弐拾四話 息止め過去
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「邪魔したな、武田のおっさん」
「何、こちらも良い時を送れた!感謝するぞ独眼竜、芹罹」
「いえ、こちらこそありがとうございました」
時間は過ぎて太陽が空の天辺にさしかかったお昼、私達伊達軍は奥州に帰る事になった、今は信玄様や幸村と佐助さんにお見送りされている所
私は昨夜わんわん泣いた所為で色々酷かったけど…たくさんの物を得て、幸せだった
「芹罹ちゃん、またおいでね?まあそう言っても時々そっち行くけどね~」
「テメェは来なくて良いんだぜ?猿」
「アハー俺様は芹罹ちゃんに言ってんの、竜の旦那には言ってない」
「ひゃっ!」
笑みを浮かべながら佐助さんは私を後ろから抱き締める、あの…っ本当にどうしたの!政宗と小十郎から蒼いの見えてるし…!あっ小太郎、手裏剣はダメ!
昨夜はあんなに一致団結してたのに!顔が赤いのを認識…
「芹罹殿!その…真にまた来てくださるか?」
「うん、またいつか」
「そうでござるか!某も奥州に行くでござる!芹罹殿に会いに!
しばしの間だけお別れでござるので…某の餞別を受け取ってくれませぬか?」
「そんな…良いのに、でも折角だから貰うよ」
「…いつかこの想いを受け取って下され」
「え?幸村ごめん、今何て…、!」
幸村が何か言ったけどそれが聞こえなくてもう一度と言おうとすると幸村は頬にキス、して…きた…え?あんなに破廉恥って言ってる彼が?
呆然としていると顔を真っ赤にして館へと逃げる様に戻っていった、私を抱き締めたままの佐助さんはあらーと含み笑い
「旦那も芹罹ちゃんと会って変わったねぇ~うん、じゃあ俺様も戻るわ、名残惜しいけどね」
「あ、はい、佐助さんありがとうございました」
「いーえ♪」
「芹罹行くぞ!」
「はい!」
「今回は見逃してやるが幸村…今度は許さねぇ…」
「政宗?」
「何でもねぇ、奥州まで長いが行けるか?芹罹」
「貴方と一緒ならば何処までも」
「(己も芹罹と共に)」
「ありがとう小太郎」
へらりと笑う佐助さんに手を振って私は政宗と小十郎の元へと走り、白夜に乗って甲斐を後にする
本当にたくさんのものをありがとう、ここに私の過去を置いて行こう、そして政宗の為に「刀」として生きていくよ
《―あの戯言遣いの言葉を借りるなら「甘えるな」だな》
《―俺に聞かなくたって、芹罹はもう決めてんじゃねぇかよ》
人識の言う通りだったよ、やっぱり人識は何でも分かっちゃうんだね…背中を押してくれてありがとう
息止め過去
(ウジ虫でいくじなしだった少女よ、さよなら)