に暖かな笑顔を向ける幼いルナを抱き締めようとするが彼女もその情景も消え去った
後に残ったのは暗闇と自分を上から照らす光、あの戦いの中で聞こえた歌声だけ
目覚めた刹那の目に写ったのはあの歌を歌う子供達とそれを見守るマリナの姿、彼女は彼が目覚めたのに気付いたのか振り返って微笑んだ
「気が付いた?」
「マリナ…此処は…、ルナは…?」
「安心して、あなたの隣にいるわ」
「ルナ…」
先程まで夢の中で会話していた彼女は確かにそこで包帯を巻かれ、自分の隣で寝かされていた
胸が規則正しく動いている事で生きているのが判明し、刹那は安堵の息を吐いた
「弾は取り除いたけど、ここには細胞活性化装置なんかないから…」
「イヤ十分だ、治療を行ってくれて感謝する」
「?!刹那!何所に行くつもりなの!」
「俺達は…」
「彼女の傷を癒す間だけで良いからここにいて!」
眠る術後のルナを横抱きにし、ダブルオーライザーとラグエルの元へと行こうとしたがやはりそれはマリナに止められてしまい、立ち止まってしまう
確かに今ルナを連れて行ったとしても傷が開いた時にどう対処すれば良いのか分からない、分かったと頷き、彼女を再び寝かせれば、マリナは安堵した様に彼女の頬を撫でる
その光景はまるで母と子、姉妹の様にも見える、彼女に毛布を掛け直せば、マリナは刹那の隣に座り、自分の生い立ちを話し出した
「四年前あなたがくれた手紙にこう書いてたわ…"人と人が分かりあえる道を、その答えを探してる"って…
分かり合う為には互いを知る事から始めないと…その時間くらい合っても良いでしょう?」
頷き刹那は親を殺した事、聖戦と言う戦いに身を投じていた事、そしてルナの過去の事もマリナに曝け出した
マリナは目を見開きながら、呆然と呟くが刹那は眠るルナの頬を撫でる、先程よりは顔色も良くなって行くのに安堵する